9,096人。
江戸川区でひきこもり状態にある人の人数です(令和3年度の調査)。全国では146万人(内閣府調査)と推計されています。
今年1月、厚生労働省は「ひきこもり支援ハンドブック~寄り添うための羅針盤~」を出しました。
いちばん変わったことは、就労や社会的参加を、ゴールにしないということ。
支援目標とされることが多かった「就労」や「社会参加」は、「プロセスであり、それのみが支援のゴールではない」と明示されたのです。
そして「ひきこもり支援の目指すべき姿」は「自立」ではなく「自律」としました。
「自律」というのは、自分を律するとか、社会に適応するということではなくて、「本人や家族が、自分はどう生きていくのかを決めていくことであり、そのプロセスを共有しながら、ともに考えていくこと」。それが支援と、整理がされました
このハンドブックには、成功事例だけではなく、うまくいかなかったことも含めて、支援する側のトラウマのケアや、今後の教訓に、役立つような内容も含まれています。
どこの課にも関係します。職員の皆さんがこの指針を学べる場を、早期に持っていただくよう、区に要望しました。
厚生労働省、がんばっています。こういうボイスステーションも作っています。