昨日、アメリカ軍関係者の受刑者も収監されている「横須賀刑務支所」へ、人々の更生のために頑張られている先輩の方々と行って参りました。
運動場には、柵で囲まれた部分に、筋力を鍛えるベンチなどもありましたが、それはアメリカから寄贈されたもので日本人は利用できないとのことでした。
他の刑務所とは違う様子が、そこにはありました。
私が一番気になっていたのは、再犯・累犯(ルイハン)に対する対応ですが、この十数年の積み重ねは、本当にご苦労の積み重ねであったのだと思いました。
話してくださった職員の方は、非常に人間的な方でした。このような職員の方たちと過ごすことで、罪を犯した人が、人間としての真っ当な心をとりもどすことができるのではないか、そのように感じることができました。
受ける義務のない改善指導。
受ける義務のある特別改善指導。
勉強したいという人に対して行う教科指導。
などがあるそうです。
そして、特別調整として、
①誰かが見守りをしてくれていれば、刑務所に入らなくて済んだ人たちに対して、出所後の福祉支援を行うことや、
②乗車保護と言って、出所者を電車に乗せる所まで、あるいは、居住地まで送る支援 があるということです。
刑務所の外に出てからの支援については、刑務所の中の職員の皆さんと、刑務所の外にいる「地域定着支援センター」の人と、繰り返し協議を重ねておられるそうです。
たとえば、知的障害のある人、身体障害のある人、高齢で介護が必要な人、などについても、その人にあった支援の方法を考えてきたということ、その積み重ねが罪を2度と起こさないための強い支援になっていっている。そう思いました。
この1年で変わってきた支援、それは、一人ひとりの受刑者への接し方であり、一人ひとりの個性に寄り添った指導がされているということだそうです。
犯罪者をうまないということは、被害者をうまないということ。
誰もが安心して暮らせる社会に向けて、刑務所で働く皆さんとともに、自治体としてできることに、私も力を注いでいきたいと思いました。