会議 | 令和5年12月 文教委員会-12月01日-09号 |
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日付 | 令和5年12月1日(金) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前11時00分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 請願・陳情審査 第5号、第6号…継続 第12号…不採択に賛成で諮り7:1で不採択 第5号:船堀駅前地区まちづくりに関する陳情 第6号:中学校英語スピーキングテスト結果の令和6年度都立高校入試への活用中止に関する陳情 第12号:子どもたちの心身の健康を守る、給食への有機食材導入の請願 2 所管事務調査…継続 3 執行部報告 (1)不適切なメール送信による個人情報の流出について (2)令和5年度第39回江戸川区スポーツ栄誉賞について (3)いじめの重大事態にかかる調査について 4 その他 |
【第12号:子どもたちの心身の健康を守る、給食への有機食材導入の請願について】
◆間宮由美 委員 江戸川区で給食に使われている有機食材は現在バナナ1種類、そして特別栽培米として、先ほど課長からご答弁いただきました減農薬のお米として7.3%、さらにこれも現在の農家さんの状況からすると、もしかしたらさらに少なくなる可能性があるということもお聞きしています。これでは有機栽培の食材という点では圧倒的に少ない状況であると考えています。そして有機食材が子どもの健康にとってどれほど有益であるかということを鑑みますと、江戸川区として有機食材をしっかりと取り入れていくという方向にかじを切っていただきたいと切に願うものです。その方向からいたしますと、有機食材導入を求めるこの請願の方向には賛成をいたします。
しかし、請願の内容を見ますと、記書きには来年4月までに有機食材100%とすること、牛乳を給食から排除することなどを求められています。有機食材に変えていくということは、これまでの業者さん、農家さんとの合意や考え方のすり合わせなどを丁寧に行う必要があって、それを飛び越えて全てもうあなたのところから食材をいただきませんということはできないと思っています。また、牛乳についても様々な考えや研究結果がある中で、排除するということにも疑問を持つところです。
さらに前文を見ますと、子どもたちが直接口から摂取する食事において、ザルのような規制をすり抜けた食品を出すなど、正気の沙汰ではありません。学校給食の食材から一切の有害物質を排除することは喫緊の大問題と書かれており、現在提供されている食材が全て有害物質であるかのような誤解を生む表現となっていることにも疑問を持ちます。不安をあおるようなことがあってはならないのではないかと思うところです。
これらの点におきまして、本請願には私たち無所属の会として賛成することはできないと思っております。不採択の結論と至ります。
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【第5号:船堀駅前地区まちづくりに関する陳情について】
◆間宮由美 委員 現在、江戸川区における区立図書館が学校との関係でも大変大事な役割を担っているということが分かります。先ほど、課長からお話ありましたが、学校図書館の本をこのサテライトというところでは貸し出しすることではないのだというお話が改めてありました。そこで閲覧することもできないということになるんですが、学校へ巡回している司書さんたちはサテライトとしての機能からすると、どのようなお仕事をされるのかということをお聞かせください。
◎安田健二 文化課長 基本的には窓口として対応させていただいております。実際に相談を受けた場合にしっかりご相談を受ける、選書のご相談を受けるとか、それからあとは、実際にお客様への対応ということ、サテライトのほうですよね。すみません。学校の図書の整理整頓が中心と、それからあと授業等でもしご協力があれば、読書の部分についての関わりで対応させていただいているということで、学校図書に関してあらゆる相談に乗っているというふうに聞いているところです。
◆間宮由美 委員 ごめんなさい、聞き方が分かりにくかったかもしれません。学校司書としての役割ではなくて、学校司書として子どもたちとの関係の役割ではなくて、サテライトとして外から来る方との関係ではどのようなことをされているかということでお聞きをしたいと思います。
◎安田健二 文化課長 基本的には、すみません、先ほど巡回と少し一緒のような形でお話させていただいたんですが、外部から来るというところについては申し訳ありません、ちょっと私存じ上げてない部分がありまして、主に学校の中の学校図書館としての作業を中心、それから学校の授業、そういったもので、すみません外部の部分については、ちょっと私のほうでは現状はまだ把握していないところです。
◎岡部長年 文化共育部長 サテライトですけれども、通常、今もお話のあったとおり、本の事前予約したものをそこで受け取るということ、それからその場で改めてこんな本が欲しいんだということでの貸し出しの予約ですとか、そういったものをやっておりますし、またいわゆる相談です。こういった本を探しているんだけれどもというようなこともその場を借りて行っているということになります。ですから、通常の図書館の窓口でのご相談ごとというのをサテライトのほうで行っているというふうに解釈していただければ結構かなと思います。
◆間宮由美 委員 そうしますと、巡回をしている司書さんというのは週1回あるいは2週に1回なわけです。そうしますと、サテライトで来られた方々への対応、今部長からお話がありました事前の予約は本が用意してある。そこでの選書のご相談もできるということでしたが、それはどなたがやってくださっているということになるんでしょうか。
◎安田健二 文化課長 改めて、すみません。巡回とサテライトを私また逆にして説明していたと思います。申し訳ありません。
サテライトの件です。実際にはサテライトのほうには、職員2名の方が窓口にいらっしゃいますので、そこでいらっしゃった外部の方と選書等の相談も受けながら、また本の貸し借り、事前予約いただいたものの貸し出しとそれから返却と、ポストもご利用いただいていますけれども、そういったところでコミュニケーションとらせていただいたところでございます。失礼いたしました。
◆間宮由美 委員 先日の本会議で、図書館に関する質問が何名かの方から出されました。区長のお答えの中で、図書館についても人口に応じて適正化を図る、徒歩圏内に必要であること、そして不足地域にはサテライトを設置するとお話がありました。これは今後の方向として決まっていることなのでしょうか。不足地域にはサテライトを設置するとお答えになられたと思うんです。これについてはどのように受け止めればいいことでしょうか。
◎安田健二 文化課長 不足地域というのはいわゆる空白となっている部分、今、サテライトと図書館を配置させていただいている中で、どうしても僅かながら空白となる部分、そこを不足というような表現を使ったと思うんですが、そういったところを例えば半径1キロ以内というような円を描いたときにしっかりそこが入っていけるような形、そこをしっかり対応していきたいということでサテライトの考え方を出させていただいているところでございます。
◆間宮由美 委員 不足をしているところに対して図書館をつくる可能性があるということではなくて、サテライトを設置するとお話をされていました。だから、これが決まった方向なのかどうかということで、本当に本会議を聞きながらどのように受け止めたらいいのだろうと思っていたんです。今のお話でもサテライトという方向のお話がありましたが、これは決まったことではないんだろうなとは思うのです。そして、今のサテライトということ、あとは不足地域にはサテライトというけれども、サテライトが図書館の機能を持つものかということを問わなければならないんではないかと思うんです。
例えば、貸し借りはできる。だけれども、そこで閲覧ができないということ。これは全く図書館としては本当に不足の部分なんだと思うんです。例えば新聞というところからしても、学校の中で閲覧ができないということで、新聞の機能というのも第6次の文科省なんかは学校の中にも新聞を置きましょうということを今言っているところですけれども、例えばそれが置いてあるところも少ない。そしてまたそれを見ることもできないといったときに、本当に図書館をつくらない、サテライトでよいということで本当によいのかということを考えなければいけないなと思っています。サテライトは図書館を補完するものであると思います。しかし、サテライトは図書館そのものではないということを考えなければいけないのではないかなと思っています。
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【第6号:中学校英語スピーキングテスト結果の令和6年度都立高校入試への活用中止に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 前回の委員会では、テスト終了後に関わった英語の先生方からのアンケートをいただく準備をということで要望いたしました。先ほどの課長からのお話の中で32校中4件の自由意見が寄せられたというお話だったんですけれども、この自由意見というのは、用紙は誰にどのように渡されたものなのか、どれぐらいの日数で書かれてどこに提出をするものなのかということをお聞かせください。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 東京都から26日に実施しましたけれども、昨日11月30日までに実施した人数の調査がございまして、その調査を学校にかける際に江戸川区として自由意見があればここに記入するようにということで、各学校管理職向けに通知したものでございます。
学校におきましては教員、生徒の声を聞いたものをここに自由意見で管理職が入力して、江戸川区教育委員会に提出したものでございます。江戸川区教育委員会はこの中から人数、東京都に提出を求められている実際に受験した人数、欠席した人数を東京都教育委員会に提出したところでございます。
◆間宮由美 委員 それであれば、去年と同じ方向の書き方なんだなと思います。去年もまた東京都から人数調査について聞かれたということで、その中で自由意見があればということでお聞きをしていますというお話がございました。その後、私は教育委員会としてお話を聞いてくださっていると思っていたのですけれども、しかし、この1年間いろいろな英語の先生とお話しますと、その管理職のところで実は止まっているようなこともあって、自分たちは意見を言えていないという方もいらっしゃいましたし、また、実は去年のテストについていろいろと意見がある。でも、それを伝えたいけれども、どうやって伝えていいか分からないというふうにおっしゃってる先生方もおいででした。
私は前回の委員会でも申し上げましたが、やはり先生方の多くが大変だった。そして、意見を言う場がないと思っておられる方々も決して少なくはないので、私はこの先生方の意見というのを教育委員会として改めてきちんと英語の先生にこそ聞いていただきたいなというふうに思っているんです。
去年の1年間を通して、例えば入試としての公平性の欠如など思っている先生もいらっしゃったわけです。今回も前半後半ということで、場所を分けるということではあるんですけれども、例えば後半の生徒はその分自習が可能になるということで、新たに使える英語表現を覚えることもできるというふうに英語の先生思っている方もいらっしゃいました。これでは公平と言えるのだろうかということや、また、未受験者の扱いについての不適切ではないかという思い、また一番はやはり現場の負担ということで今回学校が近くなったということで、子どもも教員も少しやっぱり近いということで楽になった部分はあったようですけれども、やはり生徒全員の申込みを教員が確認する、できていない生徒の後追いをするということは、現場にとっても相当な負担になっているようです。実際にリーフレットを配布するだけでは理解できないご家庭なんかもあるということなので、生徒の申込みを管理するということが本来の教育活動の妨げともなっているというご意見も聞いています。
また、実施後の結果入力、ここについても本当に神経を使う仕事だということで、短期間でこのような作業を全て教員が行うということは相当な負担だということで、ご意見もあります。
私は教育委員会としてこの現場の先生方の声というのをしっかりとお聞きいただくことこそが大事だと思っています。そして、現場の先生を励ますことにもなると思っています。ですので、先ほどの自由意見欄に書いていただくのが管理職の方に書いていただいているということではありますけれども、それを教育委員会としてぜひ各学校に、各学校の英語の先生にアンケートをとっていただくという形でお願いしたいと思います。去年はいろいろなそのアンケートを出すことによって先生方が負担になるということからもそういうことはしないというふうなお話がありました。先生方のことを慮ってくださっているというふうにも思うんですけれども、やはりここのところはまだまだ課題のあるESAT-Jだと思いますので、英語の先生にアンケートをとっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 こちらの自由意見ですけれども、繰り返しになりますけれども、調査を複数回かけることは学校に大きな負担となります。このスピーキングテスト以外にも膨大な量の調査が学校に来ておりますので。私の考えとしては1回の調査で済ませたい、それが学校の負担が減ることにもなりますし、という形で昨年同様の形を取らせていただきました。
4件の中の内容につきましては先ほど概要を申し上げましたけれども、教員の意見も上がってございます。例えば教員の意見として、受験勉強と並行してスピーキングテストをやらせる意義はあるのかと疑問に感じる。ですとか、全体的に時間などの兼ね合いや働き方改革の意味を含めて自分は廃止にしていただきたいと感じたというような個人的な意見ももちろん上がってございます。先ほどは代表的な意見は述べましたけれども、こちらの自由意見のところで、生徒の声も先ほども申し上げたように上がっております。教員の個人的な意見もこちらのほうで上がってございます。こちらは管理職で止めているというわけではなく、そのような声が上がっている場合はこちらで吸い上げたというふうに認識しているところでございます。
◆間宮由美 委員 現場の負担を減らすということ、そこを本当に考えてくださることは非常にありがたいことだと思います。ただしかし、やはり意見を吸い上げるということ、これも大事なことだと思っています。1回で済ませたいというお気持ちもちろん分かります。ただ、去年の1年間この自由意見欄に書けなかった、書かなかったという英語の先生たちがたくさんいるということも事実だと思いますので、ぜひ改めて先生方のご意見を聞けるためにどうしたらいいかをお考えいただきたいと改めて要望いたします。
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【いじめの重大事態にかかる調査について】
◆間宮由美 委員 今のいじめの重大事態に関わる調査についてでございます。全ては相手の方の気持ちを大事にしながら進めていくということでございました。おおよそどれぐらいの期間を目途にされているのかということがありましたらお聞かせください。
◎百々和世 教育研究所長 現在、いろいろな聴き取り等を開始するに当たりましても、・・・・・なにせ初めてのことですので、どのぐらいかかるかというところはちょっとまだ未定となっておるところでございます。
◆間宮由美 委員 ご苦労されると思いますが、よろしくお願いいたします。
大切なことは、この調査を行うことでどのような結果になったとしても、このお子さんがこれまでの苦しみから逃れて、そしてご自身の道をしっかりと歩まれるようになることが大切だと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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