会議 | 令和5年 9月 文教委員会-09月12日-06号 |
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日付 | 令和5年7月12日(水) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前10時58分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 異動幹部職員の紹介 2 請願・陳情審査 第3号、第5号、第6号、第12号…継続 第3号:小中学校の給食費の無償化を求める陳情 第5号:船堀駅前地区まちづくりに関する陳情 第6号:中学校英語スピーキングテスト結果の令和6年度都立高校入試への活用中止に関する陳情 第12号:子どもたちの心身の健康を守る、給食への有機食材導入の請願 3 所管事務調査…継続 4 執行部報告 (1) 令和6年度小学校入学予定者に対する希望調査の結果及び抽選会について (2) 令和6年度以降使用 小学校教科用図書採択について (3) 令和8年度改築予定校の公表について (4) 鹿骨小学校給食用エレベーターの事故について 5 その他 |
【第5号:船堀駅前地区まちづくりに関する陳情について】
◆間宮由美 委員 図書館の設置に当たりまして、この人口であれば幾つつくらなければいけないという明確な基準はないということが前回の審査でご答弁ありました。しかし、頂いた資料の、文科省が出している図書館の設置及び運営上の望ましい基準、これを見ますとこのように書かれていました。
公立図書館の設置にあたっては、サービス対象地域の人口分布と人口構成、面積、地形、交通網等を勘案して、適切な位置及び必要な図書館施設の床面積、蔵書収蔵能力、職員数等を確保するよう努めるものとする。
適切な位置を確保するよう努めるものとするということが書かれているわけですが、これは適切な箇所数も決めていくという必要があるのではないかなと思います。現在、江戸川区では徒歩でも行けるような範囲で図書館が設置できることを目指していきたい、それはサテライトも含めてというご回答がありました。サテライトについてはとてもよい方向であり、学校と地域を結ぶことになりますし、今後、書店と図書館を結ぶ役割になっていってもよいのではないかなと思っているところです。
現在のサテライトは受け取りと返却を主としています。身近な場所で図書館資料を借りたり返したりできるということが目標となっています。しかし、図書館の目的というのは、借りる、返すということだけではありません。たくさんの本の中に身を置くことによって、自分だけでは見つけられなかった本に出会うことができる。また、そこにいる司書さんとのお話の中で、たくさんの蔵書の中から資料を一緒に見つけてもらう、そういうこともできる、そういった場所だと思っております。ですから、サテライトは大事な役割を持つものではありますが、サテライトと図書館というのは目的が違うものと思うのですが、区としてはいかがお考えでしょうか。
またもう一点は、文科省が言うように適切な位置というものをあるのであれば、区としても今後決めていく必要があるのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。
ご担当が代わられたばかりで恐縮ですが、この2点お伺いできればと思います。
◎安田健二 文化課長 よろしくお願いいたします。
今、委員の質問でサテライトは大事だというお話をいただいたところです。
目的が違うというところで、基本サテライトにつきましては図書館の機能の一つというところで、現状なかなか図書館の建設がなかなか厳しい状況、今の体制で今後のその考え方に沿ってやっていかなければいけないんですけれども、あくまでも機能の一つ、区民の皆様の利便性を高めるというような部分の位置づけで置かせていただいているというような状況でありますので、目的といいますか、あくまでも区民の皆さんの利便性を高めるために設置をさせていただいているところでございます。また、その適切な位置として、区としての考え方ではありますけれども、ご存じのように、こういった図書館というのは、建設する際にはものすごくお金、予算、そういったものが必要とされるというところで、今後の図書館の在り方、例えば人口がこれから減少していく際に、図書館の再編とか、特に先ほど委員人口によって配置が決まるとかそういったわけではないというようなお話しされましたけれども、まさにそのとおりでございまして、我々としても、適正な配置というのはその時代その時代で考えていかなければいけないものかなと思っています。それはもちろん区としての考え方をもって対応させていただきますけれども、今後例えば図書館が老朽化して改築であるとか、それをまた統合するとかそういった考え方にも至る可能性もありますし、そこはこれからの状況を見極めながら考えていかなければいけないことかなというふうに思っているところでございます。
◆間宮由美 委員 サテライトは図書館の機能の一つということで、区民の皆さんの利便性を高める機能を持つということで、これは大変よく分かります。ですから、そうしますとやっぱり、図書館の機能の一つは持っているものの図書館そのものではありませんので、今、陳情では船堀地域にぜひ図書館をということで出されておりますが、図書館とサテライトというのは違うということはここで明らかになったのではないかなと思うところです。
また、建設には予算が必要ということで、今後老朽化して改築統合というお話もありましたが、統合ということは本当にたくさん考えていかなくちゃならないことだなと思うんです。統合する必要は私はないと思っていますので、新たに造っていく、人口が減ったとしても、やはり皆さんの利便性と先ほどお話がありましたが、皆さんの利便性、そして図書館にはせる思い、そういったものを考えますと、統合は必要ないかなと思いますが、これについては図書館基本計画検討委員会が行われていますので、多分この中でも大きなことは決まっていくのかなと思っております。
私もこの図書館基本計画検討委員会1回目と2回目と両方傍聴させていただきました。特に委員長、副委員長の先生方は本当に何か図書館のことが大好きで、全国のまた世界中の、世界中ではないですけれども、世界の図書館も回られた先生方であり、そのお話というのは大変深みのあるものでございました。この検討委員会が今後の江戸川区の図書館の基本計画を作り上げていく基本となるわけだと思うんですけれども、今回出されています陳情とももちろん関わっているということ、そして私たち自身がこの検討委員会の推移を見守る必要があると思っておりますので、そこで委員長にお願いなのですが、この検討委員会に傍聴に行くことができない委員の皆さんもいらっしゃると思いますので、図書館基本計画検討委員会の資料については、毎回文教委員会にはご提出いただいて、この委員会としても考える材料にできればと思うのですが、いかがでしょうか。
○須賀精二 委員長 検討します。
◆間宮由美 委員 お願いします。
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【第6号:中学校英語スピーキングテスト結果の令和6年度都立高校入試への活用中止に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 前回の委員会のときに1、2年生の実施要項については提示されましたらお出しいただけるようにとお願いをいたしましたが、これはまだ出されていないでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 まだ東京都からは発表されてございません。
◆間宮由美 委員 また前回、ESAT-Jの実施目的3のところに、スピーキングテストの結果を踏まえて高等学校に入学後に生徒一人ひとりの個に応じた三技能の総合的な指導に生かすと書かれているとありましたので、これは令和4年度も同じ目的が書かれていたかどうか。またESAT-Jを受けた現在の高校1年生に対してのどのような活用をしているかということについてお聞きをしましたところ、東京都教育委員会に確認をしてくださるということでした。これについてはいかがでしたでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 令和4年度の実施要項には、この実施目的の(3)は記載はございません。
◆間宮由美 委員 そうしますと、今回の高校1年生については目的として書かれていたかと思うんですけれども、その子たちにはどのような活用がされているのでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 令和4年度実施のところで活用について記載がございませんので、実施で入学した現高校1年生につきましては、まだ活用が進んでないというふうに認識してございます。
◆間宮由美 委員 もともとのESAT-Jの実施目的にそれが書かれていて、それを受けた生徒たちが高校1年生になったので、高校1年生についてはどうかという質問であるんですけれども。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 我々が把握しているのは令和4年度の実施要項でございまして、その中の目的には成果を的確に測定するということ、それから話すことの力を適正に評価するというところが書かれてございまして、高校に進学した後にそれがどう活用されているかというのは私どもは把握してございません。
◆間宮由美 委員 目的の中に、ESAT-Jの実施目的の中に、高等学校入学後に総合的な指導に生かすというふうに書かれていましたので、ぜひこれについては改めて東京都教育委員会にもお聞きいただければと思うところでございます。
次に前回の委員会で、中野委員からGTECがESAT-Jのプレテストの扱いのような形ではないかという質問がありました。これに対してのご答弁では、東京都のコメントでは全く別物であるということ、ESAT-Jについては話すことに関するアチーブメントテストであるとのご回答がありました。
受験のテストではなくてあくまでアチーブメントテストであり、どのくらい力がついたかということを測定するテストという位置づけとのご答弁だったんですけれども、そこで改めて確認をさせていただきたいのですが、ESAT-Jは受験の合否に関係がある試験と思っておりますが、しかし、このご回答からすると合否とは関係がないということなのでしょうか、確認をさせていただけますか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 都立高校受験の際の一つの判定項目として捉えてございます。ESAT-Jの成績イコール合否につながるというふうに判断はしてございません。
基本的に東京都が発表しているコメントとしましては、ESAT-Jは受験のためのテストではなく、繰り返しになりますけれども、アチーブメントテストだというふうに我々は理解しているところでございます。
◆間宮由美 委員 まずはそのことを確認させていただいてこの件は終わりにして、もう一点は、まずGTECのテストを3年生に行うか、江戸川区で3年生に行うかどうかについては検討したいと考えているということでしたが、これはいつどのような過程を経て決まっていくでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 現在、区立中学校の中でGTECを1回実施するということは決定してございます。基本的に2年生を対象というふうに考えたんですけれども、その後、東京都から1、2年に対してもESAT-Jを実施するという発表がございましたので、そうしますと2年生がESAT-JとGTECと2回受験することになりますので、その負担も考えて今調整中でございますが、基本的には中学校2年生で実施する方向で考えてございます。
◆間宮由美 委員 最後に3点目、最後の質問です。
入試への本格導入から僅か2年でベネッセが手を引くことになりました。ここは、テストを運営する事業者が短期間で替わるということは、入試事業としての安定性がないと思われます。しかもこの公募に手を挙げたのが、ブリティッシュ・カウンシルの1社だけだったということで、もしブリティッシュ・カウンシルの会社が応募していなければ、来年度からこのスピーキングテストは継続できなかったことになると思います。できないほうがいいと思っていらっしゃる方もたくさんいる中ではございますが、しかしこういった公的入試のこういったことは、やっぱり公的な入試について民間活用のリスクというのが露呈したことになるのではないかなと思うところです。あくまでその合否ではないと東京都教育委員会は言っているということではありますが、しかし、このことについて区教育委員会としてはどのように捉えられているでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 東京都の事業をどの業者が請け負うかということに関しましては我々はあずかり知らぬところでございまして、その経緯がどのようなことであったかも公表されていること以外は我々は分かりません。そのような中で、東京都教育委員会がこのESAT-Jの事業をブリティッシュ・カウンシルが受託したということは通知で知っておりますけれども、それに対して区教委が意見を述べるという場はございませんし、それに対してその会社は駄目だというような立場でもないというふうに、これは私の個人的な意見ですけれども、感じるところでございます。
◆間宮由美 委員 その会社が駄目と言っているわけではございません。そうではなくて、1社しか手を挙げなかったということで、本当に受験ということの安定性が保たれないのではないか、民間にこのような公的な試験を任せるということについて非常に危険性があるのではないかということが露呈した形になっているのではないかということでございます。それについても区教育委員会としてはどのようにお考えかということをお聞きしたわけでございます。
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【第12号、子どもたちの心身の健康を守る、給食への有機食材導入の請願について】
◆間宮由美 委員 陳情者の意図を正確に理解したいということで、事務局のほうから陳情者の方にお聞きいただきました。先ほどのご回答で、陳情者の方の思いは理解をすることができました。それは記書き2に関してになります。
まず1点目、記書き1のとこですが、ここには来年の4月までに有機食材100%給食を実現することとあります。来年4月ということですが、先ほど課長のほうから資料を頂きましたが、給食納入業者の契約数が1校当たり平均16業者としますと、江戸川区内で重なっている部分もあると思いますので、それでも1,000以上の業者が関わっているんではないかと思います。現在、給食食材を納入している業者さんが1,000以上あると思われる中で、その業者ほとんど全てからの納入をなしにするということにつながってしまうと思います。給食食材を有機食材に替えていくことそれには賛成です。しかし、来年4月までに100%ということについてはいかがなものかと思います。
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【(4) 鹿骨小学校給食用エレベーターの事故について】
◆間宮由美 委員 最後の件です。
子どもたちに対しての給食も3階まで運んで、手で運んでいくとか、また見えないようにするなどのご対応をすぐにしてくださっているということですので安心ではありますが、子どもたちの心の安定などはいかがかということが一つと、それから何人でこれは定期点検をされていたのかということもお聞きしたいと思います。
○須賀精二 委員長 それ、報告先ほどありましたけれども、もう一回確認します。
◆間宮由美 委員 すみません、大丈夫です。
○須賀精二 委員長 いいですか。
◎八木邦夫 学校施設課長 1番目の質問でございます。児童等についての対応でございます。私も校長先生等に聞き取りをしまして、今のところ大きな動揺はないというふうに聞いてございます。校長、副校長先生を先頭に、学校教職員で児童のメンタル的なものも含めまして、今対応しているところでございます。
◆間宮由美 委員 分かりました。目に見えない心の不安というのは、きっとないとは言えないと思うので、これからも丁寧に見てあげてください。また先ほど委員長から指摘されましたが、1人で定期点検をされていたということだったので、これが日常的に、やはりこういったときに2人ということが基本ではないかなと思うんですけれども、今後こちらの会社に委託していくということなんかも含めて、業者との関係で、1人で点検しないということなどは今後必要になってくるのかなと思うので、今後に生かすことでもあるのかなと思いました。
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