会議 | 令和元年第3回定例会-11月28日-03号 |
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日付 | 令和元年11月28日(木) |
開会 | 午後1時 |
閉会 | |
場所 | |
案件 | 日程第一 議案の委員会報告及び表決 第六十六号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 第六十七号議案 幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 日程第二 一般質問 |
【台風十九号について/児童相談所について】
◆十三番(間宮由美 君) 日本全国では、台風による甚大な被害があり、今なお苦しんでいる方々がおられます。一日も早い生活再建が進むよう願っております。
質問の第一は、台風十九号から学ぶ、生き抜くために考えていきたいことです。台風十九号は、一人ひとりが何をしたらよいのか、どうしたら生き延びることができるのかを考える機会となりました。
「水が来たら、あなただけは上に逃げて」、骨の障害を持つ車椅子のお母さんとお父さんは、自分の足で歩くことのできる息子さんに、そう言いました。小学校六年生の息子さんは、すぐにこう言い返したそうです。「僕だけ助かって、お母さんたちが流れていくのを、見ていろと言うの」、お母さんははっとしました。そして、「そうだ、一緒に生きられる方法を探そう」そう思ったと言います。そして、どこの避難所であれば、自分たちも行くことができるのか、それを探しておこう、そのためにはそれぞれの避難所のトイレがどうなっているのかを知る必要がある、だから、避難所トイレのバリアフリーマップをつくろう。彼女は、今、子どもと一緒に生きるために動き始めています。
私自身は、約千五百名が避難した松江小学校で、翌朝まで町会や江戸川区の開設職員の方々とともに運営に携わりました。地元町会役員さんをはじめ、LINEの呼びかけで集まってくれた青年会、PTA、そして、「手伝います」と声をかけてくださる避難してきた方々に、何度胸を熱くしたことでしょう。百人ほどの人たちがボランティアとして携わってくださり、避難所は整然と運営することができました。
その中で励まされたものは、江戸川区や区議会から届く正確な情報のメールでした。避難所内では、その内容を話して伝えました。また、違う場所に避難している人、家にいる人、怖い思いをしている人たちに向けては、私自身が持っているフェイスブック、ツイッター、ライン、ブログ、インスタグラム、その全てを使い発信し続けました。
すると、翌朝、避難所から帰る時くらいから届き始めたのは、これまで出会ったことのない方々からの感謝の言葉でした。情報をありがとう、励まされた、様子がわかってありがたかった、そういう声が二百を超えて届いてきたのです。そのことからも正確な情報が求められている、テレビには出てこない江戸川区限定の情報の必要性を実感しました。そして、区が努力をして発信してくれている情報を行き渡らせることを考えなくてはならないと思いました。直接学校を訪ねて、またSNS上などで皆さんからいただいたご意見をもとに、本日は四点お聞きいたします。
一点目は、情報の出し方についてです。
全ての人に情報を届けるためには、どれか一つで全てを賄うということは不可能です。防災無線が聞こえないという声がたくさんありました。まずは、それ自身をより聞こえやすくすることは追求し続けてください。その際に、どの地点で、どのように聞こえるのか、あるいは聞こえないのかを検証していくことが必要だと思います。そのためにJアラート、全国瞬時警報システムの放送テストなどのときに、区内にいる皆さんから聞こえの情報を送ってもらうように投げかけてはいかがかと考えます。聞こえる地点、聞こえない地点を把握することは、より聞こえやすい防災無線にするための貴重な資料になります。いかがでしょうか。
また、防災無線だけでは聞こえない箇所があることもわかってきました。そこで、えどがわ防災メールへの登録を飛躍的に伸ばしておくことが必要だと思います。
また、区が持っているフェイスブック、ツイッター、インスタグラム、そこにさらにラインを加えて、区が持てる全ての媒体からの発信をすること。さらに、電源がオフになっていても災害情報が出たときに、自動的にFMえどがわが入り、区からの情報発信がされる緊急告知受信機、これになります。このようなものがあることを知らせることです。いかがでしょうか。
さらに、情報を出す時期についてもご検討いただきたいと考えます。今回、平均雨量四百ミリ、台風の強さ九百三十ヘクトパスカルという基準に達してはいなかったため、三日前の広域避難の呼びかけには至りませんでした。しかし、重度の障害や医療ケアが必要な在宅の方にとって、その日になって避難をするようにと言われても動くことがすぐにはできません。地震時については、別途考察が必要ですが、水害の際には、三日前の情報があります。その時点での情報を伝えてもらうことで、一人ひとりの人がどうしたらよいかを考える材料になります。ですから、水害が予想されるときには、基準に達していなくてもその時々の情報を伝え始めることが必要だと思います。いかがでしょうか。
二点目は、避難所の開設についてです。今回、自主避難所六カ所の後に、六十五カ所の一時避難所が一斉に開設となりました。自主避難所となったコミュニティ施設には、備蓄物資はありません。そこから雨風の強い中、別の避難所へ移動することはとても大変であることがわかりました。また、たくさんの人の中では、パニックになってしまう子たちや、介護度の高い高齢者の方たちにとって福祉避難所は必要です。
今回、福祉避難所は開設を求められていません。もともと地域防災計画の中では、福祉避難所は二次避難所という位置付けのため、一旦一時避難所へ行き、その後移動するという考え方です。しかし浸水していたら、道路が壊れていたら、高齢の方や障害を持っている方が自分の必要なものを全て持って移動することは現実的ではありません。
そこで、福祉避難所も一般の避難所が開設する際には、一斉に開設するということを探っていただきたいと考えます。いかがでしょうか。
三点目は、ペットとの同行避難についてです。江戸川区全体では、六十五校の避難所のうち、六十三校へペットが持ち込まれ、ペットのいた場所は六十校は校舎内、三校は校舎外でした。また、ペットのみでいたところ三十五校、飼い主と一緒にいたところは二十六校、他の避難者と同じスペースにいたところは二校だったとのことです。松江小学校では、ペットの名簿もつくり把握に努めたところ、犬、猫だけではなく、亀、イグアナ、蛇、トカゲ、フェレット、ウサギの五十九匹が家族と一緒に避難をしてきていたことがわかりました。
江戸川区地域防災計画には、ペットの建物内への持ち込みは原則禁止と書かれています。しかし、今回九十五%の学校で校内にペットを入れたことからも、外に置いておくことなどできないことは明らかだと思います。既に検討することを考えていただいていますが、ペットの同行避難の一般的なルールをつくっておくこと、そしてそれに照らして、各避難所、各学校での考え方を具体的につくっておくことが必要と考えます。そして、その基本となる内容としては、建物内であること、入り口を分けること、ケージでの管理ができるようにすること、そして、飼い主と同じ場所にいられるようにすることを基本として、場所の想定をしておくということは必要と考えます。いかがでしょうか。
四点目は、訓練についてです。社会福祉協議会やボランティアセンターとタイアップしながら実践的訓練の方法を各町会自治会に伝えていただきたいと考えます。
全国に広がっているHUG(ハグ・避難所運営ゲーム)、これがあります。紙の上で、避難所運営を想定し、例えば「重度の車椅子の方が来ました。どうしますか」とか、「全く日本語のわからない方が来ました。どうしますか」とか、「怒鳴っている人がいます。どうしますか」というカードに書かれた想定をもとにグループごとに考えます。私自身は江戸川ボランティアセンター主催の防災ボランティア講座の初級、中級を受ける中で、HUGの訓練を受けたことが、今回の避難所運営に大変力になりました。これらのようなものを伝え、より実践的な訓練を行うことができるよう、区としても積極的に提案をしていただきたいと考えます。いかがでしょうか。
質問の第二は、虐待をなくす、その力をつけるために考えていきたいことです。
若いお母さんから電話が来たのは朝でした。「家に来てもらえませんか。子どもを殴ってしまいそうです。」何度も言おうと思ったけれど、言えなかった。でも今日は殺してしまうかもしれない、そう思って電話をくれたのだと言います。
すぐに行きました。よく電話をかけてくれましたね。えらかったね。お話を聞くことで、方向性を一緒に考えることで、お母さんも子どもも落ち着きを取り戻していきました。そして、落ち着いたことで、今度はその子がクラスでいじめられている友達のことを心配して相談をしてくれるようになりました。きれいなマンションの上層階に暮らすその家族のもとで、こんなことが起こっているなんて外からは誰にもわかりません。虐待はどこの家庭にも起こる。そのときに相談ができる、話ができる、意味ある他者がそばにいることが大切なのだと思います。
意味ある他者は、家族でもいい、隣近所の人でもいい、近くのお店の人でもいい、もちろん公的機関でもいい、苦しんでいる人が駆け込むことのできる場所にみんながなろうとすることが、虐待を食いとめる力の一つになるのだと思います。
「日本一醜い親への手紙」、これをプロデュースした今一生さんの講演が、今月区内で開かれ、三人の女性が虐待サバイバーとして、壮絶な過去を話してくれました。三人とも美しい笑顔の方たちでした。そこに、十数年も続いたそれぞれの親からの壮絶な虐待があったと、誰がわかるでしょうか。そして、今もなお彼女たちの心と体は、苦しめ続けられています。それでも、その苦しみを振り切って、それぞれの道を歩き始めている彼女たちが、虐待をなくしたいと立ち上がっています。
江戸川区では、いよいよ児童相談所はあとポートが開設します。ここでは、東京都では、欠員が生じていた児童福祉司の数も上回り、さらに加算も含めて百三名体制で開設に当たる準備をされています。そして、職員を対象とした勉強会を繰り返し開き、その参加職員は延べ一千名となります。
「一時保護所にはもう行きたくないの」、私が出会った子どもたちは、残念ですが、どの子もそう言いました。だから、苦しんで児相へ行った子が、さらに苦しむ場所であってはいけない、そう思ってきました。江戸川区の児相の職員となる方々は、各地の児童相談所へ研修に行き、これまでのやり方をそのままよしとするのではなく、毎月戻ってきて、みなで一日かけて考え方やあり方を話し合っているということです。江戸川区では、あたたかい児相をつくるという決意がみなぎっています。
虐待をなくすためには、繰り返させないという再発防止と予防の取組、両方が必要です。繰り返させないということに関しては、どうしてその家で虐待が起こったのか、それぞれの家庭ごとの背景を知り、それぞれに適した支援の方法を考えるという方向が必要だと言われています。しかし、現在は一時保護所から帰ってきたものの、親に対するケアが全くないということもあります。一時保護所にいるときはもとより、戻ってからの子どもと親へのケアやその人、その家庭に合った学びのプログラムを充実させていただきたいと考えます。
現在のお考えと、さらなる充実に向けた方向をお聞かせください。
虐待が起こってからの回復の道筋は大抵は粘り強く、長い期間が必要となります。ですから、虐待をさせない予防にこそ、さらに力を注いでいく必要があります。江戸川区には、五十近くの子育て支援のメニューがあります。そのどれもが大切な意味あるものです。ただ、そのメニューが行われている場所や時間が、それぞれの親や子にとって身近なところにあるかどうかで、利用するかどうかが違っているようです。ですから、一つのメニューや場所で全て賄うということではなく、よいと思うことは何でもやっていこうという姿勢が必要なのだと思っています。
虐待をしていた親御さんと話をすると、虐待ってどういうことかわからなかったという人がいることも見えてきました。殴ることさえも大事なことだと思っている人もいます。子どもの前で性行為を見せることも虐待なんですよというと、子どもはわからないと思っていましたと言ったお父さんがいました。揺さぶることで脳に損傷を与えるということも、泣きやまないから少し激しくあやしただけ、そういう方もいます。逆に、泣いただけで虐待と通報されてしまうから、口を押さえたというお母さんもいました。大事なことは一人にしないこと、そして虐待って何ということを学ぶ場を増やすことが必要だと思います。
江戸川区は、妊娠したときから保健師さんを中心に、心配なことはないですかとお母さん全員に声をかけてくれる仕組みがあります。また、ハローベビー教室では、両親そろって受けている家庭も多くあります。しかし、全家庭が受けているわけではなく、数%の家は受けていません。また、初めての赤ちゃんの家庭が対象でもあります。子育ての話は、一度聞いたら全てわかるということではありません。繰り返し、繰り返し学ぶことが大切です。ですから、何人目の子であっても、赤ちゃんができたらその都度お母さんとお父さんと一緒に子育てについて学ぶ、虐待についても学ぶ、そういう仕組みが必要ではないかと思います。
母子保健含めた虐待防止に向けた一層の充実を検討いただければと考えます。いかがでしょうか。
また、繰り返し伝える、繰り返し学ぶということでは、区内全体で子育てを一緒にしていこう、虐待はなくすというキャンペーンが必要だと思います。たくさんの方が虐待に心を痛め、虐待をなくすために様々な取組が既にされています。子育てヒーローハギュットマンもその一人です。子どもの未来が途絶えてしまわないように、つらいときには逃げられる場所になりたい。江戸川区の公式キャラクターのお湯の富士やエドレンジャーともコラボもしながら、様々な取組みをしてくれています。子どもだけでなく、ママもパパもハグしてぎゅっと抱きついていけるハギュットマン、私も癒やされています。
誰もが、今、目の前にいる苦しむ人、子育てに頑張っている人への意味ある他者となろうとすること、そして親御さんに向けては、一人じゃないからね、周りには助ける人がいるからね、そのことを知らせるようにすること。もちろんパンフもチラシもよいものがどんどん作成されていますが、さらにその内容が目につくようにすることを考えてみてはいかがでしょうか。
例えば、親や子が目にする商品であるおむつや離乳食などに、虐待だめだよ一言として、「叩いたら脳が発達しなくなっちゃうよ」とか、「無視したら、心も壊しちゃうんだよ」、「話したいときは、児童相談所があるよ」などなど、一言ずつ、いろいろな場所で、いろいろなところで手に取ったときに繰り返し見えるようにしていく、商品元と話して、オーケーが出たら、小さな啓発シールを貼らせてもらう。キッズやベビー向けの商店にもお願いするなど、区内でもできることがありそうです。繰り返し学んでいくことができる、そんな仕組みづくりをしていくことが必要ではないかと考えます。いかがでしょうか。
以上で、一回目の質問を終わります。
○副議長(関根麻美子 君) 斉藤区長。
〔区長 斉藤 猛君登壇〕
◎区長(斉藤猛 君) 一点目の台風十九号のご質問でございます。
情報の出し方で、防災行政無線が聞こえない箇所の調査をということでありますけれども、今、ご存じだと思うんですが、年六回試験放送をやらせていただいています。そこで聞こえづらいという問い合わせの地点を記録しておりまして、必要に応じて現地調査を実施しているところでもございます。
また、様々な手段で情報発信をという部分なんですけれども、確かに様々なツールで複層的にお知らせすることは重要だとは思っておりますので、今ご質問の中でありましたいろいろなツール、これをしっかりお知らせをしていくことも大事なことじゃないかというふうに思っております。
そして、要配慮者への情報提供についてということです。今は、広域避難の決められたルールに基づいてということなんですけれども、この辺の部分は今回様々な形で検証作業をしておりますので、これも課題の一つにさせていただけないかなというふうに思っているところでございます。
続いて、避難所の開設で、福祉避難所と一時避難所を一斉に開設をというお話でございます。これも昨日ちょっとお話をしましたけれども、二次避難所については四十五カ所、二千人ということで、まず数、絶対数が足りませんので、名簿方式にして、もう指定方式にしてしまって、そういった中で自主的に避難をしていただく。また、施設側も避難していないことを察知して、来ていない方については安否確認を行うと、そういうような体制を今検討しているところでございまして、その場合は一斉の開設ということになってくるかなというふうに思っております。
続きまして、ペットとの同行避難です。これも、昨日来ご説明をさせていただいております。これも大きな課題でございますので、今後、検証作業をした上で対応策をしっかりと考えていきたいというふうに思っております。
続いて、ハグ、HUG、運営ゲームです。これは非常に、大変有効な訓練だと思っております。もう既に今月、篠崎第四小学校の避難所で行っております。そして、今年度中に、あとは二校で実施をする予定でございます。避難所開設訓練、こういったHUGの実施訓練、こういったことはこれからしっかりやっていきたいなというふうに思っております。
続きまして、虐待をなくすという点についてのご質問でございます。確かに子育ての孤立化が進む今日、様々な子育て支援策を通じて、育児や生活上の様々なストレスの軽減を図ることが、とても大事だと思っております。区の子育ての支援施策、今、一つずつは挙げませんけれども、そういった様々な支援メニューを効果的に使っていきたいと思っておりますし、また保護者向けのプログラム、児童相談所においてはワークショップ、あるいはケア、CAREですね、そのほか保護者のカウンセリング、こういったことも様々なプログラムを使って導入に向け、準備をしているところでございます。何とか、虐待防止に努めていきたいというふうに思っているところであります。
そして、繰り返し伝えるというところです。まず、商品に何かシールとか、多分たばこの表示みたいな感じですか、健康上の被害という。それは難しいです。というのは、私どもが言ってやってくださればいいんですけれども、多分商品の開発の中で、パッケージというのはいろいろな形でデザインが、本当に何ミリ単位でやられている部分なんかもございまして、そこに入れてもらうとすれば、江戸川区がお願いしてというよりも、これは国全体でやっていくような気運をつくっていかなきゃいけないのかなと思っていますので、今、私のお答えとしては、それ、お約束はちょっとできないということははっきりお話ししておいたほうがいいと思います。ただ、そういった方法も確かにあるかなと思いますし、ただ、ご質問の根底にある虐待防止というのを目について、常にいろいろなところで目につくべきだというのは、これはごもっともなお話ですので、私どもいろいろのパンフレット、区内に置いております。また、アンガーマネジメントのリーフレット、これ、児童手当の審査結果通知に入れておりますし、また児童手当の審査結果の通知にしおりも入れているところでもございます。そういったことで、区でできることは、これはやっていきたいというふうに考えているところでございます。
以上です。
○副議長(関根麻美子 君) 間宮由美君。
◆十三番(間宮由美 君) 丁寧なご答弁をありがとうございました。
まず、Jアラートについてなんですけれども、年六回ほど流されているということなので、それについては聞こえなかったという連絡が来たら現地調査にも行ってくださっているということです。私が申し上げたのは、こちらから区民の皆さんに、その日には聞こえたか聞こえないか、情報をくださいということを伝えたらいかがということだったんです。私自身、直近のJアラートのときにも、どこにいて、どういうふうに聞こえたか、聞こえなかったか、それを知らせてくださいというふうに情報を発信しましたところ、そうしたらその日のうちに五十通ほどの情報が寄せられました。江戸川区として、区民の皆さんに伝えて、こちらから伝えて、そしていろいろなところから積極的に上げてもらう、そのことで地点をいっぱい、聞こえる地点、聞こえない地点というのがわかっていくのではないかというふうに思っているので、ぜひそういう方法をお願いしたいということなんです。これについては、もう一度ご回答いただければと思います。
二点目は、防災無線だけでは聞こえない場所もあって、でも、今、いろいろな細かなことについても大事なことなのでやっていくように考えたいというふうにお答えがありました。一つは、緊急告知受信機についてなんです。これは、戸別受信機とは別のもので、戸別受信機は五万くらいする。これは、一万二千円ぐらいということなんです。これは既に区立の施設では設置がされているものということです。これを私立幼稚園の園長会でこういう機械があるんですよということをお伝えしたところ、かなりの園で、私立幼稚園さんのほうでも購入をされたということです。電源をオフにしていても、緊急情報が出たときには勝手について聞くことができるということで、このような機械があるということをお知らせいただきたいということをご質問いたしました。これについてももう一度お答えください。
普通のラジオでも、もちろんいいんです。先ほどもお話ありましたが、一千円程度でも買えます。ただ、その場合、いつもFMえどがわにチャンネルを合わせていないといけないということがあります。また、FMえどがわネットラジオというのもスマホで今聞くことができるようになっています。スマホがあれば、そもそもえどがわメールニュースも受け取れます。問題は、スマホを持っていない方々にどうやって防災無線の内容をお知らせするかということだと思っています。最後は、ご近所の方が頼りになるんです。ただ、自らも得られるようにこういうものがあるということもお知らせしていただきたいということで、もう一度ご答弁をお聞かせいただければと思います。
福祉避難所につきましては、高齢者施設、障害者施設、特別支援学校など、四十施設が今予定されていますが、それだけでは足りないということも含め、また、指定方式ということで考えていらっしゃるということでお伺いしました。これは、非常にいいことだと思います。奇声を上げてしまう子、逃げ出してしまう子を連れて、普通の避難所には行けない、行けないから家でこの子と一緒に死ぬのかもしれない、そういったお母さんが少なくありません。だけれど、福祉避難所があって、どこに逃げることができるよということがわかっていれば、安心して避難ができます。これまで、二次避難所だったけれども、今回、先ほどのお答えでも一斉の開設になるということで、一時避難所として同時に開設してくださるということですので、これはとてもありがたいことだと思います。
ただ、そうは言っても医療的ケアが必要な方々、この方々は福祉避難所という中では、やっぱり無理だということを訪問看護のお医者様方もおっしゃっています。そこについては、改めて別途どうしていったらいいのかということを、またお考えいただければと思っています。
虐待をさせない取組みについてです。今回の質問の中で、私は新しい児童相談所について努力されている内容についても触れさせていただきました。それは、児相への不信というものを、それを払拭したかったからなんです。保健師さんがせっかく来てくれて、それで大丈夫と聞かれたときに、大丈夫じゃなくても大丈夫だと答えているという、そういう声をよく聞きます。それは、児相に通報されると困るからということなんです。でも、それではせっかくの児相ができても十分な力を発揮することができません。ですから、江戸川区の児相は違うよ、苦しいときは一緒にいてくれるんだよ、一緒に考えてくれるよ、そういったことを知らせたいと思いました。幾つかの提案については同じ方向を向いていると思いますので、ぜひ具体的にご検討いただければと思います。そして、その際にはぜひ虐待サバイバーと呼ばれる当事者の方々の意見も聞いていただきたい、そういうふうに思います。
まず、先ほどの二点、お願いします。
○副議長(関根麻美子 君) 斉藤区長。
◎区長(斉藤猛 君) まず一点目の聞こえにくいところの調査ということでございますけれども、今回、様々な検証をする中で、そういった手法も検討の一つにさせていただければと思っております。
二点目のラジオのお知らせということで、それは私立幼稚園で持っているもの、一万二千円のものですか。それ、あれなんです。個々に売っていないんですよ。大量で注文して初めてつくってくれるので、それをお知らせするというのは、例えば会社とか、そういうところで大量発注するところはいいんですけれども、なかなか難しい部分もございます。それであれば、昨日から、今日もお話ししたかもしれませんけど、エリアメールであれば、これは割り込みで入ってくるわけですから、それのいいところもたくさんあるので、そういった周知もしていきたいんですけれども、一方で日頃使っていなくて、急に鳴るという形であると、電池が切れていたり、故障している時、わかるかどうかというところも一つ課題だと思っています。いつも鳴っているものが鳴らなくなれば、これは故障か電池切れだと思うんですけど、いつも鳴っていないものに頼っている場合については、そこのところが一つ、ちょっと危惧されるところでもあるかなというふうに思っておりますけれども、ただ、そういうのは確かに有効な手段だというふうに思っておりますので、そこに公費の投入はしないということも申し上げておりましたけれども、今回のご質問は周知したらどうかということですので、個々では売っていないんですけれどもということを含めての周知ということであれば、十分考えて研究していけるかなというふうに思っています。
以上です。
○副議長(関根麻美子 君) 間宮由美君。
◆十三番(間宮由美 君) 区でこういうのがあるからつくろうということで、発注していただければいいんだと思います。私立幼稚園さんなんかもそういった形で区がやってくれたと聞いております。
最後に、みんなで生きる、みんなで生き抜く、そのために一人ひとりの区民が選ぶことが、自分で選ぶことができる、その支援や情報を伝えていただきたい。改めて、そのことを申し上げて今回の質問を終わります。
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