会議 | 令和元年12月子育て・教育力向上特別委員会-12月18日-07号 |
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日付 | 令和元年12月18日(水) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前11時57分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 視察等の意見交換について 2 執行部報告 (1)令和元年度(第17回)青少年の翼報告書について (2)令和2年江戸川区成人式 (3)子ども会活動に関するアンケート結果について (4)共育プラザに関するアンケート結果について (5)平成30年度における本区の暴力行為・いじめ認知件数・不登校の状況について (6)第11回中学生「東京駅伝」大会について |
【子育て支援健全育成、学力向上について<待機児童対策/保育士確保/学力向上に向けて>】
◆間宮由美 委員 私は、主に7月の委員会でご説明をいただきました子育て支援健全育成、学力向上についての中から、3点に、私が主に意見交換をさせていただきたいのは、7月の委員会でご説明いただきました、今の子育て支援、健全育成、学力向上についての中からの3点になります。
まず、1点目は、待機児童対策としての保育施設の整備にかかわってです。平成23年から令和元年まで3,500名の受け皿の拡大をしたということで、ご報告がありました。保育園が足りないということが大きな問題となっていますときに、ご努力いただいていることは、大変ありがたいことだと思います。
その後、先日の子ども子育て応援会議では、3、4、5歳が5年間で15園、1,300名の定員の認可保育園をつくる予定であると。
また、ゼロ、1、2歳は、企業型、企業主導型保育園を主に考えているということでお話がありました。企業主導型が全てだめだなどとは思っていません。
しかし、もうけを優先するということになった場合には、劣悪な環境が懸念されるということ。そこについては、質の向上を担保したいということは、区としてもいつもおっしゃっていてくださるところだと思います。
それで、既に保育士資格を持つ職員が、区内の私立保育園施設に巡回指導で運営のアドバイスに回っているということが、その7月にもご説明があったところですけれども、具体的には、各園へどのくらいの頻度で、どのようなアドバイスをしていっていらっしゃるのか。そのことをまず1点お聞きしたいと思います。
◎浅見英男 子育て支援課長 運営支援係という組織が、主に区内の私立保育施設巡回指導しております。そこには、保育士が3名おります。それで、今の頻度ですけれども、主に、例えば新たに開設した園ですとか、それから園長が交代した園等を中心に、年4回行って、最初1回行っただけでは、なかなか意図が伝わりませんので、それが改善されているかというのを時系列で確認するようにしております。
◆間宮由美 委員 新たに開設した園、園長がかわられた園に、年4回ということで、定期的にそういったところに行かれているということがわかりました。
また、それ以外のところでも、やはり続いているから、それでよしということではないと思うんです。
ですから、今、保育士3名の方がということだったんですけれども、ぜひ、定期的に行く。ほかの園も定期的に行くということの枠を広げていくということが必要ではないかなと思っております。
もう一つは、同じく応援会議の中で、私立保育園の園長会の会長さんから、今でも職員不足であり、ただ、園を増やされても困ると、園数を増やされても困るというご発言がありました。
これは取り合いになってしまって、これまでの園の職員不足に、さらに弾みがかかるという、その懸念を述べられているのではないかなと思いながら聞いたんです。区としては、保育士確保について一歩進めたいということで言ってくださっているんですけれども、具体的な提案というのは、今、お考えのことがあれば、さらにお聞きできればと思っております。
◎浅見英男 子育て支援課長 区として、例えば処遇改善とか、いろいろやっておりますけども、さらに、今、かなり深刻な状況、保育士の不足が深刻な状況になっておりますので、今、来年度に向けて何か新しいことができないか、詰めている状況でございます。
◆間宮由美 委員 ぜひ、具体策として詰めていっていただきたいと思っています。そこについて、こういった場でお互いに意見交換できると、きっといいんだろうなと思うところです。保育士資格が取れる専門学校の誘致なども、具体策となるかなと思っております。
2点目は、学力向上にかかわってです。学力向上に向けて、プランを各学校に策定してもらっているとご説明がありました。その中で、令和4年までに東京都との平均正答率の差を解消する。補習授業を35時間以上実施することを義務付ける、あるいは読書科への指導、QUの実施など、ご説明があったところなんですけれども、現実的に、今これらは全ての学校ではどのように具体的に進んでいるでしょうか。
◎近津勉 指導室長 今、お話しいただきました学力向上の推進プランでございますけれども、令和4年度のその目標に向けて、毎年実施、それから検証、また改善ということで、改善したものを改めて、また提出していただくというふうな形で進めております。
また、補習授業に関しましては、年間35回以上ということで進めていただいていますが、中には、それ以上の回数、70回とかというような回数で進めていただいている学校もあるというところでございます。
QUにつきましては、お示しさせていただいたとおり、年間1回、各学校で実施をしているというところです。
読書科は、先日も研究発表等をしていただいていますが、ただ、本を読むということだけではなくて、本によって調べるとか、本を活用して学びを深めるとかというところで学習を進めていただいておりまして、自ら進んで自ら学ぶというような、そういった資質・能力の育成に努めているところでございます。
◆間宮由美 委員 プランの作成は、そうすると、全ての学校で進めていて、もう既にでき上がっているということでしょうか。もしでき上がっていないところがあるとしたらば、それはどういう理由が、今、挙げられているんでしょうか。
◎近津勉 指導室長 全ての学校で作成済みでございます。
◆間宮由美 委員 承知しました。これについては、また今後、各学校のご意見など聞きながら、やはり委員会などでも取り上げていかれればと思うところなんですが、授業で新しいことを知るとか、みんなで話し合ってわかったことを知ったときに、授業って楽しいと思えるのだと思うんです。
そのことによって、おのずと学力はついてくる、結びついていくと思うんですけれども、ですから、授業づくりに先生たちには、私、時間をとってほしいということを私は常々思っております。
ところが、ここのところ、子ども自身が抱えるいろいろな課題。それは、家庭が抱える課題を背負ってきている子どもたちというのがいて、そして、それはお金があるなしとかにかかわらず、そこにある家庭内の問題、DVの問題、虐待の問題、また、いろいろな信頼感の欠如です。そういったこと、あるいは貧困からのすさんだ家庭生活も含めて、そういったものを背負ってくる子どもたちが一定数いるというのが、それは実情だと思います。
そこに対して、指導時間を非常に費やさなければならない場面が、学校の中で多くなっていると感じます。
しかも、複雑で、非常に重いケースがある。昨日も、私も中学生の子どもと夜遅くまで話をしてまいりましたが、そういったことを背負ってくる子どもたちがいるときに、学校の先生たちがそこに時間を費やさなければならないといったときに、やはり授業づくりにかける時間、その準備にかける時間というのが減ってくるんではないかと思うんです。
まず、1点お聞きしたいのは、そういった重い問題、複雑な問題が出てきて、先生たちが問題が起こったときに、どのように解決をしていくのか、していらっしゃるのか。そこについてお聞かせください。
◎近津勉 指導室長 今、委員ご指摘のように、さまざまな背景や原因等から、学校との信頼関係がなかなか構築できずに、これが学校に対するさまざま要望であったり、要求であったりというふうな形で、それに対応するために、先生方が時間を費やしているというような現状があるということは、これは実際に、実態としてあることかなというふうに思っています。
ただ、やはり信頼関係回復していくということに立てば、すぐに、解決できることではございませんので、しっかりとお話を聞き、そこでお互いの考えや誤解があれば、それをしっかりと解いていくというような作業が必要になりますので、やはりそこは時間をかけていくしかないのかなというふうに考えています。
◆間宮由美 委員 今、言われたことが非常に大事だと思います。
ただ、時間をかけなくて済む方法をやっぱり考えていかないといけないのではないかと思うんです。
今、子どもの生活や親との話し合いというのは、非常に大事なことだと、今、おっしゃられたとおりだと思います。
ただ、それを少しでも早く解決していく、少しでもよい方向に、早くに解決につなげるために、私このごろ思いますのは、そのために必要なのは、間に入る役割を果たせる人じゃないかと思うんです。教員との溝を埋めていく、あるいは、子どもと教員とのもつれた糸をほぐしていく、そういった人の存在というのがあることで、客観的に、そういう方が入ることで、早くに解決していく。そういう場面や、また先生たちとも、そういう人がいたらいいねということをよくこのところ話しております。
ですから、ぜひ、そういうものも考えていただけたらいいなというふうに思っています。
最後、3点目になります。児童相談所についてです。
本会議でも述べましたけれども、私は江戸川区の児童相談所が子どもが育つ、子どもを育てる、そのための拠点に本当になると思っています。勉強会、この間の委員会でのご説明や勉強会などの中で、新しい形の児相ができ上がるというふうに確信しているところなんです。
職員を対象とした勉強会については、延べ1,000名ぐらいになると思いますが、これだけのたくさんの方が、どこの課の方でも来てくださいということで声をかけてくださっているということですが、特に、どこの課の職員の方々が多くいらっしゃっていますでしょうか。
また、これはいつまで続けるご予定かということをお聞きしたいと思います。
◎木村浩之 児童相談所開設準備担当課長 勉強会には、やはり子ども家庭部の職員が多く参加しています。保育課の職員、職員数が多いということもありますけれども、保育課の職員数が非常に多い参加となっております。
来年度も勉強会を行うかどうかにつきましては、今、検討中でありまして、まだ方向性は決めていません。
◆間宮由美 委員 子ども家庭部などが多いということで、今、お答えがあったんですけれども、虐待をなくすための取組みを江戸川区全区を挙げて取り組むためにも、全ての課の職員が自分事として、そこのいろいろな中から見えてくる子どもへの虐待案件や、心配なことや懸念されることが見えてくるはずですから、やはり全ての課の職員が自分事として勉強会に参加できるようになるといいなと思うところなんです。
ぜひ、これは、ですから、開設まででなくて、開設してからも、児童相談所が開設してからも、ぜひ続けていただきたいと思っています。
最後になりますが、先週、少年院のお医者様とお話をしてきました。虫歯が異常に多い子が多い。歯がほとんどない子もかなりいるということで、ネグレクトなどの虐待を受けている子が、犯罪を起こすということにもつながっているということを少年院のお医者様もおっしゃっていました。犯罪を犯してもいけない、死んでもいけない。どの子たちも救う、一人も残さず救うんだというためには、やっぱり虐待そのものをなくすことというのは、これはもう必要不可欠だと思います。
ですから、その核となるはあとポートが、これから江戸川区全体と連携しながら進んでいくことを心から期待して意見を終わります。
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【子ども会活動に関するアンケート、共育プラザに関するアンケートについて】
◆間宮由美 委員 子ども会活動に関するアンケート、共育プラザに関するアンケートということで、この内容が質問の仕方も実態をしっかりと知ろうという質問の内容になっていて、非常に積極的な内容だと思いました。
ペーパーで聞くということだけでなくて、課のほうとして、実際にそこに働く方や、また、活動をされている方、そして、子どもたち自身からもいろいろな形で聞き取りをしているということも感じております。
子ども会に関しては、負担感の理由を探ろうということで、具体的なところが出てきていますし、また、共育プラザに関しては、近くでなければいっていないということがわかったということで、さらに、近くにつくるための政策をもっていくということで、非常に有意義なアンケート結果になっているんだと思います。
お聞きしたいのは、この二つのアンケート結果は、それぞれどのように返していくのかということをお聞きしたいと思います。
◎上坂かおり 健全育成課長 こちらのほうのアンケートを受けた行政としての対応といたしましては、子ども会に関しましては、先ほどお話させていただきましたホームページです。そちらのほうの開設をしたいと考えています。
今、子ども会全体を網羅しているようなホームページというのがありませんので、そういったのは区のほうで、これから準備ができるのかなと考えています。
あわせて、子ども会に入りましょうというところの呼びかけを行政としては積極的にしてこなかったところがありますので、そういった呼びかけというのをチラシ等の配布を通じてしていきたいなと。個別のところでは、今、相談窓口、子ども会に困ったときにできるような相談窓口というのを広く周知していませんので、そういった相談窓口を設置して、子ども会運営の中で困り事があったときには受けられるような体制、そういったのをしていきたいと考えています。
2点目の共育プラザにつきましては、当然、こちらのほうも近くにないといかないという現実がアンケートで明らかになったということですので、先日の議会でも区長からご説明ありましたとおり、中央地域に一つ、こちらのほうに新設をしていきたいと考えています。
あわせて、子どもたちにとって魅力的な場所であるためにということで、運営委託についても、次年度より検討していきますし、あと現在の直営のところででも、このアンケート項目に出てきたもの、そういったのを各館で研究をしていただいています。それに対して、私たちに何ができるかなというのをできるところから取組みをさせていただいているような状況ですので、貴重な子どもの声を運営に反映させていただきたいなと考えています。
◆間宮由美 委員 子ども会の冊子、アンケートの結果については、そうすると冊子としては、各子ども会には渡さないということですか。
◎上坂かおり 健全育成課長 こちらのほうの冊子につきましては、各子ども会全体にもうお配りさせていただきました。あと各学校にも1冊ずつ配布させていただいたような状況です。
◆間宮由美 委員 わかりました。これはすごくいい、大事な中身が入っているなと思うんです。ですから、これを読み取るということがもらったけれども読み取るということがなかなかできないところもあるかもしれないので、そこについてもさらに積極的に中身について、今、先ほどご説明いただいたようなことを冊子だけでなくて、お伝えをいただくということは、これを生かしていく。自分たちの活動に生かすためにも大切ではないかなと思いますので、ご一考いただければと思います。
また、具体的に子どもたちの声も聞いているからこそ、成人式での参加記念品です。オリジナルのラインのスタンプが、今度初めてされるということで、やっぱり具体的な意見を聞き、そして、今までと同じでいいということでなくて、もちろんいいところは残すけれども、でも積極的に変えていくところはどんどん進めていくという姿勢が非常によく見えるなというふうに感じております。
もう一つの質問は、暴力、いじめの認知件数のほうですが、これについてはちょっと捉え方だけを教えてください。
暴力行為というのは、何を指しているか。昨日もあったんですけど、ぼんと押しちゃって、それでその子がこつんと頭を打った。それはそういった類のものも含めて、どの時点で暴力行為という件数にしているのかというのを1点です。
それから、不登校についても、不登校数が出ていますが、ここに出ている不登校数は別室登校だとか、サポート教室への登校のところなどは含まれているかどうか。その点をお聞かせください。
◎近津勉 指導室長 まず、暴力行為でございますけれども、分けますと、生徒間暴力、それから対教師暴力、それから器物破損というようなことで分けられてございます。今の委員ご指摘の子どもたち同士でぼんとぶったとか、そういったことについてなんですけれども、これは当該の子どもの受けとめ方によりますが、これで自分が一方的にやられた。あるいは、いじめを受けたというふうに感じた場合は、これはいじめというふうにしてカウントいたしますし、お互いの中での暴力行為というのは、暴力を受けたとか、ぶたれたというような、そういったお互いの間での起こったことであるというふうな認識であれば、これは暴力行為としてカウントをするということになります。
それから、不登校でございますけれども、不登校につきましては、年間を通しての欠席日数30日以上、これを長期欠席者としてカウントし、その欠席の理由が、例えば病気であるとか、経済的な理由であるとか、こういったものでない場合について、不登校としてカウントいたします。これにつきましては、例えば別室登校、あるいはその他学校サポート教室へ登校した場合、これは欠席日数から減算をいたしますが、そういった場合でもトータルいたしまして、30日を超えた場合には不登校としてカウントをするということになってございます。
◆間宮由美 委員 そうすると、暴力行為ということについては、例えば、警察が介入した案件とか、病院にいったとか、そういった具体的なものが、指標があるわけではないということですね。そうすると、学校間でここに上がってくる件数というのは、学校から上がってくる件数というのは、その学校の捉え方によってまちまちということでよろしいですか。
◎近津勉 指導室長 今、例えば警察が介入した案件、あるいは病院にいった案件を暴力行為としてカウントするというような、そういった一定のラインがあるわけではないので、ある意味、そういった学校の捉え方ということになりますが、そこに暴力行為があった場合には、これは暴力行為としてカウントをするということにはなります。
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