会議 | 令和2年4月子育て・教育力向上特別委員会-04月23日-10号 |
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日付 | 令和2年4月23日(木) |
開会 | 午後1時30分 |
閉会 | 午後2時35分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 1 意見交換 2 執行部報告 (1)成人年齢引き下げ後の成人式のあり方について 3 その他 |
【子育て支援、健全育成、学力向上について<児童相談所/学力向上/保育>】
◆間宮由美 委員 子育て支援、健全育成、学力向上という特別委員会の3点の柱から申し上げます。
1点目は、児童相談所についてです。子どもが育つ、子どもを育てる拠点になる児相を造ろうとご努力されてきたことは、視察先で拝見した建物そのものに表れていたと実感しました。新型コロナという初めてのこのような危機の中で、児相には、出発と同時に大変大きな課題が押し寄せているのではないかと思われます。子どもに関するご相談は、私のところへも尽きません。しかし、子どものことなら何でもどうぞというはあとポートは、江戸川区全体の事業と連携しながら進んでいくことに、大きな希望を持ち、心から期待しております。
2点目は、学力向上についてです。各学校がそのプランを策定済みとのことでした。しかし、休校の影響は大変大きいものがあります。もちろん学力そのものについて考えることは必要ですが、子どもたちは以前にも増して、家庭で起きている出来事の非常に重いものを背負ってくるだろうことが予想されます。子どもたちの心と体に十分配慮して、決して目に見える学力だけに特化しない方向で考えていただきたいと思っています。今から、スクールソーシャルワーカーなどの増員も含め、検討することが必要だと思われます。また、学校休業の再延長も視野に入れ、一時も早いオンライン授業を始めていただければと考えます。
芝生化については、その良いところはたくさん見えました。しかし、子どもに渡すものが人工芝で良いのかということも含め、様々な角度からの研究が必要だと考えます。
3点目は、保育についてです。保育施設の整備については、平成23年から令和元年まで3,500名の受け皿の拡大がされ、さらに、3、4、5歳は、今後5年間で15園、1,300名の定員の認可保育園を造る予定。0、1、2歳は、企業型保育園を主に考えているということでご報告がありました。企業型が全てだめだとは思いません。しかし、優先するものを子どもの健やかな成長とするのか、もうけとするのかで、保育環境は全く変わってしまいます。ですので、その企業が保育園を造る目的を、区として厳しく見定めていただきたいと考えます。また、現在自粛中の保育園ではありますが、毎日寄せられる切実な声に、この間も対応改善を繰り返してきてくださっていることに感謝いたします。細かな点については、別途お伝えさせていただきたいと考えます。
最後に、子どもたちのために必要であろう視察先の調整をいただきました、正副委員長、事務局、執行部の皆さんに感謝申し上げます。
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◆間宮由美 委員 保育課の皆さんが、特に、毎日寄せられる切実な声になるべく迅速に対応して、改善をしようと繰り返してくださっています。4月15日に出された、事業所宛と保護者宛のお手紙が、安心材料の一つとなったと思います。ただ、残念なことに、そのお手紙の趣旨が届いていないという声もまだございます。先ほど数が出されましたが、自粛で20%台、そして、利用の制限がかかって、今週17%台ということだったのですが、これ、今のこの状況で、3密という状況が避けられているのかどうか、そこら辺の考えをお聞かせください。
◎弓場宏之 子ども家庭部長 確かに、3密は避けなきゃいけないということ、これはもう絶対、今この状況においてというところなのですが、一方で、国のほうからの指針もそうですし、それから我々も使命として、保育の必要な方というのがいらっしゃいまして、その方々の保育は、やはりやっていかなきゃいけないというふうに考えております。それで、代表的なものは今、医療従事者の方であるとか、あるいは社会を支えるような、そういう方々の家庭のところにおきましては、これはやっていかざるを得ないというところでありまして、もちろん、そういう方でも、家庭保育できるという方は、なるべくやっていただきたいということは踏まえつつも、どうしてもやはりそこは必要なものがあるというようなことだと思います。3密につきましては、なかなか保育という性格上、実際に密にならないでいられるかというと、やはり限度があるものですから、そこはとにかく留意しながら、保育士が一生懸命気を付けながらやっているという、そういう状況の中でやるしかないかなというふうに考えているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。
◆間宮由美 委員 保育士さんたちも本当に頑張っておられて、自分たちも感染してはいけないと、相当な注意をされていて、子どもたちに感染させないために、本当に気持ちが張り裂けそうだという声がまだまだかなりあります。保育園とか学童クラブ内での3密状態を解消するといったときに、先ほど、保育の必要な方ということだったのですが、やはりそこかなと思うのですね。その見極めが必要なのかな。もう一段していくことが必要なのかなと思うところなのです。3密状態を解消するためには休園しかないのではないかという声もあって、休園にして、そして、必要な職種、必要な家庭の子だけを預かるようにしてほしいという意見なんかも幾つも届いていますが、それでなければ命が守れないというふうに悲痛な声が届くわけですが、休園でないにしても、今改めて自粛、そして、その後の制限がかかった後も、本当に必要だろうかと思う家庭のお子さんも来ているということが言われています。ですから、休園、あるいは今一段の制限をかけることに向かうことが必要なのではないかというふうに思うところです。そこについてどうお考えでしょうかということをもう一度お聞きできればと思うのと、それから、もう一つは、何人登園するかが把握できないために、給食食材のロスも大変大きくなっているということも聞いております。ここら辺についても、どうお考えかというのをお聞かせください。
すみません、親御さんのほうからは、休園でなければ職場を休むことができませんという声がかなりあります。自粛なら保育園はやっているでしょう、それなら預けてきてください、と言われているということで、職場の問題なのですけれども、ここについて変えていくことで、少しまた子どもの登園する人数も変わってくるだろうと思うのですが、そこら辺についてもお聞かせください。
◎弓場宏之 子ども家庭部長 確かに、そういった声いただいておりまして、それに対応するということで、私どものほうから、区長名で保育園に預けていらっしゃる保護者の方がお勤めの事業所向けということでお手紙をさせていただきまして、その中では、表現としては、保育園の利用を制限させていただいておるということをまず一つうたいまして、その制限というのはどういうことかというと、先ほど申しましたような社会の維持をするために必要な就業の方に限って保育園の利用をいただいておりますということ。よって、それ以外のところにつきましては、登園を制限をさせていただいていますので、何とぞ会社、事業所様のほうのご配慮をお願いしたいということを一応出させていただいて、そういったものもあって、このぐらいの率に収まっているというような状況だというふうに考えさせていただいております。
それから、さらにもう一つということになりますと、例えば、自分はこれこれこういう理由でという理由書を出していただいて、それによって私どもで見極めるという方法も一つありますし、それから、もう一つ休園という方法もあります。自治体によっては、そういう方法取っているところもありますけども、今現在、私どもの江戸川区のほうでは、国の要請等の中で、必要な保育はというようなところも鑑みまして、それから、状況等見ている中で、現時点では、まだ休園ということではなくて、利用の制限という中でやらせていただければというふうに思っているところです。
◆間宮由美 委員 4月15日に出された事業所宛の手紙が、本当に大きな力だったなと思うのですね。ただ、それが来ていない家庭に渡っていなかったり、あるいは、事業所がそれをちゃんと読み取っていない事業所もあるというところでもあります。なので、何とか休みたいという親御さんたちがいるので、事業所に対して、どういうふうに区と連携取れるか、もう一歩、もう一段考えていただければと思います。また、育休延長については、さらに今後どうするかということで検討していただいているところですけども、これもなるべく早くにお示しいただければと思います。
最後に、保護者が感染した場合に、子どもはどこに預ければいいのかという声も多くなっています。預ける先が、親族とかでない場合にはどうしたらいいかということ、最後にお聞かせください。
◎弓場宏之 子ども家庭部長 そのご質問は、非常に今難しいところでありまして、これは私どもの児童相談所だけでなくて、東京都のほう、あるいは日本全国そうかもしれませんけども、やはり感染のリスクということがある中で、どこで預かれるのだというところが非常に難しいところであります。厚生労働省のほうは、自治体で病院であるとか、一時保護所であるとか、そういったようなものを、うちで言えば健康部のほうとよく調整をして、そういったシミュレーションもしておくようにというようなことの指示が出ておるところでありますが、私ども、今まさにそれをやっているところでございまして、何がそれぞれの子どもたちにとって、あるいは親御様にとって最善なのかということを、今探っているところであります。
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