会議 | 令和2年12月 災害対策・街づくり推進特別委員会,12月16日-07号 |
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日付 | 令和2年12月16日(水) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前10時46分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 1 副委員長互選 2 視察等についての意見交換 3 執行部報告 八蔵橋交差点改良工事のお知らせ |
【視察等についての意見交換】
◆間宮由美 委員 まず視察に行ったところについて申し上げます。
金町浄水場の視察においては、東京都の水道水がおいしいというその理由がよく分かりました。江戸川の水を浄水していく幾つもの過程としてのオゾンでの処理、生物活性炭での吸着、高度浄水処理と言われる方法が行われて、カビ臭やアンモニア臭は100%除去できているとのことでした。しかし、合成洗剤に使われる界面活性剤については80%、トリハロメタンについては60%の除去ということでした。ただ、東京都の下水に流れるそのような洗剤そのほかは下水処理施設のほうで浄化されて、それ自体が飲み水に使われることはないということでしたので、そこにも安心感がございました。しかし気になったのは、上流域に暮らす人たちの下水処理施設がない地域のものが川に流れて、それが江戸川に流れ込んでくるとのお話もございました。今後、そこについてはさらに考えていきたいと思ったところです。また、江戸川区内には8か所ある災害時給水ステーションですが、知らなかったという方もまだまだ多いので、お知らせを強めなければと思った次第です。
次に、小岩駅周辺のまちづくりと再開発事業についての視察では、まず再開発に至る理由のご説明がございました。再開発というと、ともすれば否定的に捉えられる向きもございます。しかし、示された総武線沿線の年間購買額の推移、これは非常に分かりやすいものでした。また、この地域では高齢化が進んでコミュニティを継続するための若い世代が減少していること、さらに狭い道路が多いこと、老朽化した木造住宅の密集など、様々な指標から読み解いて小岩駅周辺の再開発となったとのことで、改めて再開発後のこの地域を応援したいと思える施設となりました。
座学における災害対策について申し上げます。昨年の台風19号から具体的に対策が進んでいることをご報告いただきました。そして、その後も具体的に進められていることが幾つもございます。例えばその一つが、地区防災計画だと思います。災害を自分事として捉える。そのためにも、各町会を軸としてつくり上げていく地区防災計画、これは非常に大きな役割を持つものだと思います。先月の11月には谷河内南町会さんが、この計画に向けてのキックオフともいえる説明会を開かれました。今後も、この計画をつくり上げるためには各町会への働きかけが重要になりますが、そこで核となってくれるだろう人たちが、先日の本会議でも述べましたボランティアセンターの講座を受けた方々です。ぜひ力を貸してもらえるように、つないでいただければと思います。
また、具体的に進められているもう一つに、福祉避難所の件がございます。これまで二次避難所であった福祉避難所を、一次避難所として開設するために、10月にはその避難所を使う必要のある方々へ意向調査をしてくださいました。1,400名の対象者への意向調査の結果、876名からの回答があったということでした。今後考えていく幾つかの課題も、そこから見えてきたと思います。例えばその一つ目は、回答のなかった約500名の方々、この方々についてどうしていくのかということ、また二つ目には、福祉避難所におけるペットについてどう考えるかです。この調査書が来た時点で、ペットを連れていかれないのであれば自分たちは家に残るという選択をしなければならないという、そういったご相談もいただいています。これについては、今後考えていく必要があると思います。また三つ目には、先日の福祉健康委員会で佐々木委員からもご意見があったところなのですが、現在その福祉施設を利用されている方々、この方々の避難場所をどう考えるかということです。委員会の中では、それは近くの避難所にその方々には行っていただくという方向が出ている、それが示されたのですけれども、でもそれで本当に良いのだろうかとも思います。やはりその施設を今現在使っていらっしゃる方々も安心して避難ができるために、もう少し検討が必要なのではないかなと思ったところです。
区民の命を守り抜くというためにも、今後も啓発はもとより、区民とともに取り組む姿勢を貫いていただければと存じます。
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