会議 | 令和3年11月 建設委員会-11月09日-07号 |
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日付 | 令和3年11月9日(火) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前11時14分 |
場所 | 第5委員会室 |
案件 | 1 陳情審査 第73号、第88号、第89号、第98号…継続 第73号:江戸川区景観条例 施行規則の一部改正に関する陳情 第88号:住民に犠牲を強いるスーパー堤防構想は中止し、SDGsの理念に基づく人に優しい強化堤防(フロンティア堤防・アーマーレビー等)の採用を求める陳情 第89号:都市計画道路補助第283号線拡幅計画の断念を求める陳情 第98号:篠崎公園地区まちづくりにおける補助第288号線ボックスカルバートの見直しを求める陳情 2 所管事務調査…継続 3 執行部報告 |
【第73号:江戸川区景観条例 施行規則の一部改正に関する陳情】
◆間宮由美 委員 この間の審査の中で、東京都は江戸川区やそこに関係する方々の意見を聞くことなく、計画を進めてしまうようなことはないと判断できるのではないかと考えることができます。しかし、陳情者の方は条例などで決められていないということで、つくる側の考え方次第では都合のよいように建物が建てられてしまうのではないかという、そのようなご心配をされているのではないかと思われます。そこで、改めてお聞きをします。このビジターセンターは施行規則の対象外となりますが、それでも良好な景観の保全は担保されるのでしょうか。
室井邦昭都市開発部参事(都市計画課長事務取扱) 今のビジターセンターの景観条例の適用についてでございますけれども、届出の規則について言えば、対象外になる規模であるということではありますけれども、ただここの土地については、西なぎさの土地については、あくまでも都用地でありまして、そこに建築されるのは東京都でございます。都が建築されるものについては、区と間で日頃から景観に関して、いろいろと調整等を行っておりますので、そこについては担保できるものだと考えておりますし、また景観条例、江戸川区の景観条例の中でも、都知事に対して、区長が協議を申し出ることができるという規定が条例の中で盛り込んでございますので、そこは仮に東京都が協議しないと言っても、そこはきちんと担保できているというふうに考えております。
◆間宮由美 委員 良好な景観の保全ということですけれども、良好な景観というのは、これは誰が決めることになりますか。
室井邦昭都市開発部参事(都市計画課長事務取扱) これは、景観計画、江戸川区で言えば景観計画ございますし、東京都でも景観計画でございますけれども。その中で、江戸川区でいえば、江戸川区の目指すべき景観の方向性というのがありますので、これに沿って、建築の際は協議をしていくということになりますので、その中でそれぞれがお互いに協議しながら決めていくというふうなことになるかと思います。
◆間宮由美 委員 分かりました。協議をしながら進めていくということは、これまでの委員会の中でも言われてまいりました。もし、協議ができないようなときであったとしても、必要であれば区長も申し出ることができるということで、そこについては承知をいたしました。
もう1点お聞きをします。現在ある景観条例、臨海町のほうにつきましては、臨海町とか清新町などを含めた住宅地、高い建物なども建っておりますが、その住宅地、あるいは工場とか商店もあるまちを含めたものになっていると思います。その中に、なぎさも含まれているわけですけれども、そうすると、それらの住宅地と西なぎさのような海浜公園と同等の景観条例であるということは、そこに何かしらの問題は生じないのでしょうか。
室井邦昭都市開発部参事(都市計画課長事務取扱) 江戸川区の景観計画は江戸川区を景観の拠点と景観軸という形で、一定のゾーン分けをしております。その中で、それぞれの地域特性に応じた届出対象規模であるとか、景観の形成方針というのを定めております。今回の臨海エリアになりますけれども、こちらのエリアは清新町、臨海町、それから葛西臨海公園です。そういったエリアが該当するわけなのですけれども、主にこのエリアは住宅についても大規模な中高層の住宅ですとか、それからその他の用途も倉庫ですとか、ビルといった比較的大きな規模が建築されているエリアになります。そういう中で、齟齬が生じないかということでございますけれども、今回の西なぎさについては先ほども言いましたけれども、特殊なエリアになるのかなと。都有地でありますし、また一部はもうラムサール条約のエリアに指定されているということで、そんなに大きな建築ができるエリアではないということもございますので、そこに関しては、特段齟齬はないのかなというふうに考えております。
◆間宮由美 委員 本日はここにとどめます。
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【第88号:住民に犠牲を強いるスーパー堤防構想は中止し、SDGsの理念に基づく人に優しい強化堤防(フロンティア堤防・アーマーレビー等)の採用を求める陳情】
◆間宮由美 委員 私は1点だけ今日はお聞きをしたいと思います。これらの堤防が陳情では、人に優しいとあります。区としては、どこが人に優しい堤防であるかどうか、どのように認識しておられるか。区としてのお考えをお聞きしたいと思います。
◎田中正淳 計画調整課長 人に優しいという概念はいろいろ広範囲に及びまして、人それぞれの考え方があると思いますが、私どもは繰り返し議会のほうでもお伝えしているのが、一旦堤防が決壊した場合に、人命や財産の損失に対して、多大な影響がある区間120キロ区間です。高規格堤防区間に関しては、現在の知見の中では、堤防が越水等に耐えられるものは技術的にこれしかないということなので、ちょっと優しさという部分とはちょっと違うかもしれませんが、人命、財産を守るということにおいては、高規格堤防しかないということをいつも述べさせていただいています。
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【第89号:都市計画道路補助第283号線拡幅計画の断念を求める陳情】
◆間宮由美 委員 説明会から工事着手までの間に10年以上かかるということ、これは必要な時間だと思います。その前の段階、都市計画決定から事業説明会までの間、ここが40年、50年とかかっていることがよくあるわけですけれども、大体都市計画道路の着工が住民に示されますと、どこでもまず出てくるのが出てくる声は何10年も前のものがなぜ今必要かということの声が出てきます。もちろん何10年たったとしても、必要なものはつくるということでよいと思います。では、このたびはいかがかということなわけですけれども、立案以来50年という都市計画道路補助283号線ですけれども、都市計画道路補助第283号線が本当に必要なものなのかどうかということで、改めてお聞きをしたいと思います。先ほどのご説明の中で、東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針、この中で未着手路線については全て必要だというふうに判断されたということのご説明がございました。理由について、改めてお聞きをしたいと思います。283号線がなぜ必要であると判断をされたのか、理由をお聞かせください。
◎田中正淳 計画調整課長 都市計画道路、今、間宮委員からお話があったように、いわゆる事業説明会、最初の説明会の段階でやはり会場から必ず、なんで昭和41年のものを今頃になってやるのだというお話はございます。その際には必ず私ども事業の必要性というのを説明をさせていただいておりますけれども、やはり283号線においても、都市計画道路の在り方検討の中でも、都市計画道路のもつ機能、そういったものを非常に勘案をしまして、15項目検証する際の項目があって、そういったもの全て検証しながら、例えば防災性だとか、都市計画道路としての機能、ネットワーク、そういったものを検討して、必要だというふうな判断をしております。特に283号線におきましても、地区内での防火遮断帯としての役目もございますし、それから今283号線隣接する岩槻街道、これが非常に飽和的な交通量。歩道もない中で、非常に危険な道路。これの交通問題を解決するためには、都市計画道路のまず基本的な部分であって、幹線道路として通過交通量、地区内での通過交通量を減らすと。都市計画道路に交通量が回ってもらうことによって、地区内を抜け道とする車がなくなりますから、それで逆に地区内の安全は高まると。私どもが平成に入って、平成元年から都市計画道路の着手して、工事を進めてきておりますけれども、江戸川区の行っている都市計画道路の進捗の状況にあわせて、区内の交通事故発生件数も比例して減ってきておりますので、それはちゃんと都市計画道路が幹線道路ができることによって、交通量の分散を図られて、地区内の安全が高まっているということが立証されている部分でございますので、そういったことを勘案して、283号線も全て必要な路線の中に入れております。
◎立原直正 土木部長 ちょっと補足させていただきます。今、計画調整課長が申し上げたのが全体の概要になりますけれども、フローということで検討の流れと言いましょうか、今日お渡ししました89の(3)の後に都市計画道路の在り方に関する基本方針概要版というのを付けさせていただいています。そこの第2章基本的な考え方というところを御覧いただければと思います。もともと現在の都市計画道路は平成28年に第4次事業化計画というものを立てまして、そこの中で先ほど課長が申し上げました15項目、交通量ですとか、防災性ですとか、様々な検証項目15項目で検討した結果として、必要性のある道路ということを確認をしたところです。先ほど第2章の右側に検討フローというのが書いてございますが、必要性が確認された路線のうち、優先整備路線などとして選定しなかった路線、具体的には283号線がこれに当たります。必要だが、第4次には入らなかったと。ならば、それを改めて検証しようではないかというのが、この在り方ということになります。具体的にはその下、検証項目というのが右下に書いてございますが、小さい字で申し訳ございません。簡単に申し上げますと、概成道路、既存に道路がある土地計画道路のところ、それがある程度の幅があって、必ずしも計画の幅員まで広げる必要性があるのかどうかと。今の幅でも何とかという道路かどうかということですとか、あと一番下にございます既存道路による代替えの可能性、並行して道路がそれなりのと言いましょうか、その規模の道路があって、あえて新たな都市計画道路をつくるべきなのかどうなのかと。こういった検討を行った結果として、283号線を含めて先ほどペーパーでお示ししてございますとおり、現在まだ未着手の都市計画道路については、江戸川区内においては、全て必要であって、しっかりと進めていくべき路線であるという整理をさせていただいたということでございます。
◆間宮由美 委員 15項目というのは、検証項目がさらに詳しくなったものが15項目になるのでしょうか。
◎立原直正 土木部長 すみません、説明が悪くて申し訳ございません。今日ちょっとお示しできていません。これの前に平成28年から、令和7年度までの10年間にやる予定の都市計画道路はここですよという優先整備路線というのを選定させていただいて、公表させていただいています。公表を行うに当たって、前段として未着手の都市計画道路が今後必要なのか否かということの検証を15項目でやりました。それが、交通量のことですとか、防災性のことですとか、延焼遮断というようなことも先ほど申し上げましたとおりですけれども。そういった15項目を経た上で、ただし今後10年間の中ですぐにはという路線について、もう一度既存の道路は幅が満足なのかどうかとか、横にそれなりの道路があるのかどうかとか。ということを改めてもう一度やったというのが在り方ということになります。
◆間宮由美 委員 分かりました。15項目で検証したときには、ここの283については、まだすぐには必要ではないとなっていたけれども、しかし、その後、また改めて検証して、検証項目の中でやっぱり必要であるというふうになったということでいいのですか。
◎立原直正 土木部長 すみません、委員のご発言の中であえて、すぐには必要ない云々ということではありません。必要な都市計画道路であるということを前段の事業化計画を検討した段階で確認をさせていただいております。その上で、向こう10年の中で道路計画だけではなくて、いろいろな例えばまちづくりのことですとか等々、ほかの計画の進行状況とあわせてやるべきだとかございますので、そうしたことをトータルで事業を進めていく上では、事業を起こしていくということのほうが正しいのかもしれませんが、そういう中で向こう10年間の中には、これは入れてございませんけれどもという意味でございます。
◆間宮由美 委員 よく分かりました。前段階の15項目については、改めて次回お示しいただければと思います。
○川瀬泰徳 委員長 資料要求。
◆間宮由美 委員 はい。お願いしたいと思います。
◎立原直正 土木部長 第4次事業化計画の選定の結果のということになると思いますので、承知いたしました。
◆間宮由美 委員 それで、先ほど田中課長のほうからご説明があった中で、地区内での防火のことですとか、それから今現在、飽和的な交通量を解決するために、やはりここで必要だということがお話がありました。ということは、地区内での交通量を減らしていくために、ここに車を流すということであるから、ここの部分についての交通量は増えるというふうに考えてよろしいわけですか。
◎田中正淳 計画調整課長 新規、例えば区役所の北側の286号線を見ていただいても、6メートルの狭い道路だったのです。当然16メートルの道路になって、交通量も増えていますし、交通量を分散させると。地区内の狭い道に通過させないということが目的でしたので、広い16メートルの道路に今ある交通量が分散しますので、そういう結果にはなります。
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【第98号:篠崎公園地区まちづくりにおける補助第288号線ボックスカルバートの見直しを求める陳情】
◆間宮由美 委員 確認をしたいのですが、ボックスカルバートと呼ばれる場所は2か所のみということでよろしいのでしょうか。短い部分などでもこういう構造のところをボックスカルバートと呼ぶのかと思っていたのですけれども、そうしますと、ボックスカルバートというのは、正確にはどういうものを指すのかということを改めてお聞きしたいと思います。
佐京達也保全課長 ボックスカルバートというのは土木の中で、構造物の名前です。コンクリートの箱というようなイメージをしていただきたいと思います。今ご質問のとおり、ここだけではございません。例えば、鹿骨新橋の橋詰にも側道を迂回させるためのコンクリートが入っています。これもボックスカルバートでございます。ただ、今回トンネルということでご紹介した中で、ボックスカルバートを使っておりまして、トンネル形式になっているのは2か所ということでご認識いただきたいと思います。
◆間宮由美 委員 ということは、トンネル形式はここの2か所だけれども、もっとほかにもボックスカルバートと呼んでいい場所が幾つもあるということでよろしいわけですよね。浸水した事例として、トンネル部分としては先ほど路面から30センチくらいが浸水したということでしたが、例えば小さなところで言いますと、小松川橋の手前のところ、あそこもボックスカルバートというように聞いたのですけれども、違ったらごめんなさいなのですが、そこの小松川橋を超える手前のところの親水公園のところからいくところです。あれもボックスカルバートですか。
◎立原直正 土木部長 京葉道路の下を小松川境川親水公園がくぐる部分ということでよろしいでしょうか。これまでは、現在もまだ橋の下をくぐっているという状態です。今、京葉道路の拡幅にあわせて、橋からボックスカルバートに変える工事を今しています。橋の下に川がくぐっていたというものを京葉道路の拡幅にあわせて、コンクリートの箱ボックスカルバートに今置き換えている工事の最中でございまして。委員のお話にありました工事の最中において、大雨の際に雨が一時的にたまったという事象が先日生じたという事案はございます。
◆間宮由美 委員 分かりました。そういう構造として、低くなっている部分には水がいくということはそうなのだと思いますが、あのときもかなり膝上まで水がたまって、何時間ですかね。ずっと行ったり来たりしながら見ておりましたが、やっぱりたまっていました。ここの第一トンネルの場合には、落ち葉がたまっていたことによるということですが、落ち葉を取れば、ちゃんと排水さえよければ、そこは浸水しないということなのでしょうか。
佐京達也保全課長 これも最終的には公共下水道管につながっておりますので、順調に落ち葉等障害がなくて、排水桝から下水管につながっていれば、1時間当たり50ミリの雨は排水できるということでございます。たまたまこのときちょっと落ち葉が阻害になってしまったので、1時間で50ミリ降っていませんけれども、路面に冠水させてしまったということでございます。
◎立原直正 土木部長 少し、今の話に補足させていただきますが、その後も大きな雨が降っています。例えば平成28年には、ごめんなさい、失礼、その後ではないです。それ以前です。平成26年トンネルがもちろんあったときですけれども、区役所で94.5ミリという観測史上最も1時間当たり多い雨が降りました。小松川地区でも80ミリを超える雨が降りました。小松川事務所で観測しています。そのときにも、通行どめを来すような大きな影響はございませんでした。ということで、保全課長が申し上げたとおりの排水機能を有していくという状況でございます。
◆間宮由美 委員 そうすると、新しくできるところがボックスカルバートをつくるということではありますが、80ミリでもそのときには大丈夫だったということではありましたが、今の現在の異常気象の中での集中豪雨の中で、排水機能などがしっかりつくられることにより、ここは水没、浸水するということがないつくりをするということなわけですね。というのを改めて確認します。
◎立原直正 土木部長 おっしゃるとおりであります。ただし、許容を超えるような雨が降っているという現実もありますので、もちろんそうしたことのなきような対策をしっかりと講じた上で、整備を進めていくと、そうしたことでございます。
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◆間宮由美 委員 私も用途地域の変更についてお聞きしたいのですが、用途地域を変更するというのは、非常に待ち望まれていることである場合が非常に多いかとも思います。先ほどのご説明の中で、個別説明会を行うということでした。16か所が北から南までございますけれども、個別説明会というのは具体的にはどのような範囲での説明になるのか、16か所の近辺で行うのかどうか、そこをお聞かせください。
室井邦昭都市開発部参事(都市計画課長事務取扱) 今回、小岩区民館とコミュニティプラザ一之江で行いますけれども、特に近辺で見直しが多いエリアを場所を選んで、個別の説明会、相談会を行うというものでございます。今回、先ほどお話しましたように、大きな見直しではないものですから、個別という形で広報、ホームページ等でご周知させていただいて、来ていただいて、ご説明をするという形式でとらせていただこうかなというふうに思っております。
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