会議 | 令和4年予算特別委員会(第8日)-03月14日-08号 |
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日付 | 令和4年3月14日(月) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前11時46分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 令和4年度予算審査(第8日) 総括意見 第1号議案に対する修正案(賛成2:反対15)否決 第1号議案(賛成15:反対2)可決 第2号議案(賛成14:反対3)可決 第3号議案(賛成15:反対2)可決 第4号議案(賛成15:反対2)可決 |
【総括意見】
◆間宮由美 委員 私たちと同じように、普通に暮らしていた人たちへ、突然、銃が突きつけられ、爆弾が落とされ、尊い命が失われるという状態に、ウクライナの5歳のエバちゃんが、「プーチンさん、戦争をやめてください」と話す姿がニュースに取り上げられていました。
11回目の3月11日もやってきました。
同じ地球上で起こっている出来事について、傍観者ではいけない、そう思いながら、予算特別委員会に出席させていただきました。
総括意見を述べるに当たり、今回私は昨年7月に制定された「ともに生きるまちを目指す条例」の視点から考えたいと思います。
この条例の第7条には「政策等への反映」として、「区が政策を策定するに当たっては、この条例に定める理念を最大限に尊重する」とあります。その観点から、審議中に述べました意見の幾つかを改めて述べさせていただきます。
1、人とともに生きる。
ここではまず、地方再犯防止推進計画について述べます。再犯をさせないということは、被害者を生まないということです。犯罪に戻らない、戻さない、立ち直りをみんなで支える。全ての人の命を守る。そのために計画づくりを始めながら、実質的な事業を進めてください。
成人式については、開催できたことに新成人の方はもちろん、関係者の皆さんがどんなに喜ばれたことでしょう。だからこそ、昨年の大混乱の中でオンライン開催となってしまった7,479名の皆さんのために「10年後の成人式」としてつないでいただきたいと願います。
生活保護は、国民の権利です。十数年を経て解決をしたごみ屋敷の事案について、若いケースワーカーさんがおっしゃいました。「これは誰一人欠けても成し遂げられなかったことです」。支援のしにくさを打ち破っていく手がかりが、ここにあると思いました。役所内外の関係者とともに考え行動することです。
また、自宅訪問が虐待発見の鍵ともなります。児相ともつながりながら、子どもたちの力になってください。
オンライン授業についてです。
4か月に一度入院をしなければならない中学生の子がいます。5教科の配信が始まったので、家でも病院でも授業が受けられるようになりました。
彼から伝えてほしいと言われました。「この仕組みを考えてくださったどなたかに、ありがとうとお伝えください。置いていかれても仕方がない、ではなく、何とか一緒に授業を受けられるようにと、こんな仕組みを考えてくださった江戸川区には感謝しかありません。」まだ行われていない全ての学校、全ての教室、全ての教科で、オンライン配信ができるよう、配信用タブレット配備含め、ハード・ソフト両面の充実を求めます。
不登校の子のためのステップサポーターへの報酬1,000円は、最低賃金以下でした。最低賃金は守るべきとお伝えしてきたところ、今年度は1,250円となりました。200人の対象児童・生徒に対して、60人では足りません。交通費の支給と有償ボランティアのままでよいのか、その整理をお願いします。
地域包括支援センターの業務量は、あまりに多くなっています。要支援1・2の方のケアプランを切り離すなど、役割の見直しを願います。
2、社会とともに生きる。
区民とともに作るページは広報えどがわに。町会の拠点となる町会会館へ耐震補強などの際の助成の仕組みを。
孤独死、施設入所などのために、飼えなくなった猫たちのための一時保護施設を。などのご検討を改めて求めます。
3、経済とともに生きる。
1,000万円以下の倒産・閉店についても、区として把握できる仕組みをつくるとともに、区内飲食店が役所でテイクアウトを売ることができる実質的支援をお願いします。
みんなの就労センターでは、求人企業を増やすとともに、人権、男女共同参画、ジェンダー平等など、意識啓発の先頭に立っていただきたいとの思いを強めました。
4、環境とともに生きる。
水害で沈む町にはいたくない、ではなく、災害時には力になれる地域があるということを明確にできるのが、地区防災計画だと思います。全町会・自治会で作成できるよう、積極的に進めてください。
人工芝生は、マイクロプラスチックと温暖化の課題を学ぶ材料ともなります。人工芝の破片だけではなく、人工芝を立たせ、クッション性をよくするためにびっしりと敷かれる充填剤、ゴムチップの存在がマイクロプラスチックにも温暖化にも結びつきます。
しかし、温暖化を助長しない素材も研究開発されています。芝をつける天然素材のマット、オリーブの種やくるみなどの充填材などです。
環境部には全ての施策において、これで本当によいのかという視点で環境を守るリーダーとなっていただきたいと考えます。
アスベスト台帳の整備は、災害時に役立ちます。区の施設においては、露出したアスベストは全て除去されており、平時は何の心配もありません。しかし、露出していないアスベストは存在しています。災害時、建物損傷の際には、その封じ込めていたアスベストが飛散する恐れがあります。災害時に向けてどのように対応していくのか、整理をしておくことが必要と考えます。
5、未来とともに生きる。
区議会での議員の呼称については、「君」と呼んでいるのは23区中江戸川区を含めて4区、18区は議員と呼び、1区はさんとなっているとお調べいただきました。人権、男女共同参画、性別、性自認の観点からも、議会の中で検討をしていくこともできる課題と認識いたしました。
「ともに生きるまちを目指す条例」第3条には、「区の責務」として「区は全ての区職員等が共生社会の理念を正しく理解するため、啓発その他必要な取組みを実施する」とあります。
多様性を認め合い、支え合うという、共生社会を目指す。そのために、幹部の方が選ばれた一つが画一的なネクタイ、あるいは女性はスカーフをそろっておつけになるということでした。しかし、それはいかがなものでしょうか。トップダウンではありません。強制でもありません。費用は個人で出されています。しかし、幹部の方は、啓発をする側であるからこそ、これでよいのだろうかという疑問を発していただきたいと思った次第です。
国民健康保険事業特別会計についてです。
国民健康保険料は、運営協議会の資料によれば、1万5,864円の値上げとなるところを、12.4億円の1法定外繰入を行い、5,549円に抑えてくださいました。
しかし、昨年の値上げは42円でした。コロナ禍であることは変わらないのに、なぜ5,549円という大きな値上げをされるのか疑問です。今回は残念ながら予算案には賛成しかねます。
また、修正案については、賛同いたしません。
未来とともに生きる。世界中の人々がよりよい未来を創るために活動を始めている。それらを学びながら先頭に立って走り続けたい。
3,806人の江戸川区の大切な職員の皆さんが、69万区民とともによりよい未来に向かおうとしていることに敬意を表し、このたびの一般会計予算案、介護保険事業特別会計予算案、後期高齢者医療特別会計予算案等に対し、賛成をいたします。
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