会議 | 令和4年予算特別委員会(第4日)-03月04日-04号 |
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日付 | 令和4年3月4日(金) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午後6時47分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 令和4年度予算審査(第4日) 一般会計予算歳出 第8款 環境費、第14款 健康費 |
【人工芝について】
◆間宮由美 委員 人工芝について課題となっている大きな二つの点は、マイクロプラスチック、そして、もう一つが温暖化だと思います。
まず、マイクロプラスチックですが、人工芝の破片だけでなくて、この人工芝を立たせて、そしてクッション性をよくするために、ここにびっしりと敷かれるのが充填剤ゴムチップになります。この芝の破片もゴムチップも雨が降れば流れる。そのために、例えば今度のラグビー場ではフィールドの周りにごみを集積するフィルターを設けるとのことです。昨今の集中豪雨のときにはどうなるのですかとメーカーに問い合わせましたところ、フィルター機能を使わずに排水を優先させて、フィールドを水浸しにすることから守るとのお答えでした。何を優先させるのかということについて、フィールドを守るのか環境を守るのか、それは区が決めておかなければならないことではないかと思います。
次に、温暖化についてです。
ポリエチレンの人工芝と、それから、ここに敷かれるゴムチップの充填材が敷き詰められることで温度が上昇します。メーカーに聞くと、温度の上昇を抑えるためにViuシステムというものを開発しました。そして、この散水システムによって、外気温度が30度のときに芝の表面温度は62度だそうです。そして、10分から散水することによって、このシステムで33度まで下げるという実験結果をいただきました。ところが、よくよく聞きますと、33度というのは一番下がった表面温度であって、芝生全体のところでは平均温度は表面50度から60度だそうです。さらに、新左近川ラグビー場のところでは5,000平米あります。この5,000平米のフィールドに10分間散水をした場合、使う水の量は450リットルです。メーカーに聞きましたらば、できれば1時間おきに散水をしてほしいということでした。マイクロプラスチック、温暖化、これについて環境部としてどのようにお考えになるでしょうか、お聞かせください。
◎佐藤弥栄 気候変動適応課長 ただいまお話のありました、マイクロプラスチックの部分と温暖化の部分でありますけれども、漂着するごみ問題とか、マイクロプラスチックによる生態系の影響の懸念でありますけれども、こういったものはやっぱり最下流に位置する本区にとっても大きな課題だというふうに思っております。
今、人工芝のマイクロプラスチックの部分でありますけれども、ここにつきましては、今言われたとおりの部分の課題はあると思っております。ただ、設置等については、先日もお話もあったと思いますけれども、環境部分での流出防止、そういった部分の対策のほうは徹底して実施してきているというところだと考えております。また、設置に当たっての部分でありますけれども、今後ということになるかと思いますけれども、この部分につきましては各所管とも連携しながら、環境対策の部分を含めて研究をしていきたいというふうに考えているところであります。温度の上昇とか水の部分はあるかと思いますけれども、そういったところも含めて、環境の部分への配慮も含めて、今後は研究をしてまいりたいというふうに考えております。
◆間宮由美 委員 私は、芝生化することには意義があると思っています。だからこそ、素材選びなどには格段の配慮と思うものです。芝の部分についてはプラスチック以外のものはまだなかなか開発途上のようです。しかし、芝をつけるマット、ここについてはトウモロコシや大豆の油でつくられた、これがそうなんですけれども、天然素材でできていて100%リサイクルできるものが既に使われているようです。さらに、芝を立たせてクッション性をここをよくするための充填剤、これがオリーブのたねやクルミがあるわけですけれども、特にすごいのがこのくるみで、このくるみのチップは水にしっかりと沈むので雨に流れにくい。また、温度を下げる効果がある。天然素材ですから土に帰る。アメリカではたくさんのところでこのくるみのチップが使われているようです。環境部としては、先ほどのお答えのように、各所管と話しながら全ての施策において考えていきたいということでお話があったと思います。私はそこが一番大切だと思っております。環境部としてそれぞれの所管の方々が一生懸命考えて、これにすると決めたときに、いや、ちょっと待って、これでいいのということを、環境部がリーダーとなってほしいと思っています。
世界を見てみますと、欧州の化学物質庁、ここでは人工芝用のゴムチップのマイクロプラスチックは6年間の移行期間を経て完全禁止とするということを推奨するという勧告を出しています。また、ドイツでは約5,000のサッカーコートがあるそうですけれども、ここをどうやって天然のものに変えていくかということを国中で今、話合いがされているそうです。先般、水辺のスポーツガーデンの話が須賀委員からございました。人工芝から天然の芝に変えるというご決断には大賛成です。しかし、いろいろなご意見があるでしょうから、看板を立てて、ご不便かけるかもしれないが、みんなで環境を守ろうと、ともに環境を守ることの呼びかけをしていただきたいと考えます。
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【制服リユースについて】
◆間宮由美 委員 制服リユースについてです。現在、ほぼ全ての中学校で制服あるいは体操服などのリユースが行われています。さらに根づかせていただきたいと思っております。
制服リユースの意義と学校間の情報共有は今後どうされていくでしょうか。また、小学校でもランドセルや道具箱、体操服など、リユースできるものがあると考えます。来年度はぜひ小学校にも広げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎加山均 環境部参事 3点、ご質問をいただきました。
1点目でございますけれども、意義としては、リユースして使用できるものについては有効に活用いただくということ、大事だと思っています。ごみ減量につながります。資源の有効活用と、それからリユースの意識啓発というんですか、この向上を目的に全校導入の推進をこちらからもお話しているところでございます。
2点目でございますが、いいやり方とか、いいやり方と言っていいかどうかちょっと分からないですけれども、それぞれの学校、やり方いろいろ違っていますので、そのやり方の共有ということだと思うんですけれども、これはPTA連合会の役員会とかありますので、そういったところにお話ししながら、みんなで事例を共有していいやり方を展開していくということはいいことだと思っていますので、ぜひ、お話はしてみたいというふうに思ってございます。
それと、3点目でございますけれども、今、中学校のことはいろいろアプローチさせていただいているんですけれども、小学校もしかりだと思ってございます。4月以降、新年度そちらのほうにも手がけていきたいというふうに思ってございますので、また、まとまってきましたら、都度ご報告させていただきたいというふうに思ってございます。
◆間宮由美 委員 区民ができるSDGsになります。どうぞ進めてください。
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【飼い主のいない猫対策について】
◆間宮由美 委員 ハクビシンやらアライグマやら鼠やら烏やらと動物のことで困ったときには小岩事務所へということで相談に乗っていただいております。
川口委員がおっしゃった獣医師会の件、これは一歩をさらに進めていいんではないかと思っています。獣医師会の先生の中からも非会員の先生のところでもこれを使えるようにしたらいいという声が届いております。
質問は、今の飼い主のいない猫対策についてです。
去勢不妊手術助成金が出ているわけですが、現在、50近いボランティア団体があります。増額、あるいは通院のための費用に拡大してほしいという声が出ています。いかがでしょうか。また、団体には属さず自分ルールで餌やりをしている人たちにはどのように対応されますでしょうか。お聞かせください。
◎石川健司 生活衛生課長 まず、助成金のお話でございますけれども、現在、先ほども笹本議員からもありましたけれども、年間の手術頭数は300頭ぐらいで推移しております。それで600万円助成しているということでございますけれども、これは手術を希望する頭数、各団体が頭数というのは管理猫の多い、それから少ない、それから活動の長い団体ではもう全頭手術が終わったところもある、こういった現状でございまして、新規団体が増えれば手術希望頭数が増えてきます。また、先ほど毎年300頭ずつ手術が終わっておりますので、これはもう二度とすることがございませんので、今全体として猫の管理頭数というのは右肩下がり、微減な状態でございます。新規団体が増えても微減というような状態でございます。というところで、年間300頭、今現状このまま考えますと、この傾向が数年続いておりますので300頭ぐらいで大丈夫だというふうに考えております。
また、病気等の治療のためにということで1点ございましたけれども、こちらについてはご勘弁いただきたいというふうに考えております。まだまだ、今、先ほど79町会というお話しましたけれども、すみません、73町会でございます。江戸川区全体でいうと、平場の町会でいうとまだ40%でございます。これからも協力町会自治会を増やしていきたいというふうに考えておりますので、まずは猫の不妊去勢を進めていきたいというふうに考えております。
それから、放置餌など無責任な餌やり、団体に属さないで無責任な餌やりの方にはどうしているかということでございますけれども、これは現場で誰がやっているか、どういうふうなやり方をしているのかということでいろいろな連絡、情報が苦情等も入ります。こういったところで分からない場合には設置の看板、こういった形で周知をしてやらないでください、猫がかわいそうです、その置き餌によって烏だとかハクビシンだとかその他の動物が、鼠などが来て、最終的には猫が悪いという話になってしまいますので、置き餌はしないでくださいという看板をやります。もしくは、誰がやっているか、これが分かった場合には、うちの生活衛生課の動物管理係の職員が現場のほうに赴いて説諭、何かといいますと時間を決めてあげてください、やっちゃ駄目だというのは申し訳ないんですけど言えないんです。時間を決めてあげてください、置き餌、残ってても時間がきたら片づけてください、それから必ず近くでふんだとかをしますので、清掃美化活動をしてください、もう一つは猫が増えないように不妊してくださいというようなお願いをしているところでございます。
◆間宮由美 委員 丁寧な対応、ありがとうございます。でも、増額については改めてお願いしたいところです。
また、先日もありましたが、孤独死、あるいは施設入所のために飼えなくなった猫たちのことは、ボランティア団体が救出に向かってくれています。猫の一時保護施設の必要性が出てきたと思います。要望します。
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【小児科のお医者さんからの要望】
◆間宮由美 委員 小児科のお医者さんからの要望だけお伝えをいたします。
子どもたちの接種には不安を持つ親たちもいます。そこで、正確な情報について、院内に貼れるポスターなどがあるとよいのではということです。また、小児用ワクチンは今日から配送とのことですが、クリニックには4回、40回分、これは3週間後の分も取っておかなければなりませんから、結局20人分ということになります。また、1本10人分で開けたら保存もできませんので、接種する日を絞らなければならない。予約の希望に追いつかないということなんです。ですから、早くストックを多くしてほしいとのことです。
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