会議 | 令和4年予算特別委員会(第3日)-03月03日-03号 |
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日付 | 令和4年3月3日(木) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午後5時3分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 令和4年度予算審査(第3日) 一般会計予算歳出 第9款 文化共育費、第10款 生活振興費、第11款 産業経済費 |
【伝統工芸について】
◆間宮由美 委員 今、伊藤委員がおっしゃったことは、大変よく聞くところでございます。ぜひ、整理がもう少しできると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
本日、冒頭に川口委員から文化ということにつきまして、掘り下げてご意見がございました。私はその文化の中の伝統工芸についてお聞きをいたします。
優れた伝統工芸を守る、発展させるということのために、様々なご努力をいただいているところです。江戸川区名産品「えどコレ!」、この中では伝統工芸品の実売ショップとして篠崎文化プラザは出されているのですけれども、タワーホール内のエドマチは出されていません。産学公のプロジェクトは産業経済部、エドマチ自体は委託先の事業となりますが、縦割りということではなくて、文化共育が掲げるその伝統工芸の発展のためにという、そういう観点で、横のつながりを深めていきながら、発展のために寄与していただきたいと思うところでございます。
特に、タワーホール内のエドマチですが、ここは伝統工芸を愛してやまない職員の方々がいてくださるということが非常に大きな意味をもっていると思います。買うということにとどまらずに、伝統工芸そのものに触れることができる。また、職員の方からも話を聞くことができる。そして、そういうことができるので、ここはそのアンテナショップということにとどまらないで、伝統工芸のキーステーションとなる場所になるんではないかと私は思います。
しかし、残念なことは、存在の認知度が低い。各課とも連携をして、その認知度を上げていただきたいということと、それから来年度どのように伝統工芸を守り発展させていくかということでお考えをお聞かせください。
◎白木雅博 文化課長 エドマチに関しましては、あそこのタワーホール、ある意味で公共施設の中では区内一番の来場者数を誇る施設でございまして、もともと10年以上前に1階の共有スペース、アトリウムを使って、伝統工芸社の方々に実演販売をしていただいて、そういうイベント的な企画をしていたところから発展させていただいて、ああいう形で常設をさせていただいたというのが2018年ですか、今から4年前でございます。
そういう形でやらせていただいておりまして、指定管理者がいろいろと事業者の方々とも協議しながら、品の選定からいろいろ対応まで区とも協議しながらやらせていただいているところでございます。
ご指摘のなかなか知られていないということで、そもそもがあそこにはいろいろなイベントで来場者が多いだろうというところでも、好立地ということでの店舗展開ではございますけれども、今現在はホームページ等でお知らせするというところがメインになっておりますので、今年度はより客層を広げるという意味で、紙での書式ではございますけれども、商品紹介するのを3カ国語で説明書を作って、紙を作らせていただくということの取組みをさせていただきましたけれども、来年度はいよいよそのインターネットだけじゃなくてSNSも活用して、LINE等のアカウントを取得しながらこのエドマチショップの紹介・展開をより広めていきたいということを予定、考えておるところでございます。
◆間宮由美 委員 先ほど申し上げました「えどコレ!」、これは産業経済部さんのほうになりますけれども、例えばそういったところと横のつながりを作っていくということで伝統工芸を一括して、みんなでこう盛り上げていくという形をぜひお考えいただきたいと思っております。
ご高齢になった工芸士さんたちがエドマチのところへ来て、いろいろなお話をしてくださるそうなんですね。そのことで、あそこにいる職員の方々が生きた学びをしているんだなと感じております。そこからの発信ができると思いますので、各課との連携の中で伝統工芸をぜひお広げいただければと思います。
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【成人式について】
◆間宮由美 委員 成人式についてです。
今年は成人式が行えたことを、それ自体に新成人の方はもとより、関わる多くの方々がどんなにほっとされたことかと思います。だからこそ、昨年の大混乱の中のオンライン配信となった成人式を忘れてはならないと思っております。1月5日に成人式は行いますと区から発表されて、その3日後、1月8日には一転、会場開催は中止ですと発表があり、1月11日の当日までの1週間、私のところだけでも届いた声は、延べ200を超えました。ですから、昨年の予算の場で、7,479名の新成人の皆さんの思いを、10年後の成人式としてつないでいただきたいということを申し上げたわけでございます。
昨年の新成人の皆さんについては、その後どうお考えになっていますでしょうか。また、10年後の成人式もそうなんですけれども、今後、毎年の成人式におきましても、大人がつくった会に参加をするということだけでなくて、成人の皆さん自身が参画をする、そういった成人式に変えていくということが大事かなと思うんですけれども、そこもご検討いただきたいと思うところでございます。お考えをお聞かせください。
◎出口耕太郎 健全育成課長 成人式につきましては、昨年は本当に急なオンライン開催への変更で、多くの方にご迷惑をおかけしたと考えております。ただ、オンラインでやったことで、一定のお祝いの気持ちは出せたかと思っております。
昨年の予特でも間宮委員のほうから話ありましたが、10年後ということで、斬新なアイデアだと思いますが、現実的にはなかなか難しいところがあるかなというふうに考えております。ご意見として頂戴したいと思っております。
また、参画につきましては、例年、コロナ禍の前は9月に新成人フォーラムという新成人にお集まりいただき、いろいろ意見を聞くというような機会がございました。ここ2年はコロナの影響でできていないのですが、またそういう場で意見を聞いたり、また参画という意味では、ほかの自治体でもいろいろ事例が多くあるかと思いますので、参考にしていろいろ研究をさせていただければと考えております。
◆間宮由美 委員 参加から参画へということが大切なことだと思いますので、ぜひご検討いただきたいと思います。
昨年の当時、江戸川区のツイッターに寄せられたコメントの中に、池江璃花子さんのコメントがありました。大変な中、準備してくださった関係者の方々、ありがとうございます。一生に一度のイベント、中止は残念です。オンラインではなくコロナが落ち着いたら、いつかみんなでお祝いしたいです。池江さんの思いやり深い言葉と、いつかみんなでという思い、ぜひ、7,479名の昨年の新成人の皆さんの思いを受け止めて、10年後の成人式としてつないでください。
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【地区会館について】
◆間宮由美 委員 私は地区会館についてお聞きをします。築30年以上の地区会館は30を超えています。今後建替えについてはどのように考えていくことになるでしょうかということが1点。
また、町会活動の拠点であるということは同じであるにもかかわらず、その地区会館と町会会館というくくりの中での補助などの違いがあります。ここについてはそろそろ整理をしていってよいのではないでしょうか。その2点をお聞かせください。
◎藺草光一 地域振興課長 1点目の地区会館についてでございます。古い会館があるということでございますけれども、現在、私ども公共施設再編整備計画を令和4年度末策定に向けて進めているところでございます。この計画の内容を踏まえ、また参考にいたしまして区立の地区会館でございますので、地区会館の配置や在り方も検討しなければいけないと考えてございまして、現時点ではこの地区会館、具体的にどうこうするという予定はございません。
続いて2点目ですけれども、町会会館への助成というところで現時点では区としての助成は考えておりませんけれども、既に一般社団法人自治総合センターの事業で宝くじ社会貢献広報事業というものがございます。こちらでは町会自治会への集会施設、建設改築、大規模改修が対象でございますけれども、上限1,500万円の助成制度がございまして実績として最近では30年度に1件、小松川・平井地区でございますけれども、助成制度を使って会館を改修したという実績がございます。
町会自治会へは合わせて広範な意味での町会・自治会支援金という制度もございます。一世帯当たり800円のお金を町会・自治会の皆様にお渡しをして、こちらは幅を広げて町会会館の維持管理にも活用できる広範な支援金となってございます。
町会・自治会会館の現況ですとか、状態ですとか、所有権の有無ですとか、会館それぞれ個々の事情がございますものですから、これからも各町会・自治会の状況を聞き取りながら丁寧に聞き取りながら町会・自治会活動の大切な拠点となる会館の維持管理のために、この助成制度の申請支援といったような形で手伝ってまいりたいと考えてございます。
◆間宮由美 委員 地区会館の中にも一つの町会で利用しているところが20以上ございます。公平になるように町会活動の力となるように整理をお願いしたいと思います。
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【コロナ関連融資の延長について】
◆間宮由美 委員 先ほど、高木委員と関根委員がおっしゃっていましたコロナ関連融資の延長については、ぜひお願いしたいと思います。とはいっても、融資は借りたら返さなくてはいけないということになりますので、借換え融資については周知をしていただきたいし、また、総合的にどのようにしていくのがいいのかという、先ほど、調査・検討されるということでしたので、さらに突き詰めていただければと思うところです。
区内業者の倒産・閉店の状況を見てみますと、令和元年度がここ数年では一番多くなっており、68件、63億円となっています。その後、コロナ禍が始まった令和2年の倒産・閉店の負債総額が前年度の7倍から8倍となってしまったのが、小売業と飲食店、宿泊業でした。しかし、区がおつかみいただいているのは、負債総額1,000万円以上の倒産・閉店の数となります。しかし、町場を見てみますと、先ほど桝委員の質問の中でも、区内の中では中小企業がほとんどですねというお話でしたが、本当に中小零細企業がほとんどなんだと思います。そうしますと、負債総額1,000万円以下の倒産・閉店の数のほうが多いんではないかと思うところです。区としては、そこはどのように見ていらっしゃいますでしょうか。
そして、多分、来年度もコロナの状況はさほど変わらないのではと言われる中で、飲食店や小売業への支援については、どのようにお考えかお聞かせください。
◎関山健二 産業経済課長 1点目の小売業とか飲食店への支援ということで、先ほど倒産1,000万円以上ということでございます。それで、それ以下については、ちょっと統計上のデータが私ども、持ち合わせないというか、そういったものを状況把握が難しいので、日頃の中小企業からの融資の相談とか経営相談、そういったものを介して、経営の厳しさというものを体感というか、肌で感じることができるかなというふうに思ってございます。統計上は、ちょっと把握してございません。
それから、2点目の小売業の飲食店ということで、負債額が増えているという、資料要求の525番の資料のことだと思います。額としては増えているということなんですが、件数としては若干増えたとか、そんなに大幅に増えたという状況ではありません。金額が多いのは、1件当たりの額が、例えば大きな規模の事業をやっているところが倒産してしまったとか、そういう事情があれば、そういうところで数字としてがっと上がってくるということでございますので、一概に業態が全体的に悪いというような分析というか、表ではないというふうに、ちょっとご認識いただければと思います。
ただ、そうはいっても、今、やはり小売業とか飲食業が、業界、様々厳しい状況がありますので、そういったところ、これから、そこの業種に直接ピンポイントの支援ということでは、今現在は考えているところではございませんが、やはり、中小企業が困らないような政策は、その都度、状況に応じて打っていくというのが私どもの考えでございます。
◆間宮由美 委員 1,000万円以下の倒産・閉店については、区としては統計をお持ちでないということが、私はそこのところを何とかしてつかんでいただきたいと思うわけです。そうでないと、区内の産業の本当の状態というのが分からないのではないか、体感として、産業経済部の皆さんが、皆さんからの相談を受けることで、その体感としてお持ちだと思うんです、大変さは。ただ、数として見えてくるような、そういったこともお願いしたいと思うところです。
実質的な支援としては、役所の1階でテイクアウトのお弁当を売りに来てもらうなど、そういった具体的なところというのを、ぜひ実現していっていただきたいと、全体に目に見える支援というのも大切だろうと思いますので、ぜひ実現していただきたいと思います。
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