会議 | 令和4年7月 子育て・教育力向上特別委員会-07月21日-03号 |
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日付 | 令和4年7月21日(木) |
開会 | 午後1時30分 |
閉会 | 午後3時32分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 1 年間活動予定について 2 案件 不登校児の現状について 3 執行部報告 (1)令和5年度 保育施設の開設について (2)児童相談所の相談受理状況(令和3年度) 4 その他 |
【不登校児の現状について】
◆間宮由美 委員 東京都で担当されていたということで、非常に深くお話をいただきました。
3点お聞きをしたいと思います。1点目は、東京都における不登校の現状の数のところ、一番はじめのところなんですけれども、いじめというところが小学校も中学校も9人ということですよね、一番はじめに出てますが、9人となっています。これが現実を反映されているのだろうかというふうに思いました。いじめの相談が非常によくあります。いじめの場合に怖くて言えないとか、口にもしたくないそのことを、ということで、もしかしてここではなくて13番のところの無気力の後の不安、ここのところに入ることもあるのではないかと思いました。ですから、いじめが存在していると見る必要があるのでは、いじめによって不登校になるということが存在していると見る必要があるのではないだろうかというのが1点です。
2点目は、不登校の子のその後の後追いというのが一部でもされているかどうかということなんです。実は昨日も親御さんからの連絡で、もう20代になったお子さんなんですけれども、自殺未遂をされたと。そのことでよくよく聞いていくと中学校での不登校があり、いじめによってなんですけどその子の場合は、不登校があったということなんですね。回復はしてもやっぱりいろいろなその子たちが本当に生き生きと健康に日常を過ごすようになるためには、いじめとかパワハラとかセクハラとかいう心の傷というの本当にうずくし繰り返すので、せめて学校にいる間だけでもずっと引き続き見ていっていただいてほしいと思うのですけれども、そこら辺はいかがでしょうか。
3点目は、学校に行けない子どもたちが分教室で行事も卒業式もでき始めているということの話がありました。現在、江戸川区でも統廃合が進められておりますけれども、どんな子であっても不登校はなり得る可能性があるのだという話もございましたが、そもそもその不登校を出さないためには、大きな学校ではなくて小さな学校ということが必要なのではないかと考えられないでしょうか。そこはいかがお考えかということで3点お聞きをいたします。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 まず、こちらの9件でございますけれども、これは、いじめが元で不登校になったと重大案件でございます。これはいじめが主たる原因、または主たるもの以外にも当てはまるものにも入っているんですけど、いじめの場合に関しましては、いじめが原因で不登校になったというふうに報告が上がったのが9件ということでございます。
二つ目ですけれども、後追い調査、後追い調査がなかなかこれが難しいところでございます。結論は行っておりません。しかしながら、やはりこれは課題意識を持っておりまして、不登校の子どもたちがどのような思いで、例えばフリースクールに通っているんだろうかとか、どのような状況だと復帰できるんだろうかということを調査するために、今年、東京都ではフリースクールに通う子ども、それから保護者に対してアンケート調査を行っております、現在。かなり多額の費用を使い、毎月毎月レポートを出してもらうんですけれども、どのような状況から、フリースクールなら通えるようになったか、またはそれでも駄目だったとか、そのような後追い調査ではないんですけれども、そのような調査を今年から始めてございます。また、先ほど間宮委員からお話ありましたけれども、やはり小学校、中学校からの不登校がひきこもりになり、将来的にひきこもってしまうようなケース、これは実は分からないんですよね。レスポンスが返ってこないので。しかしながら、小・中・高の連携は必要だということで、連携は進めております。高校には、学校支援センターというのがございまして、その中で支援チームというのがあります。そのチームと、東京都の不登校班は連携をして、中学から高校に上がるときの支援、今、高校にはチャレンジスクールやエンカレッジスクールなど、学び直しの特色のある高校があります。そちらのほうに薦めたりですとか、そのような形で情報提供を行い、後追いではないのですけれども、そういうようなフォローをしていこうと、そのような動きが今あるところでございます。
三つ目でございますけれども、分教室型は確かに小回りが利いて、設置の費用もかからず、非常に効果的であり、東京都としては推進しているところでございますけれども、やはり設置するのは各自治体でございますので、なかなか自治体の状況であったり、どういう形で、不登校の子どもたちに対してその場を提供したらいいのか。例えば江戸川区のように学サポがもう6か所もあり、現状で満たされているということなのか、それとも学校をつくったけれども、通う子が少ないというような状況も考えられます。そのところは慎重に判断する必要があるのかなということで、なかなか設置まで踏み切れない自治体が多いところも事実でございます。
◆間宮由美 委員 聞き方が悪くて最後のところ申しわけなかったのですが、最後の3点目は、統廃合をして大きくするということが不登校ということについて、どう考えるかということでお聞きをしたいと思ったところでございました。
ただ、3点とも教育委員会としてのお考えが分かりましたので、ただこれらは今後、深めていきたいことだなと思っております。葛飾区の東京シューレを誘致するに当たって、蓮沼教育長もご尽力くださったとお聞きをいたしました。シューレの奥地圭子さん方が開いていらっしゃる不登校の全国大会、ここではいつも不登校だった子どもたちが来て話をしてくれています。そのときに、自分は不登校だったけれども、今はやりたいことがあって、今こういうことやっているよ、今の自分って結構いけているでしょうと話す姿を見て、これは本当に希望が持てることだと思っています。ですから、彼ら彼女らの姿を、今苦しんでいる子どもたちや親御さんにも、ぜひ見せてあげられるような機会があるといいなというふうに思っております。さらに深めていきたいと思います。今日はありがとうございました。
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