会議 | 令和4年 9月 文教委員会-09月09日-06号 |
---|---|
日付 | 令和4年9月9日(金) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前10時56分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 陳情審査 第118号の2、第119号の2、第120号、第121号、第123号の2、第127号…継続 第118号の2:区内の子どもが健全な集団生活を送れるよう求める陳情 第119号の2:子どもたちの未来を守る、給食への有機食材導入に関する陳情 第120号:小中学校の給食の充実と保護者の負担軽減を求める陳情 第121号:都立高校入試へのスピーキングテスト導入の延期および再検討に関する陳情 第123号の2:食の安全を守るため、小学校や障がい児施設にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情 第127号:江戸川区立学校の新型コロナウイルス感染予防対策についての陳情 2 所管事務調査…継続 3 その他 3 執行部報告 (1)令和5年度小学校入学予定者に対する希望調査の結果及び 抽選会について (2)清新ふたば小学校 日本語学級の設置について (3)夏季休業期間の見直しについて (4)小松川中学校 新校舎竣工について 4 その他 |
【第118号の2、区内の子どもが健全な集団生活を送れるよう求める陳情について】
◆間宮由美 委員 陳情者の方のご心配の向きは大変よく分かります。マスクによる悪影響として、対人関係ですとか、情緒の形成ですとか、社会性の構築などが指摘されてきていますので、そのとおりだと思います。陳情に書かれている中で、学校では実質、強制に近い状況でマスク着用が徹底されているとあります。しかし、はじめの頃は分からない中で、確かにそうだったかもしれません。しかしこの間、委員会でも明らかになってきましたように、熱中症のこともあって、外す場面にはきちんと先生方からの働きかけはされていると思います。子どもたちは、なぜマスクをそれであっても外さないのかというところをもう少し歩み寄ってみる必要があるのではないかと思っています。
9月はじめの東京新聞では、調査会社の日本インフォメーションの調査結果を載せていました。マスクを外して、顔を人前でさらすことに抵抗を感じる、顔パンツという言葉に共感するかということを聞いたところ、気持ちが分かる、やや分かると答えた一番多かった年代が10代でした。まさに小中学生の子たちでした。ずっとマスクをしていたがゆえのこの気持ちをどう解きほぐっていってあげるのかということも考えていかなければならないのではないかと思うのですけれども、教育委員会としては、そこについてはどのようにお考えになるでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 今おっしゃるとおり、特に思春期の女子に関しましては、既にマスクが顔の一部になっているということで、マスクを外すことに関しては抵抗がある生徒が多いという話は耳に入っております。前回も申し上げたんですけれども、今、マスクに関しては二極化の話が出ておりまして、マスクは外すべきだという声、それからまた七波が落ち着いているところですけれども、人が集まるときはマスクは必要だという二極化が出ておりますけれども、基本的に文科省また厚生労働省から出ている、2メートル離れて会話をする、なるべく小さな声で会話する場合は、外すことを推奨するというような指針も出ておりますので、各学校でマスクをする子どもたちの気持ち、それからマスクを外している子どもたちの気持ちを考え、お互いに相手を尊重する気持ちを認めていこうという方向で、学校は進んでいるところでございます。しかしながら、大きな声で会話をするときは感染の危険もありますので、基本的にマスクはしている状況でございます。そういう状況になっております。
◆間宮由美 委員 二極化ということで、委員会の中で出されている陳情も二つのものが出されているかと思います。子どもたちに相手の気持ちを考えて、お互いを尊重していこうということで話し合っていくという、私はそれはすごく大事なことだと思います。どちらかだけであるということではないんだと思います。ただ、子どものコロナの後遺症も軽視できないデータとして挙がってきていますので、性急にマスクを外すべきだ、あるいはマスクはし続けるべきだということ、どちらも決めることではないのではないか。課長がおっしゃったように、どちらも考えながら、そしてきちんとしたデータを基に、今後学校の中で子どもたちと一緒に考えていくことが必要になるかなと現在の段階では思っております。
—
【第119号の2、子どもたちの未来を守る、給食への有機食材導入に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 前回の委員会で、なぜ有機野菜を使うことができている学校があるのか、もしかしたら年1回かもしれない。それでも使えている学校があるということが、なぜ使えたかということが分かることで、有機野菜の導入に向けていくことができるのではないかということで、そういう観点でお調べいただきたいということをお伝えをいたしました。今回出された資料は有機バナナに限っています。さらに小学校23校、中学校11校とありますが、前回いただいた資料の中では有機野菜として使われている学校は、小学校10校、中学校4校だったかと思うんですけれども、ここの違いがなぜかということと、有機バナナ以外の野菜については、どのように使われているかについてはいかがでしょうか。
◎大關一彦 学務課長 前回出された資料は令和2年度実績ではなかったと思うんですが。令和3年度は新しく調査したものです。有機野菜については使われておりません。有機バナナが有機物としては使われていたということです。使われた理由としては、例年有機バナナは慣行栽培のほうがキロ当たり360円で有機野菜が480円ぐらいなんですが、令和3年度につきましては、有機栽培のほうが480円、慣行栽培のほうが600円と、通年25%ほど有機栽培のほうが高いんですけれども、去年については20%ほど慣行栽培のほうが高かったというところで、価格のところでの導入をしたのではないかと思われます。
◆間宮由美 委員 令和2年度と3年度の違いであったということで承知をいたしました。有機野菜としては使われていないということも改めて分かりました。先日いただいた資料の中で、一番多く有機野菜として使われているというところが港区さんでした。港区さんの給食の係の方のところにお尋ねをしたところ、お使いになっているのは有機野菜ということではなくて、特別栽培農産物だそうです。特別栽培農産物の中でも、野菜についてはトマトに限定していると。あとは果物を中心としているということだったんです。それは栄養学的に言って、野菜については、今野菜をよくとろうねということは多く知られてきていると。しかし、果物については高いということもあって、なかなかそこが知られていない、しかし、栄養学的に言っても果物が大切であるということであるので、果物については、特別栽培農産物であれば公費補助をしているということでございました。さらに言えば、お米については、公費で2分の1負担をこれまでもしてきているんですけれども、それについては特別栽培農産物としてのお米、これであれば2分の1の負担をしているということでございました。考え方として、数日前にニュースで拝見しましたが、果物、あるいは野菜を多くとっている人ががんにかかりにくくなっているという研究結果も出されてきたということで、非常に大切なところかなというふうにも思った次第です。区は違いますけれども、私が思いましたのは、江戸川区の場合には農家の人と一緒になって考えていける問題なのかなと思っているんです。都市農業がこれだけ発展している江戸川区ですから、農家の人と一緒に子どもたちに、いかに安全なもの、なるべく化学肥料を使わないものを食べさせてあげられるかということを含めて、農家の人と一緒に考えていける課題ではないかなというふうにも思ったところでございました。
—
【第120号、小中学校の給食の充実と保護者の負担軽減を求める陳情について】
◆間宮由美 委員 9月はじめの報道によりますと、葛飾区さんが来年4月から区立小中学校の給食費を完全無償化するという考えが示されたとのことです。何てすてきなことだろうと率直に思いました。江戸川区の教育委員会としては、この報道を見てどのようにお感じになられ、どのようなお話が内部でされているかということをお聞かせいただければと思います。
◎大關一彦 学務課長 江戸川区の場合、もし葛飾と同様に給食費を完全無償化した場合、大体22億予算がかかると考えられます。22億という数字、学務費の中で、まして教育費の中でも融通できる数字ではありませんので、この手当が付かない限りは現在のところ導入は考えておりません。
◆間宮由美 委員 おいくらぐらいということもお聞きしたかったのですが、22億ということで、金額が出てまいりました。この22億、あるいは少しの負担でも補助でもいいかとも思うんですけれども、給食費についてどう考えるかなんだと思うんです。22億が必要だと思えば、どこからか融通してくるという形になるんだと思います。葛飾区さんのほうにお聞きをしました。完全無償化ということについては、給食費の食材が高騰する中で、給食自体を一層の充実を図っていきたい、保護者負担を軽減したいということでいっそのこと無償にしちゃおうということで、無償化ということを打ち出しているようです。あちらの区がやったからといって、単純に比較をするものでもないことも分かっております。しかし、子育てにかかる負担をいかに軽減していくかということが大変重要な課題として、子どもたちのいる家庭が少しでも楽になることはとてもありがたいことだと思います。さらに言いますと、日本国憲法第26条の中で、義務教育はこれを無償とするとあります。しかし、教育基本法では授業料はこれを徴収しないと、授業料ともうたっています。給食につきましては食育と言われているわけで、ということは給食の時間というのは立派な授業であると思っております。そうしますと、授業料は徴収しないという教育基本法の理念に違わないのではないかと思っております。その点についてお考えをお聞きしまして、本日は終わりにしたいと思いますので、ご意見をお聞かせくださいませ。
—
【スピーキングテストについて】
◆間宮由美 委員 次回ということで栗原委員から出されたこと賛成をいたします。本日もう少しお聞きしたいことがございますので、させていただいてよろしいですか。
○藤澤進一 委員長 どうぞ。
◆間宮由美 委員 前回の委員会の中で、教育指導課長のほうから教育長会の中で、蓮沼教育長からも江戸川区教育委員会の考え方などにつきましてお話いただける方向で考えているとのご答弁がございました。また、教育長からも現場の声、こういうところは不安ですよというお話をさせていただいたというご答弁もございました。江戸川区教育委員会の考え方ということの具体的なことをお聞きし損ねておりましたので、改めて教育委員会としてのこの件に関する考え方ということをお聞きできればと思います。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 江戸川区としての考え方は、グローバル人材の育成ということが第一です。そのためにはスピーキング、話す力が必要だということ、これは東京都との考え方とも合致しているところでございます。各中学校における英語教育の中で、スピーキングというところは力を入れているところでございまして、今回のスピーキングテストの準備のための授業ではなく、その個の将来的なグローバル人材に育成するための学びというところで、英語科の中でスピーキングについては力を入れていくと。今後とも力を入れていくという考え方でございます。
◆間宮由美 委員 その意見には大変賛同するところでございます。スピーキングテストについての教育委員会のお考えというのをお聞かせいただけますか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 スピーキングテストの実施に関しましては、主体は東京都教育委員会でございまして、都立学校の入試に関しましても東京都教育委員会が定めているところでございます。我々は都立入試のためのスピーキングテストの準備ではなく、繰り返しになるんですけれども、その個のグローバル人材の育成のためのスピーキング力の向上のために授業を行っていると。その結果が都立高校の入試に反映されると。そのような考え方でいるところでございます。
◆間宮由美 委員 お考えは分かりました。次、具体的なところでお聞きしたいんですけれども、ウェブ登録の期限が来たものの登録していない生徒が予想よりも多かったようで、再度登録期間が設定されたということもお聞きしたのですが、実際に江戸川区の中学校現場ではどのようになっているでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 こちら、東京都教育委員会とも連携をしておりまして、申込みが行われていない学校につきましては都教委から連絡がございました。現状としましては33校全て申込みをしているところでございます。
◆間宮由美 委員 申込期間のところまでには、学校としても、また生徒たちも全部終わっていたということでよろしいですか。江戸川区の場合は。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 そのように認識しております。
◆間宮由美 委員 分かりました。テストについては、生徒も保護者も疑問と心配をまだまだ抱えたままだと思いますが、しかし事態は進行しようとしています。受験をしないほうが点数が上がるかもということも言われていて、そうなるとESAT-Jの不受験者が増えるのではないかということさえ言われています。それでは本末転倒と言わざるを得ません。この不安なシステムの中で受験をしなくてはならない、そういうことでいいのか。今からでも立ち止まる必要があるのではないか。前回の委員会でも申し上げたように、私たちの委員会としても早急に結論を出すということを求めたいと思っておりましたが、栗原委員のほうからお話いただきましたので、ぜひその方向で次の委員会で方向が出せればと思っております。
—
【第123号の2、食の安全を守るため、小学校や障がい児施設にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情について】
◆間宮由美 委員 ・・・・・・・・・・・・・にお聞きをしましたところ、無償配布の計画はあるとお聞きをいたしました。ですので、それについては受け取るか、受け取らないかについて江戸川区教育委員会としても、既にお考えをいただいておくことが必要かと思っております。前回の委員会では、流通販売については特に問題ないものと認識しているけれども、学校として無償提供を受けるかどうかについては、さまざまな考えをお持ちの保護者もおられるので、さまざまな方のご意見を聞いて、そして伺いながら考えていきたいとのことでした。今後はどのような方に、どのようにお考えをお聞きになる予定か、予定はまだないかもしれませんけれども、今現在のお考えをお聞かせいただければと思います。
◎飯田常雄 教育推進課長 前回も学校と情報を共有しながら考えていきたいというふうに答弁させていただいたかと思いますが、まずは学校、校長会等だとは思いますけれども、そういったところと情報を共有しながらこの件につきまして、現時点ではこういったお申出もありませんが、計画もあるということでございますので、それを前提に検討してまいりたいと思います。
◆間宮由美 委員 よろしくお願いします。考えておくことが必要だと思っております。ゲノム編集は例えば人体について言えば、最後の砦ともなっているものの一つでもあるかと思っているんです。がん末期となりまして、いよいよどの抗がん剤も効力なしといったときに、初めてゲノムによる治療を開始するということもございます。これはがん患者にとっては非常に希望の治療にもなります。しかし、それだけ大変なことであるということでそれを日常的に食するものについて行うということについては、それでよいのかという不安が払拭されないまま配布を受けるということであっていいのかどうかという疑問は持つところです。これについては、実際にお申出があったときには、ぜひ勉強会などをしっかり開きながら考えていくということが必要ではないかなと思っております。
—
【第127号、江戸川区立学校の新型コロナウイルス感染予防対策についての陳情について】
◆間宮由美 委員 学校内でのマスクを着用すべき場面と、しなくてよい場面が分けられておりまして、各学校で取り組まれていることにつきましては、この間の委員会の中での審議を通して明らかになってきています。本日はじめの陳情の審議の際に、子どものコロナ後遺症が軽視できないデータとして挙がってきているということをお伝えしましたが、江戸川区では今現在、子どものコロナ後遺症ということでは何かつかんでいることはございますでしょうか。
◎大關一彦 学務課長 子どものコロナについては、重症化した例も後遺症ということについてもまだ教育委員会としては報告を受けていないところです。
◆間宮由美 委員 全国的にはこれは出てきているということは報道されているとおりだと思いますので、ぜひ教育委員会としてもアンテナを張っていただきたいと思っております。陽性になることで、その後の後遺症的なものへの不安もあり心配は尽きないと思います。だからこそ科学的データを基にして、マスクの有効性、マスクの限界、さらに陽性になった後の状況など最新のデータも公表しながら、学校と一緒に考えていくということが必要ではないかなと思っております。
—
【執行部報告:小学校入学予定者に対する希望調査の結果について/夏季休業期間の見直しについて】
◆間宮由美 委員 2点ございます。
まず一つは、小学校入学予定者に対する希望調査の結果についてです。抽選には至らなかったけれども、通学区域外から希望された学校は何校ございましたでしょうか。
もう一点は、夏季休業期間の見直しについてです。8月の最終週にある研修に江戸川区の教員が参加できていなかった状況があった。しかし、そこについて見直すことが子どもたちへの学力にもつながるとお考えくださった、そこに考えを至らせてくださったということは、非常にきっとよい方向に向いていくんだろうなというふうにお聞きをしたところです。これについては、学校の中で子どもたちにはいつ発表になるのか、江戸川区として皆さんにはいつ発表をされるのかということの2点をお聞かせください。
◎大關一彦 学務課長 1点目のご質問については、集計して次回お答えするということでお願いします。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 ご家庭への夏季休業期間の見直しにつきましては、月曜日以降に各学校からお知らせがいく予定でございます。
—