会議 | 令和4年決算特別委員会(第5日)-10月03日-05号 |
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日付 | 令和4年10月3日(月) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午後4時54分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 令和3年度決算審査(第5日) 一般会計歳出 第12款福祉費、第13款子ども家庭費 |
【令和3年度決算審査/一般会計歳出 第12款福祉費、第13款子ども家庭費について】
◆間宮由美 委員 私も放課後デイサービスについて2点お聞きをします。まず1点目は送迎バスに関してです。ここ数年保育園や幼稚園でのバス内での子どもの置き去りが社会問題となっています。では、放課後デイサービスの場ではいかがでしょうか。放デイにおける送迎バスの決まり事、また事業者への指導はどのようにされているでしょうか。
◎上坂かおり 障害者福祉課長 放デイにおける事業者の送迎バスの決まりのところにつきまして、お答えをさせていただきます。これまで、今回静岡の大きな事件等を受けてというところはありますが、これまでは指導検査の中で令和2年から放デイの指導検査を区で実施しておりますが、東京都で実施している指導検査の中には、特に送迎のことについては、指導検査項目としてはありませんでした。ただ、やっぱりその部分というのは確認していくべきというところで、口頭ではありますが、現場に指導検査に入った際に、うちのほうの区の職員がきちんと複数人でやっているかというところは確認をさせていただいているような状況です。今回改めて静岡の事件を受けまして、9月6日付で国が保育所や幼稚園等のバス送迎の部分の通知を発出しておりまして、それを受けて9月14日付で各放デイの事業所にも通知が出ておりますので、区としても送付をしているといったような状況でございます。
◆間宮由美 委員 今、複数人でというお話もありました。現場の話をお聞きしますと、1台のバスに7人から8人送迎することもあって、しかし大人は運転手一人という場面が普通になっているという事業所もございます。
また、多動な子が大変多くいるところで、事故があってからでは大変だと心配されている職員の方々もいらっしゃいます。今後、区としても、指導を強化していただきたいと考えるところです。
2点目は放デイの不足、先ほど来お話がありましたが、放デイの不足をどう考えるかということについてです。発達障害の子を持つママたちの声はものすごく悲痛だと思います。「放デイが空いていません、10カ所行きましたが、どこも空いていません、泣きたくなります、数十人待ちですと言われました、障害を持つ子の親は働いてはいけないのでしょうか」そして、実際に放デイに入れなければ、仕事をやめなければならないということで、本当に入れなかったので、公務員もおやめになったお母さんもいらっしゃいました。また、支援学校でも学童に入ることができる区を見つけて、そちらの区へ引っ越した方もいます。特に小学校入学前の親御さんは必死です。区内に見つからなければ、千葉にありますとアナウンスを受けて、泣く泣く区外へ行く子たちもいます。川向うということで、災害時のことを非常に懸念されています。送迎があるとはいっても、大切な放課後に、長時間かけて移動して通うということはいかがなものでしょうか。資料をいただかなかったので、口頭でお聞かせいただければと思います。令和3年度区外の放課後デイサービスに通っている児童の人数や割合をお聞かせください。
◎上坂かおり 障害者福祉課長 区外の今お尋ねいただきました区外の放デイに通っている人数ですが、全利用者数、令和3年度が1,188人中、68.7%のお子さんが区内の放課後デイに通われていて、31.3%、約437名の方は区外の放課後デイに通っているというような状況です。
◆間宮由美 委員 31.3%437名ということで、かなり多い人数ではないかと思います。この状況について、区としてはどのようにこれから対応をされていこうとされていますでしょうか。
◎上坂かおり 障害者福祉課長 江戸川区はほかの区に比べまして、放課後デイサービスの数も多いですが、利用者も非常に多いというのもありますし、近隣自治体を利用しているというところは、こちらでも把握しているところです。やはり区に住んでいる方であれば、区内の放デイを利用したいという保護者の方のお気持ちも利用者にとってもいいのかなというところは考えています。放課後デイサービスの事業は平成24年に開設しまして、約10年が経過しました。やはりいろいろなノウハウであるとか、他自治体の取組み等も蓄積されてきたかなと思っておりますので、23区であるとか、近隣自治体の状況も分析しながら、今後に向けての検討をしていきたいと考えております。
◆間宮由美 委員 区内に暮らす子は区内の放デイにという課題認識をお持ちである、お持ちでいただけるということ、また区内の放デイの利用者が多いということについては、他自治体のあり方からも分析をしてくださるとのことで、非常にありがたいことだと思っています。そのことで、先ほど本西委員からも受給者証のあり方というお話もありましたけれども、この点も含めてぜひ分析を深めていただければと思います。それを深めていくことで、子どもたちにとっての最善の方向を見つけるということや、また保護者の苦しみに寄り添うことにもつながると思います。国が出しています放課後等デイサービスガイドライン、ここでは放デイを共生社会の実現に向けた後方支援と位置づけています。子どもの地域社会への参加、インクルージョンを進めるために他の子どもたちも含めた集団の中での育ちをできるだけ補償するという視点が求められるということで、学童クラブなどとの連携が求められています。これからの放デイのあり方として、放デイにおける発達支援ということとともに、学童やすくすくとの連携を図りながら、今いる学校で放課後も過ごすことができる方向をぜひ充実をさせていっていただきたいと思っております。
最後になりますが、発達障害の子を持つお母さんが癌と分かり、余命を告げられました。いつか本当にきてしまう自分がいなくなってしまったとき、子どもたちをどうしたらよいのだろう、それは障害児の親御さんであれば、誰もが切実に思っているところです。放デイで区外へ行かせることはどうかと思ってくださるのであれば、親亡き後の施設も遠くの県ではなくて、今暮らしている江戸川区にこそどうぞつくっていただきたいと心から願うものです。
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◆間宮由美 委員 一時保護所における喜びと、お困りのことをお聞かせください。
◎茂木健司 一時保護課長 日々、私たちのほうでは、子どもたちの生活支援をしております。
入所してくる子どもたちは、非常に過酷な家庭環境で育ち、大人からひどい扱いをされた子たちも少なくありません。
そういう子どもたちの多くが、大人を信頼できないというふうな方が少なくないところがあるかと思います。
一時保護を通じて丁寧な関わりをすることによって、子どもたちは大人への信頼を取り戻し、更には、自ら困ったときには支援を求められるようになるという子どもたちをたくさん見てまいりました。この辺りのことが一番の喜びかと思います。
一方、困っていることとしては、社会的擁護への措置が必要で、入所をお願いをしておりますけれども、なかなかこの辺が困難で、入所待ちの期間が非常に長引いてしまっている子たちも何人かいるということで、この辺が少し困ったことかと思います。
◆間宮由美 委員 一時保護所がスタッフの愛情の中で羽を休める場所になっていること、また、その子のことを理解するために、門戸を閉ざさないことなど、江戸川区に児相ができたことの大きな意義を感じます。
養護施設の需要もあります。つくろうとしてくださる方々もおいでですので、子どもに必要なものであれば、つくるためのご援助をお願いいたします。
最後に、子どもの権利条例や子どもの権利条約などを子どもたちにどう伝えているか、そのことをお聞かせください。
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