会議 | 令和4年10月 文教委員会-10月14日-07号 |
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日付 | 令和4年10月14日(金) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前10時55分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 陳情審査 第118号の2、第119号の2、第120号、第121号、第123号の2、第127号…継続 第118号の2:区内の子どもが健全な集団生活を送れるよう求める陳情 第119号の2:子どもたちの未来を守る、給食への有機食材導入に関する陳情 第120号:小中学校の給食の充実と保護者の負担軽減を求める陳情 第121号:都立高校入試へのスピーキングテスト導入の延期および再検討に関する陳情 第123号の2:食の安全を守るため、小学校や障がい児施設にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情 第127号:江戸川区立学校の新型コロナウイルス感染予防対策についての陳情 2 所管事務調査…継続 3 その他 3 執行部報告 (1) 第1回江戸川区羽根田卓也杯カヌー大会の開催について (2) 第43回江戸川マラソン大会の開催について (3) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 大会経費について (4) 令和5年度入学小学校選択制希望状況について (5) 二之江小学校改築工事の工期延長について 4 その他 |
【第121号:都立高校入試へのスピーキングテスト導入の延期および再検討に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 まず、この短期間で署名を千五百通を超えたということもお聞きいたしました。都民の方々の不安の強さが分かるのでないかと思います。また、テレビや週刊誌などでもメディアでも取り上げられるようになって、関心が高まってきていることが伺えます。
東京都議会では、英語スピーキングテストの都立高校入試への活用中止のための都議会議員連盟が同派を超えて四十名以上で発足もしたとのことでした。
たくさんの解決をしなければならないことが、まだまだ残っているこのスピーキングテストだと思います。特に、不受験者の扱いについて、これについてはESAT-Jを感染病や様々な理由で受けられなかった生徒は、申請書を出すことなどで不受験者となり、仮のESAT-Jの得点を付与されるということですが、そこには算出方法の根拠は分からず、さらに逆転現象も起きる可能性も指摘がされています。さらに東京都教育委員会のホームページには、ESAT-Jの特設ページができて、Q&Aもアップされていますが、やむを得ない理由ではない理由でESAT-Jを受けなかった生徒は、ゼロ点になるとのことです。そこでもどのように不受験者と認定するかは、判断が大変難しいと思われますが、さらにその判断が学校ごとに任されているということも出てきています。
吃音、発話障害、難聴、緘黙などの生徒、不登校の生徒に対しては、不受験を認める、テストから除外するということも出てきているようですが、そこには本人や保護者からは納得できないという声も上がっているようです。ほかにもベネッセの4技能検査GTECを受けさせ、トレーニングを行っている約2割の区市とそれ以外の区市に住む生徒とは、明らかに差が出てくるだろうと思われることも考えられます。江戸川区の生徒はそれ以外の区のほうです。
他にも様々な解決しきれていない問題を残しているスピーキングテストでありますから、ここで立ち止まり見直し、再検討を行うことが必要と思います。
よって、私もこの陳情に採択の立場です。
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【第118号の2、区内の子どもが健全な集団生活を送れるよう求める陳情について】
◆間宮由美 委員 マスク着用によるプラス面、そしてマイナス面について、いろいろな研究報告がされてきています。特に、マイナス面ですね。特に体への負荷についての研究結果の中では、例えば心臓、肺、脳神経、腎臓疾患のある方の場合は、マスク着用による低酸素状態や血液中の酸素度が上昇することによって、現病が悪化する恐れがあるということで、不必要な環境ではマスクを外すことを医学会では推奨もしているとのことです。
学校においてのマスク着用、あるいは外すことについては、これまでも文科省の資料、また独自に江戸川区としての資料を頂いてきたところでございます。大事なことは、最新の医学会の研究成果を伝えながら、子どもとともに考える、子どもに選び取ってもらうということではないかと思うところですが、教育委員会としてはいかがお考えでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 今、間宮委員がおっしゃったとおりだというふうに考えてございます。
基本的に文科省または東京都が出す指針に沿って、学校では運用しているところでございますけれども、今ご意見にあったように子どもたちの気持ち、それから背景、状況等をお互いに考え合って、相手を尊重するという意識を持つことがまず重要だというふうに考えてございます。
◆間宮由美 委員 そこを大事にしていただきながら、さらに先ほど申し上げましたのは、最新の医学会の研究成果を伝えて、そして子どもたちに選び取ってもらうということが必要かと思いますので、ぜひそのような観点からも、教育委員会からも学校にお伝えいただけるといいのではないかと思うところです。
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【第119号の2、子どもたちの未来を守る、給食への有機食材導入に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 区内で有機栽培を行っている農家さんの数は、区としてはおつかみになっていないということが先日分かりました。しかし、国も今、有機栽培について助成金を出すようになっています。先日、報道番組で取り上げられていたのが、千葉県のいすみ市でした。ここでは、市の職員が農家の学びを応援して、そして学校給食との連携を図れるようにしていました。農薬を減らすことによる害虫、雑草と課題はたくさんあるのですけれども、それを生物多様性と有機農法を学ぶということで、市が学びを応援している。そのことによって、環境と経済の併存につなげようということでした。
学校給食への有機農産物の提供には、この間ずっと幾つかの学校で取り扱われている、またでも野菜は取り扱われていない、バナナのみとか、ご答弁を聞いてきたわけなんですけれども、私は今回、学校給食に有機農産物を提供するためには、今、江戸川区内にある農家さんとの連携、これが一つの鍵ではないかと思いました。そのような観点で、産業経済部との連携をお取りいただきながら、進めていくという方向をつかんでいただけたらと思うところですけれども、産業経済部との連携、有機農産物を進めるということ。このことについては、今、いかがお考えになるでしょうか。
◎大關一彦 学務課長 ほかの自治体の動向を調査しながら考えていきたいと考えております。
◆間宮由美 委員 他の自治体の動向を考えながらということでしたので、ぜひこれは進めていただく方向で考えていただければと思います。
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【第120号、小中学校の給食の充実と保護者の負担軽減を求める陳情について】
◆間宮由美 委員 この間、様々な角度から意見を申し上げてまいりました。先月には、葛飾区の多くで完全給食無償化ということが打ち出されたということで、葛飾区さんにお聞きをしたところ、給食費の食材が高騰する中で、給食自体を一層の充実を図っていきたい、保護者負担を軽減したいということで、いっそのこと無償にというふうなお話を言ったところでございました。また、給食は食育と言われる中で、立派な授業であると考えられます。
そこで、日本国憲法第26条の中で、義務教育はこれを無償とする、ここの文から言っても、授業料は徴収しない、ここの教育基本法の理念に違わないのではないかということもお伝えをしたところでございます。
今回私は、1点だけお聞きをしたいと思います。決算特別委員会が行われ、その中で自民党、公明党さんからは、給食費無償化に向けていくことへの提案なされ、また江戸川クラブさんからは、無償化ということではなくて、他に使うべき部分に回すべきというご意見も出されておりました。この審議を教育委員会としては、どのようにお考えになりながらお聞きになっていたか、この1点だけお聞きをしたいと思います。
◎大關一彦 学務課長 給食の無償化に関しては、それで進めてほしいという意見があるのは承知しておるところですけども、今まで答弁したとおり、これについては巨額の費用がかかるということ、それに食材費以外にも給食には光熱費と委託費、様々な費用がかかっておるところで、それらの高騰も予想されているというところで、そういったことも考えながら検討していきたいと考えております。
◆間宮由美 委員 給食費を巡って、様々な角度からの検討が進められ始めるということが大切だと思いますので、各会派の方々からもご意見が出ていたところですので、ぜひ進めていっていただきたいと思います。
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【第123号の2、食の安全を守るため、小学校や障がい児施設にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情について】
◆間宮由美 委員 前回の委員会で、この苗について申出があったときにどうされるかということをお聞きしたところ、教育委員会としては、学校や校長会などと情報を共有しながら考えていきたいということで、お話がございました。
私、改めて今回、苗を配るとされている・・・・・・・・のご担当者の方にお聞きをいたしました。そこで分かりましたことは、苗を送るのは問合せがあったところの方のところであって、会社からの営業活動はしないし、勝手に送ることもしないとのことでした。これは1か月前の時点ですが、問合せがあり、お送りしたのは10か所ほどだそうです。教育機関であると、理科実験などの関係でゲノム編集ということについて、科学的に勉強してみたいということで、特に中学・高校が多いということでした。ゲノム編集についても、遺伝子組換えとの違いも含めて、実はいろいろと教えていただきました。この内容については、次回に回したいと思いますが、まずは分かったこととして、苗は勝手には送られてこないということだけ、お伝えをしたいと思います。
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【第127号、江戸川区立学校の新型コロナウイルス感染予防対策についての陳情について】
◆間宮由美 委員 マスクのメリットとデメリット、その相互を判断して利用すべきという研究成果が出てきているということは、先ほども申したとおりでございます。
メリット、効果としてあるのが感染防御ということで、他人に感染を広げないということも大きいと思います。ですから、狭い空間で会話や飲食をする場面などでは、マスクを着用することによって、一定の効果が期待できる。一定の効果というのは、10%から60%ということが分かってきたことによりまして、マスクを過度に信頼するのは危険であるということも言われています。マスクを着用していても、近くで咳をする人がいたら十分な距離、それは二、三メートルとのことですが、それを取るようにしましょうということでもございました。
では、感染の可能性が非常に少ないと言われる路上などを見てみますと、着用することによって、吸気、吸い込む酸素の量が13%減って、二酸化炭素の量が最大30倍吸い込むことになるということで、したがって、デメリットの一つでもある健康被害が大きくなるというふうに医学界では言われているということです。
先ほど、本日の最初の陳情審査におきまして、このような医学会での研究成果を学校にもお伝えいただくことが必要であると思うことを申し上げたところでございますが、今日お聞きをするのは1点のみでございます。実際にこの間、学校における感染状況、毎日教えていただいておりますが、この感染状況そのものについて、どのように分析されているかということを、本日はお聞きをして終わりにしたいと思います。
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【陳情について】
◆川瀬泰徳 委員 ちょっと私の意見をつけ加えさせていただきたい。
今、ずっと委員会の陳情の審査を行わせていただきましたけれども、今日121号につきましては、もう少し熟知させていただきたいということで、お願いをしました。ただ、来年は改選時期になりますので、できれば今、この委員会に付託されている陳情について、結論が出せるようなものがあれば、いわゆるこの委員会の中で結論が出せるものがあれば、やはり出していったほうがいいのかなというふうに思うわけでございます。
そういう意味で、正副委員長よくご検討いただきまして、その辺のところを検討しながら、早めに諮っていただければ。今日のところはすぐにというわけにはいかないと思いますけども。そういう意見を持っておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
◆間宮由美 委員 川瀬委員の意見に賛成でございます。
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【執行部報告:二之江小学校改築工事の工期延長について】
◆間宮由美 委員 二之江小学校の暗渠が見つかったということで、これまで建物が建っている最中に事故が起こらずに本当によかったと思います。順次、丁寧に作業を進めていっていただければと思いました。
それから、各行事がめじろ押しに、3年ぶりにされるということで、これは非常に区民の皆さんにとって、とても喜ばしいことだと思っております。特に文化祭につきましては、既に舞台に出るから見に来てね、作品出すから見に来てねというような連絡も入っており、本当にどの方も喜んでおられることが分かります。やれない理由を考えるのではなくて、やれるためにどうするかということで、今回の感染防止策を取りながらの行事の開催ということ、これがとても大事なことだなということを、区民の皆さんの喜びを見ても分かることでございます。
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