会議 | 令和4年11月 文教委員会-11月08日-08号 |
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日付 | 令和4年11月8日(火) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前11時22分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 陳情審査 第118号の2、第119号の2、第120号、第123号の2、第127号、第133号…継続 第121号…趣旨採択(全会一致) 第118号の2:区内の子どもが健全な集団生活を送れるよう求める陳情 第119号の2:子どもたちの未来を守る、給食への有機食材導入に関する陳情 第120号:小中学校の給食の充実と保護者の負担軽減を求める陳情 第121号:都立高校入試へのスピーキングテスト導入の延期および再検討に関する陳情 第123号の2:食の安全を守るため、小学校や障がい児施設にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情 第127号:江戸川区立学校の新型コロナウイルス感染予防対策についての陳情 第133号:江戸川区立全小学校・中学校の給食費完全無償化に関する陳情 2 所管事務調査…継続 3 執行部報告 (1) 「ウオーキングフェスタえどがわ2022」の開催について (2) 「パラスポーツ推進月間」の実施について (3) 令和3年度全国学力・学習状況調査結果について (4) 令和4年度全国 4 その他 |
【第133号:江戸川区立全小学校・中学校の給食費完全無償化に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 120号陳情のときに、給食費無償化について幾つかの資料を頂いておりますので、それで審議ができるものと考えます。
その後、葛飾区の無償化などがございました。ですので、最新の23区における給食費の額、状況、できれば全国的に無償化されている自治体が分かりましたらば、これも含めて資料として、今回、1点のみ頂ければと思います。
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【第121号陳情、都立高校入試へのスピーキングテスト導入の延期及び再検討に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 最後ですが、質疑、含めて意見を言わせていただきます。
前回の文教委員会のときに、井戸教育委員さんが、最後に次のようにお話をしてくださいました。「今の中学3年生は、小学校卒業式もできず、コロナ禍を送っている。その多くの子たちが、人生初めての受験という試練に向かうときに、本来だったら一番安心を与えなくてはいけない状況のときに、11月27日が目前であるにもかかわらず、スピーキングテストがこのような状況の中にあるということについては心が痛い」、そのようにお話しくださったことで、私は胸が大変熱くなりました。まさにそのとおりだと思います。
そして、前回の委員会から、またいろいろな問題点がさらに浮き彫りになってきています。
まず、試験会場への職員の配置についてです。
11月1日の東京新聞によりますと、スピーキングテストの会場に都の職員数百人を配置することが分かったということです。東京都教育委員会は、都の教育庁の職員700名を配置するという回答をされているようです。としますと、受験会場が197か所ですから、一つの会場には、都の職員の配置は三、四人ほどという計算になりますが、そのような捉え方でよろしいでしょうか。区の教育委員会として、お聞きになっていることがありましたら、教えてください。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 こちらには、会場は連絡がございますけれども、そこに配置されている都の職員の人数までは知らされておりません。
◆間宮由美 委員 分かりました。では、新聞報道ほか、東京都に聞いたところの、その700名が配置されるのが、割り振ると三、四人ほどになってしまうということなのだと思います。
そのほか、あとは1日だけの単発のお仕事として、インターネット上で募集されています1日限りのバイトの方に担ってもらうということになります。
11月の6日時点でも、まだ試験監督のアルバイト募集をベネッセコーポレーションは行っていたということです。
大きなイベントの場合、単発のバイトがこのようによく募集されています。そして、その場に行ったときに、単発のバイトの方が、勝手なといいますか、独自の判断をされることも、私も見てまいりました。今回は入試ということです。
入試の試験監督をされた方であれば、予期せぬことへの対応もある中、どれほどの緊張感を持ってその場にいるかが分かるはずですが、受験という大きな試練のときに、公平、公正、気密性の保持、予期せぬ事態へのとっさの対応、そこに単発アルバイトの方がどれほど心を砕いて子どもたちのために頑張ってくださることでしょうか。もちろん、頑張っていただかなければなりません。
次に、ESAT-Jの会場についてです。
都教委から、先ほども会場についてはお話があったということですが、都教委から区教委経由で各学校に、では、知らされたのは、いつになるでしょうか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 すみません、ちょっと確実な日にちは、今、手元に資料、ないんですけども、先週の頭もしくは先々週の終わりだったと記憶しております。
◆間宮由美 委員 各学校では、11月2日頃ですかね、ESAT-Jの会場が知らされたというふうにお聞きをしています。
5月の英語教諭などを対象にした説明会のときには、会場の告知は10月上旬となっていたようですけれども、実際は1か月遅れの、受験の月の告知となったようです。
受験生は、通常、受験校を必ず下見をします。しかし、11月に入りますと、土日には英語の2次試験、定期テストの準備、高校説明会など、非常に忙しくなって、そこにさらにESAT-Jを受けるための下見の時間も、これから取らなければならなくなってしまったわけです。
発達の課題を持っている生徒の中には、交通機関に乗ることもうまくできない生徒もいまして、下見を2度、3度として、ようやく安心する生徒もいます。
さらに、60分以内の会場となっているようですけれども、実際には公共交通機関を乗り継いで、少しでも間違えてしまったら、60分も超える会場を割り当てられた中学校もあるようです。
さらに、受験票が届くのは11月14日以降であって、前半・後半のどちらで受けるのかは、当日会場で知らされるということ。先ほどの、各委員の話の中にもありましたが、テストを受けなかった生徒が仮想得点を与えられることで、テストを受けた生徒よりも総合得点で上回ってしまうという逆転現象の問題、また、前半と後半が分かれることにより、問題漏えいのリスクなども残されたままに、11月27日を迎えるということになりました。
井戸教育委員さんがお話しくださったように、中学3年生にとって、本来だったら一番安心を与えなければいけないときに、まだまだこのような不安材料をたくさん抱えているESAT-Jです。
陳情書が出されてから、これまで様々な角度から意見を申し上げてまいりましたが、11月27日の試験を目前にして、このような状況に本当に胸が痛みます。陳情は採択すべきと考えます。しかしながら、趣旨採択は全会一致とならなければ決裂となりますので、今回、私も趣旨採択とさせていただきます。
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【継続審査となった陳情について】
○藤澤進一 委員長
継続審査となった陳情につきまして、先日、正副委員長で協議をいたしました。 それぞれの陳情を、中身をよくよく慎重に正副で検討して、執行部ともいろいろな形で広範なご意見、ご助言もいただく中で、陳情については、皆さんからも、ある程度スピード感を持って結論づけしてほしいと、いわゆる学校現場で、日々、この陳情に合わせて言えば、日々の課題となったり、日々の問題となっているということも、そういう観点も十二分に配慮をいたしまして、正副の提案といたしましては、第118号の2、第119号の2、第120号、第123号の2及び第127号陳情について、次回、12月2日の委員会で結論を出すこととしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◆間宮由美 委員 賛成でございます。
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【確認などが必要な陳情について】
◆間宮由美 委員 まず、委員長が先ほどおっしゃられました、委員会以外でお話が聞けることについては、もちろん聞くようにということで、ただ、この委員会でしか聞けないことを本日というお話でございましたが、私は委員会の中で、各委員の方々と一緒に質問をすること、そして、意見を出し合うことによって、お互いがいろいろなことが分かり合っていくのだと思っております。
ですから、この委員会の中でこそ、きちんと意見、質疑も含めて意見をすることが必要ではないかなというふうに思っております。
ただ、本日は確認を主にするようにということでしたので、なるべくそのようにしたいと思います。
まず、120号の小中学校の給食充実と保護者の負担軽減を求める陳情についてです。
給食が食育であり、学校の中での立派の授業であると考えられると思っております。その点については、教育委員会として、いかがお考えでしょうか。
この号については、この1点のみ、お聞きをしたいと思います。
○藤澤進一 委員長 ほか、まとめてお願いいたします。
各号もお願いいたします。
◆間宮由美 委員 では、あとは118号の2、区内の子どもが健全な集団生活を送れるよう求める陳情と、127号、江戸川区立学校の新型コロナウイルス感染予防対策についての陳情、これについては、マスク着用は自由選択にということと、適切なマスクの着用をということで、半ば相反した内容の陳情になっているかと思います。
この二つにつきましては、マスクについての、マスク着用によるプラス面、マイナス面の研究がされてきているということで、最新の医学会の研究成果を伝えながら、子どもとともに考える、子どもに選び取ってもらうということが必要ではないかということで、前回、伝えさせていただいたところです。
質問としましては、記書きの、特に118号の2の記書きの4番目ですね、ここに書かれています黙食について、お聞きをしたいと思っています。
まず1点目は、これまでの委員会でもお話ししていただいておりましたが、改めて、現段階で黙食について各学校ではどのようにご指導されているかというのが1点です。
また、2点目は、今、周年行事が行われております。祝賀会における飲食については、教育委員会としてはどのように各学校へお伝えになっているかということが2点目でございます。
その2点になります。まず、お聞きをしたいことは、以上です。
○藤澤進一 委員長 それでは、ただいま間宮議員からの質問、確認につきまして、執行部より回答をお願いいたします。
◎大關一彦 学務課長 まず1点は、給食が食育と考えるかということでよろしいですか。
◆間宮由美 委員 食育と考えるので、授業の一環と思うが、いかがでしょうかということです。
◎大關一彦 学務課長 食育と考えて、授業の中でもこういったことを行っていくということが、大いにあり得たことだと考えております。
あと、黙食についてですけれども、以前は給食中にはしゃべらないということにしていまして、それで、徐々にコロナが落ち着いてきたら、だんだん緩和していくという考えでいるということを申し上げたと思うんですけども、コロナがまたちょっと増加しているということがありまして、残念ながら、また黙食を続けていくというのは必要じゃないかと考えております。
◎飯田常雄 教育推進課長 小中学校の周年記念行事の祝賀会における飲食についてということでございますが、こちら、いわゆる祝う会、祝賀会につきましては、それぞれの学校の祝う会が主催で実施している行事になりますので、区教委として、このように実施しなさいということを、特段に申し上げていることはございませんが、当然、それぞれの学校、また、祝う会の中で、その時々のコロナの感染状況を踏まえて、その時々の規制等がある場合には、それにのっとって、当然、施設の使用条件も守った上で、適切にご判断されているものと考えております。
◆間宮由美 委員 給食の、食育として立派な授業であると考えられるのではないかとお聞きした背景は、日本国憲法の中で、「義務教育はこれを無償とする」とあり、教育基本法では、授業料はこれを徴収しないとうたわれている。そのことによって、やっぱり給食ということが、この「授業料はこれを徴収しない」ということについて、そこの理念にたがわないのではないかと考えまして、お聞きをした次第です。
黙食についてですけれども、これにつきましては、現在、行われている周年行事の中で、祝賀会については、祝賀会自体を行わない学校、また、飲食を出さずに行う学校、軽食を出す学校、そして、飲食を伴っている学校と四つに分かれています。
私、これまで6校に伺わせていただきましたが、どの学校も飲食を出すことについてを選ぶにしても選ばないにしても、本当に皆さんが熟慮を重ねてきているということをお聞きをしています。
その中で聞かれたことは、子どもたちが黙食をしているのでという言葉だったんですね。飲食を伴う会食を行うことを決断された学校、これはやはりお話ししながら食べることが、どんなに懇親を深めることができるかということを、誰もが実感をされていました。
黙食のために、どんなに子どもたちの人間関係がつくりづらくなっているかという指摘が、研究者からも、今、されている状況の中で、未知のウイルスとの戦いでしたから、これまでも黙食も必要なことでした。
でも、ともに歩まなくてはならないウイルスであれば、見直す時期に入ったのではないかということで、子どもたちの給食の在り方についても、週に1回、2回からでも、あるいはパーティションを使ってなど、黙食をしなくても済む方向を考えていく時期ではないかと考えまして、質問をさせていただいた次第です。
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【全国学力・学習状況調査結果報告について】
◆間宮由美 委員 今、ご報告のありました全国学力・学習状況調査結果報告について、お聞きをしたいと思います。
この目的に書かれています、この調査は全国的な学力や学習状況を把握・分析するということについて、これは私は不必要なものとは考えません。
しかしながら、先日もニュースになっておりましたが、自治体名をちょっと忘れてしまいましたが、平均点を上げるために、試験の科目を事前に練習するなど、当初、問題になったことが、今も行われている自治体もあるということで、これは非常に問題なことだと思っております。
全国的な状況の中で、江戸川区がどこにどのように位置付けられるかということについては、先ほどご報告があったように、そこを見ることについてはよいと思うんですけれども、じゃあ、あともう一つの角度から、一人ひとりにとって、この調査がどういうことかということについて、もう一方で考えたときに、テストをした後に、やはりすぐに返ってきて、そして、自分がどこが間違っているのか、どこができなかったのかということを把握することで、次に生かしていくことができるのだと思います。
しかし、今回、4月に行われた調査が11月にこのように報告として出てくるということになっているわけですが、子どもたち自身は自分の行ったテストについて、いつ解答を得て、そして、できたこと、できなかったことを把握することができるのか。これがこのように期間が長くなっていることについて、子どもたちから見たときに、この全国のテストについては、どのように考えたらよいのかということをお聞かせください。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 委員、おっしゃられるとおり、これ、点数を取るための調査ではございません。自分が何が分かって何が分からないのかというところを把握するものでございます。
解答につきましては、すみません、今、正確な日時が手元にないですけども、都教委のほうから、文科から出たものが区教委のほうにも模範解答が出されます。それを基に、各学校が授業の中で解答等の説明をするという状況でございます。
江戸川区は、やはり基礎・基本の充実というところを中心に、学力向上に進めているところですけども、今回のこの調査でも、その結果が少しずつ表れているかなというのは実感しているところでございます。
◆間宮由美 委員 では、もう一点、この学力テストをずっと行いながら、各学校の先生方からは、これをやることによってよかった点、また、マイナス面など、出ていればお聞かせください。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 これはずっと行われているものでございまして、以前はこのほかに東京都が独自で行っている、いわゆるテストもございました。
各学校からは、やはり教員、そして、児童・生徒の負担が大きいという声が上がりまして、東京都のテストは意識調査のみに変更になったところでございます。
しかしながら、この文科省が行っているこの全国調査は、毎年、小学校6年、そして中学校3年ということですので、同じ児童・生徒の経年の変化は見られないというところで、そこには課題はあるのではないかという声は学校から上がっている事実はございます。
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【全国学力・学習状況調査結果報告について】
◆間宮由美 委員 すみません、今の、川瀬委員の最後のことの関係で、お聞きしながら、改めてやっぱりお聞きをしておこうと思ったことが1点ございます。
子どもたちがこうやって頑張ること、非常に喜ばしいことで、本当に応援をしたい気持ちでおります。
ただ、お聞きをしたいのは、こういった子たちは、学校の中の取組みだけでこのように全国大会レベルになっているのか、あるいはスポーツサークルなどに入っているのか。入っているのがいけないということで、決してございません。ただ、入らなければ、こういったレベルにならないのかどうか、そこら辺は、どのように、今、区の中では捉えておられるかということだけお聞かせください。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 やはり、例えば空手とかありますけども、空手はなかなか学校では部活としては取り組んでおりません。
しかしながら、大会には学校名で出ますので、学校名で登録しているところです。つまり、このような部活がない種目に関しては、やはりクラブチーム等で練習等を重ねているというふうに考えております。
水泳等も同様だというふうに考えてございます。
それ以外、例えば陸上ですとかサッカー、ダンス、また、野球等は学校でしっかり練習の中で力を高めていると、そういう状況です。
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