会議 | 令和4年12月 文教委員会-12月20日-10号 |
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日付 | 令和4年12月20日(火) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前11時15分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 陳情審査 第120号、第133号、第136号…継続 第120号:小中学校の給食の充実と保護者の負担軽減を求める陳情 第133号:江戸川区立全小学校・中学校の給食費完全無償化に関する陳情 第136号:江戸川河川敷サッカーグラウンド2面に関する陳情 2 所管事務調査…継続 3 執行部報告 (1)令和5年 江戸川区二十歳を祝う会について (2)令和7年度改築予定校及び学校適正配置の考え方【令和4年度版】の公表について 4 その他 |
【第120号小中学校の給食の充実と保護者の負担軽減を求める陳情について】
◆間宮由美 委員 おはようございます。世田谷区さんの状況をお聞きをいたしましたので参考になればと考えまして、お伝えをまずしたいと思います。
世田谷区では第4回の定例会で、区長から来年度何らかの方法で給食費の無償化を考えていくというお話があって、現在検討中とのことです。一番の理由は物価高騰が続いている折、保護者負担の軽減をしたいとのことでした。小中学校に通う子ども5万人に対して無償化にすると年間27億円、就学援助として既に7億円が出ているので追加として20億円、これをどこから財源として生み出すかということで、そのことを考えている段階であるとのことでした。
また、保護者からするともちろん無償化には歓迎する声は大きいものの、しかし一部にはそこまでする必要はあるだろうか。学校改築のスケジュールに遅れが出ないようにしてほしいなどの意見もあるということでした。
江戸川区としても、自民党、公明党さんからも給食費無償化に向けていくことへの提案がされています。無償化への道が模索され始めているときに、この陳情の趣旨である負担軽減、これは至極当然と考えるものです。これは、委員長へのお尋ねになると思いますが、前回の委員会で結論を出す予定であったものの、もう少し時間をとのことでございました。そうしますと、この陳情についての結論はいつ頃が目途となりますでしょうか。その1点をお聞かせいただければと思います。
○藤澤進一 委員長 陳情については、どの陳情に限らず皆様方に精力的にご審査いただいて、その上で皆さんのそれぞれの会派としてのご意見が整った時点で、適時結論にというふうに考えております。ですから、いつまでという目途はなく、皆さんが合意形成が取れれば、その時点でというふうに的確に判断してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆間宮由美 委員 では、前回結論をということでしたが、それは延期にはなりましたが、私どもも結論は考えておりますので、なるべく早くに、私たちの期が終わらないうちにと思っております。
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【第133号:江戸川区立全小学校・中学校の給食費完全無償化に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 私はこれまでの委員会で述べてまいりましたように、給食は立派な授業であると考えております。日本国憲法には、義務教育はこれを無償とするとありますし、教育基本法では授業料はこれを徴収しないとうたわれています。ですから、教育としても給食については給食費を徴収しないと考える教育基本法の理念に違わないと考え、給食費無償化へ進むことに私は賛成をしております。
しかし、本日はそこへ一足飛びに進むのかどうかということについて、皆さんと考えたいと思いました。もちろん無償化を目指していくのですが、例えば、まずは半額にする、あるいは1割にするなど、それらも含めての検討があってよいのではないかと思うのです。と申しますのは、学校教育の中でかけるべき予算が様々あると感じているからです。発達障害の子どもたちへの介助員の配置のこと、また情緒障害児学級を学校ごとにつくっていくことの必要性、すくすく、学童の朝晩の時間の延長などなど、細かい内容は申しませんが、どれも緊急の課題であると考えています。急がなければ、学級崩壊があちこちで出てしまう。親御さんが仕事を続けられないなど、どの子にとっても幸せなことでないことが出てはいけないと私は思っております。
そうしたときに、どの順番で進めていくことが子どもたちにとっての幸せにつながるのか、そのことを考える必要があると思っております。そこで必要なことは誰一人取り残さないというためにも、どの人の声も聞くことが必要なのではないかと思いました。
今の小学校、中学校の子どもたち、保護者の方々、そして先生たちのご意見を一斉に集めるということがあってもよいのではないかと思います。その上で改めて必要な順番を決めていく。給食費無償化への具体的な道筋も決めていくということにつなげられたらいいのではないかと考えたのですが、皆さんいかがでしょうか。また、教育委員会としては、いかがでしょうか。
○藤澤進一 委員長 それは、教育委員会にはご意見求めますか。それでは、教育委員会のほうからご回答お願いします。
◎大關一彦 学務課長 給食費の無償化に関しては、給食費というか教育だけではなくて、子育て政策全般の中でそのバランス等を考えながら考慮していく必要があるんじゃないかと考えております。そうなると、ほかの区長部局との連携等情報交換等も必要となりますし、そういったことで考えております。
◆間宮由美 委員 子育て政策全体の中でということの大切さ、そして先ほど申し上げましたように、学校教育の中でも今数々ほかに緊急の課題もあると思っております。ですから、その中でどういう順番でやっていくかについて、小中学校の子どもたちや保護者の方々、先生たちからの声を一斉にお聞きをしていくということがあってもよいのではないかと。学校給食無償化が一番安心できるのか、それともほかの政策を含めて、学校給食はまず今回は半分にしよう、1割にしようとかそういったようなことも含めて、区民の皆さんからお聞きをする、子どもたちも含めてお聞きをするということが必要などではないかという問いかけでございますので、もう一度お聞きできればと思います。
◎大關一彦 学務課長 給食費以外のことになると教育全般の形になりますので、そちらはどういうやり方がいいか今後教育委員会の中でも検討していきたいと考えております。
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【第136号:江戸川河川敷サッカーグラウンド2面に関する陳情について】
◆間宮由美 委員 陳情原文には1、3、4、5面はサッカー連盟が押さえていると書かれています。今ほどのご説明でもそのような状況であるというのが分かりましたが、まず1点は実際に押さえているということでよろしいのでしょうかということ。そして2点目は、それはなぜでしょうか。1、3、4、5面はサッカー連盟さんが全て押さえているというのはなぜでしょうか。3点目は、さらにそのことに対する区民からの声はどのようなものが上がっているでしょうか。その3点をまずお聞かせください。
◎高橋博幸 スポーツ振興課長 それでは、3点についてお答えさせていただきます。
1、3、4、5の4面ですけれども、これは今サッカー連盟に優先的にお貸ししています。その理由ですけれども、それについてはサッカー連盟で大会、区民大会、大人のサッカーですから中学生大会をやっているということでお貸ししています。ただし、後半になってきますと使わない時間がありますので、それについては早めに開放というような形で一般貸出しもしているところであります。
その中で、3点目の区民の声ですけれどもいろいろな状況の中、今サッカーも人気が出ているということでだんだん取りづらいという形で、今回の陳情にもありますように全部で5面の中で5面使ったときもありますので、それはその都度サッカー連盟といろいろ協議をいたしまして精査していただいて、現在については5面中4面をサッカー連盟、2面は空けていただく。また、雨等でどうしても河川敷ですので、少し多めに取っているという事実もあります。それについては分かり次第開放していただいているというような形でやっているところでありまして、ほかの人から今回のような陳情はたまにありますけれども、あまり出てないというのが現実でございます。
◆間宮由美 委員 優先枠のようになっていることについては、規約そのほかどこかで、このような方々にはこのように優先することができますというのは、何かに書かれているのでしょうか。
◎高橋博幸 スポーツ振興課長 大会の区民大会においては、優先貸出しというような形になっていると思います。それは確認して次回出せれば出したいと思います。
◆間宮由美 委員 そうしますと、サッカー連盟さんが少年大会ほか大会をいろいろやってくださっているということでの優先ということで先ほど一番はじめにお話があったかと思いますけれども、大会自体ではなくて練習のときも全てこれを見ますと優先枠という形になっているかと思います。それがどのような経緯でやはりそうなってきたのかということも含めて、次回にお話しいただけるということですので、それを待ちたいと思います。
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◆間宮由美 委員 私も確認をさせてください。
11月のこのものを見ましても、1、3、4、5面はサッカー連盟の施設管理用と書いてあるので、練習のときもお使いなのかなと思ったんですが、それは違うということでよろしいのでしょうか。
◎高橋博幸 スポーツ振興課長 委員のおっしゃったとおり練習でなくて大会ということで優先貸出しとしてお貸ししております
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【執行部報告:今の二十歳を祝う会について】
◆間宮由美 委員 今の二十歳を祝う会についてでございます。
本当にできるようになってよかったなと思います。そこに向けていってくださってありがとうございます。ですからこそ、去年のできなかったときの方たちのために、10年後の二十歳を祝う会をぜひつくっていただきたいということは、これまで申してきたとおりでございます。
私がお聞きしたいのは二つございまして、一つは大人がつくったところへの参加ではなくて、本人たちがつくりあげる参画ということについて検討をお願いしますということを申し上げておりました。ぜひその方向も検討していきたいということであったかと思うんですけれども、そこら辺は今回どのようになりますかということが1点です。
もう一点は、ウクライナの避難民の子たちが来ています。19歳の子もいますが、ここの対象者の中にその子たちも含まれるかどうかということでございます。
◎森本磨岐子 健全育成課長 1点目のご質問に関しましては、9月に該当する方たちを一堂に会しまして、代表者ですけれども一堂に会しまして、そこでどんなことをしたいかという意見をいただいております。その中で、写真を撮るスポット、フォトブースがあったらいいなという意見がありましたので、今回ロビーにフォトブースを設置する予定でございます。
2点目のウクライナの方の件ですけれども、住民登録をされている方にご案内状をお送りしておりますので、住民登録されていれば届いているとそのように理解してございます。
◆間宮由美 委員 1点目のところは、参画に向けて動き出した年なんだと思います。コロナでもありますが、しかしそこからさらに広げて式次第自体についてもやはり本人たちが関われるようにまた広げていっていただければと思うところです。
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【その他:学校給食における牛乳パックの処理の仕方について/チャレンジ・ザ・ドリームにおける不参加の理由について/ESAT-Jについて】
◆間宮由美 委員 3点ございますので、まとめてお聞きをしたいと思います。
まず1点目は、学校給食における牛乳パックの処理の仕方です。
学校によって様々なようで、洗って開いて乾かすところまで生徒たちがしている学校とそれらを主事さんがされている学校などがあるようです。それは、主事さんとの契約の仕方によって違っているようですが、実際にはどのようになっているでしょうか。
2点目はチャレンジ・ザ・ドリームにおける不参加の理由についてです。
発達障害などの子に対して、相手先に迷惑がかかるから行かなくてもよいという指導は行われているでしょうか。
3点目はESAT-Jについてです。この間、教育長自らが学校長の皆さんからもお話をお聞きくださいまして、必要であれば都教委にも意見を伝えるとお話をくださっておりましたので、大変ありがたいことだと思っております。それらの声は今回の入試の点に本当に加えてよいのか、あるいは来年この試験を続けてよいのか、それらを考えるための大事な資料となります。ですので、提案ですがさらに少し細かく生徒たちからのあるいは先生たちからのアンケートなどを取っておく必要があるのではないかと考えます。と申しますのは、既に問題点が幾つも指摘され新聞各社の報道にも上がっているからです。当日の音声が漏れて隣の声が聞こえた。聞こえたばかりか隣の人の声が事前には録音されているのが分かった。あるいは隣の部屋で待機をしていたところにも声が聞こえていたという問題。あるいは不受験者の見込み点の扱いについては逆転現象が起きるということが分かっていることから不公平な入試となる可能性が高いということ。さらには、実際の試験の中で高校範囲の問題が出題されていたということです。指導要領の逸脱ということについては、これは大変な問題であると考えるものです。
そこで、27日、28日のスピーキングテストが終わったばかりのこのときに、簡単なアンケートでつかめると思いますので、江戸川区の生徒たちから問題点、不安だった点、もちろんよかった点も含めて聞いておくことが必要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。全生徒へのアンケート調査をご検討いただけないでしょうかということです。
以上3点お聞きしたいと思います。
◎大關一彦 学務課長 牛乳パックにつきましては、委員さんおっしゃるように子どもが洗浄及び切り開きをやっている学校もあります。主事さんにつきましては、用務業務を民間委託している学校につきましては、洗浄及び切り開きも契約している主事さんがやっていただいていることになっております。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 2点目のチャレンジ・ザ・ドリームについてでございますけれども、昨年度の状況でございますが、不参加の生徒は約5%おります。そちらの理由につきましては、把握しておりませんので確認させていただきます。
続きまして、3点目のESAT-Jでございますけれども、学校からの声を今集計しているところでございますが、今集まったところでの声をご紹介させていただきたいと思います。
これは中学校からの意見でございます。まず、教員ですけれども働き方改革を推進する以上、かなり申請書類等が多く複雑だったということもありまして、現場の状況を理解し、仕事の重複を省いたものを考えてほしいということがございます。かなり学校で負担があったという声が上がってございます。
保護者からは欠席を連絡したくてもメールが届いたか確認のすべもなく、電話もつながらず非常に困ったというような苦情が学校のほうにあったという話がございます。
それらの対応につきまして、都教委が後手後手になっているのではないかということで、学校から報告がございました。引き続き、今アンケートこれは東京都に提出するものでございますけれども、集計をするところですが、学校現場の声として3年生は進路に向けて成績処理、査定作成その他複数の業務を抱えて今非常に忙しい状況でございますので、今現在この状況で3年生全員にアンケートを取るというのは少し時期的に難しいかなというふうに考えてございます。子ども全員からアンケート取るかどうかというのは少し検討させていただければというふうに考えてございます。
今回数字でございますけども、3年生在籍生徒数が5,052名おりました。そのうち受験申込みをした生徒は4,899名で97%の生徒が申込みをいたしまして、実際11月27日当日に受験をした生徒は4,522名で89.5%でございます。当日欠席をした生徒は377名で7.5%でございます。もともと申込みの時点から受験申込みをしないで不受験の措置申請も行わなかった生徒は1%で51名でございます。
一昨日、18日(日)に予備受験がございますけれども、そちらの受験を希望した生徒は127名でございます。もともとこちらの予備日の受験を希望していない生徒は250名、5%おりました。今把握している数字は以上です。
◆間宮由美 委員 まず1点目の牛乳パックについてなんですけれども、業務委託されている学校は6校ですか。その6校のところではほかの学校では子どもたち自身が牛乳パック、自分たちの飲んだものを洗浄、切り開き、乾かすなどをしているのに、その6校の子たちだけは主事さんがなさっているということは、これはせっかくの育ちの場を失ってしまうことにもなるのではないかと思い、大変残念であることかと思います。ですから、主事さんとの契約の内容の見直しが必要ではないかと思いますので、ご検討いただければと思います。
チャレンジ・ザ・ドリームにつきましては、本人からの行かない、あるいは行かれないという発信があればそこにはどうしても仕方がない場面もあると思います。しかし、学校のほうから相手先に迷惑がかかるからという理由で学校側がとめてしまうというのは、それは教育的配慮とは言えないのではないかと思うところです。各学校での様子をさらに詳しく見ていただきたいと申し上げます。
最後に、ESAT-Jについてです。アンケートを取ってくださっているということで、教員から、それから保護者の方からの声はあったんですけれども生徒たちからは取られてはいないということですか。
◎佐藤嘉弘 教育指導課長 おっしゃるとおりです。
◆間宮由美 委員 先ほどおっしゃっていたように、今、中学3年生の子たちはやることがたくさんありますから、だから今アンケートを取ることはいかがかということだったかと思います。ただ、実際に教員のほうからそして親御さんのほうからも、保護者の方からも出てきていることが、さらに生徒たち自身が不安に思ったこと、またもちろんよかった点も含めてなんですけれども、聞いておくということは大切かと思います。大変忙しい時期だとは思うんですけれども、アンケート用紙を配って忙しいから書けない子は書けなくていいよということで、でも書きたい子がいるんじゃないかと思うんです。隣の声聞こえて大変だったという声はかなり多く出ているようですので。ですから、今のときに取れる形でいいと思うので、また全員でなくてもいいと思うので、子どもたちの声もまた含めて聞いていただくことが必要かと思います。
あと、最後に保護者の方や学校の教員の方からのはいただいているということだったので、このアンケート用紙になるんでしょうか。もしありましたらば、次回で結構ですのでお示しいただければと思います。
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