◆写真は、2020コロナがまだどんなものかもわからない中、取れる策は取ろうと、いち早く個々の子どもの机の上にシートをつけてくれた船堀第二小学校さんです。
◆金曜日。今回の文教委員会の最後に、伊藤教育委員さんが次の様なお話しをされました。私は胸が熱くなりました。
「今年の中学3年生は、小学校卒業式もできず、コロナ禍でのマスク生活を送ってきている。その子たちが、人生初めての受験に向かうときに、11月27日が目前であるにも関わらず、スピーキングテストが、まだこの様な混乱の中にあるということについては、胸が痛い。子も先生も保護者もこの3年生が卒業するときに、よかったと思えるような、大人の関わりになると良いと思う。」
◆そのスピーキングテストについての陳情は、今回結論をだす予定でした。しかし、公明党さんから、もう少し検討の時間が欲しいとのことで、継続とのご意見がございました。
自民党、栗原委員からは、趣旨採択。
江戸川区民の会、金井委員は、採択。
生活者ネット、伊藤委員からは採択。
無所属、私も、採択、です。
◆私の述べた意見は次の通りです。
■121号【都立高校入試へのスピーキングテスト導入の延期及び再検討に関する陳情】‥‥‥導入の延期再検討を求める陳情
まず、この短期間で、署名が1500筆を超えたということもお聞きしました。都民の方々の不安の強さが、わかるのではないかとおもいます。
また、テレビや週刊誌等のメディアでも取り上げられるようになり、関心が高まっていることが窺えます。
東京都議会では、「英語スピーキングテストの都立高校入試への活用中止のための都議会議員連盟」が党派を超えて、40名以上で発足もしたとのことです。
スピーキングテストについては、たくさんの解決しなければならないことが残っています。
例えば、「不受験者の扱い」です。
ESAT-Jを感染病や様々な理由で受けられなかった生徒は、申請書を出すことで不受験者となり、仮のESAT-Jの得点を付与されるそうですが、そこには、算出方法の根拠はわからず、さらに、逆転現象が起きる可能性も指摘されています。
さらに、都教委のホームページには、ESAT-Jの特設ページができ、Q&Aがアップされています。やむを得ない理由ではない理由で、ESAT-Jを受けなかった生徒は、「0点」になる、とのことです。
どのように、不受験者と認定するかは判断が大変難しいと思われますが、さらには、その判断は、学校ごとに任されているとのことです。
吃音や発話障がい、難聴、緘黙等の生徒、不登校の生徒に対しては、不受験を認める。テストから除外するとのことですが、そこにも、本人や保護者からは、納得できないという声が上がっている様です。
他にも、ベネッセの4技能検査、GTECを受けさせ、トレーニングを行っている約2割の区市と、それ以外の区市に住む生徒とは、明らかに差が出てくるだろうと思われることも考えられます。江戸川区の生徒はそれ以外の区の方です。
他にも様々な、解決しきれていない問題を残しているスピーキングテスでありますから、本当なら、ここで立ち止まり、見直し、再検討を行うことが必要と思います。
よって、この陳情に採択の立場です。
また、そのほかの陳情についてのやりとりは以下の通りです。
■118号の2【区内の子どもが健全な集団生活を送れるよう求める陳情】‥‥‥‥‥‥マスク着用は自由選択に
マスク着用によるプラス面、マイナス面の研究がされてきています。マイナス面を見てみますと、特に体への負荷についての研究結果が出されています。例えば、心臓、肺、脳神経、腎臓疾患のある方の場合は、マスク着用による低酸素状態や、血液中の酸素度が上昇する状態により原病が悪化する恐れがあるということで、不必要な環境では、マスクを外すことを医学会では推奨しています。
学校においてのマスク着用、あるいは、外すことについては、これまでも文科省の資料、そして、区独自の資料もいただいています。
大事なことは、最新の医学会の研究成果を伝えながら、子どもとともに考える、子どもに選び取ってもらうということではないかと思いますが、 いかがでしょうか。
[ 教育指導課長 : その通りであり、マスクをする人、しない人、双方の気持ちを考えることなど、これからも、大切にしていきたい。]
そこに、最新の医学会の研究成果を伝えるという観点で、教育委員会から学校へお伝えいただけるといいのではないかと思うところです。よろしくお願いいたします。
■119号の2【子どもたちの未来を守る、給食への有機食材導入に関する陳情】‥‥‥‥有機農産物の食材導入を求める陳情
区内で、有機栽培をおこなっている農家さんの数は、区としてはおつかみではないことがわかりました。
しかし、国も、有機栽培について、助成金を出すようになっています。
先日報道番組で取り上げられていたのは、千葉県いすみ市でした。ここでは、市の職員が、農家の学びを応援して、学校給食との連携を図れる様にしていました。
農薬を減らすことによる、害虫、雑草、と課題はありますが、それを、生物多様性と有機農法を学ぶということで、市が学びを応援し、そのことによって、環境と経済の併存につなげようということでした。
これまでも様々な角度から意見を申してまいりましたが、江戸川区で、学校給食への有機農産物の提供をするには、区内農家さんとの連携が一つの鍵かと思います。その様な観点で、産業経済部との連携をお取りいただけたらと思うところですが、いかがでしょうか。
A: 他の自治体の様子も見て、考えていきたい。
■120号【小中学校の給食の充実と保護者の負担軽減を求める陳情】‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥給食費の保護者軽減を求める陳情
前回の委員会では、葛飾区では、給食費無償化を出されたということで、葛飾区さんにお聞きしたところ、給食費の無償化が高騰する中で、給食自体を一層の充実を図っていきたい、保護者負担軽減したいということで、いっそのこと、無償にしてしまおうということで、無償化を打ち出したということ、
さらに、
日本国憲法で、義務教育はこれを無償とするとあり、教育基本法で授業料はこれを徴収しないと謳われています。
給食は食育と言われており、立派な授業であると考えると、これを徴収しないと考える教育基本法の理念に違わないのではないかということをお伝えいたしました。
今回は1点のみお聞きします。
先の決算特別委員会の中では、
自民党公明党さんから、給食費無償化に向けていくことへの提案が出され、江戸川クラブさんからは無償化ということではなく、他に使うべき部分にまわすべきというご意見が出されていました。
その審議を教育委員会としては、どのようにお考えになりながらお聞きになっていたかをお聞きしたいと思いました。
A: 進めてほしいという意見があることも承知。しかし巨額の費用がかかるので、全体を見ながら検討していきたい。
給食費をめぐって様々な角度からの検討が始められるのだと思います。そのことが大事なことだと思います。
ので、ご検討を始めてください。
■123号の2【食の安全を守るため、小学校や障がい児施設にて、ゲノム編集トマト苗を受け取らないことを求める陳情】‥‥‥‥‥ゲノム編集トマトを受け取らないでという陳情
改めて、今回、苗を配るとされているサナテックシードの、ご担当者の方にお聞きをいたしました。
そこでわかったことは、
苗を送るのは、問い合わせがあったところであり、会社から営業活動はしていないし、勝手に送ることもしない、とのことでした。
1ヶ月前の時点で、問い合わせがありお送りしたのは、10箇所ほど。
教育機関であれば、理科実験などとの関係で、ゲノム編集という技術について、科学的に勉強してみたいということで、特に、中学高校が多いとのことでした。
ゲノム編集についても、遺伝子組み換えとの違いも含めて、いろいろと教えていただきました。内容については、次回に回しますが、まずはわかったこととして、
「苗は、勝手には送られてこない」ということだけお伝えしたいと思いました。
■127号【江戸川区立学校の新型コロナウイルス感染予防対策についての陳情】‥‥‥‥‥適切なマスクの着用を
マスクのメリットとデメリット、その双方を判断して利用すべきという研究成果が出てきています。
メリット、効果としては、感染防御、他人に感染を広げないということが大きいと言われます。ですから、狭い空間で会話や飲食をする場面では、マスクを着用することによって、一定の効果が期待できる。一定の効果とは、10%~60%ということがわかってきたことにより、マスクを過度に信頼するのは危険であること。マスクを着用していても、近くで咳をする人がいたら、十分な距離、これは2〜3メートルとのことですが、それを取るようにしましょう。とのことです。
では、感染の可能性が非常に少ないと言われる路上な度を見てみますと、着用することによって、吸気きゅうき、吸い込む酸素の量は13%減り、二酸化炭素の量は、最大30倍吸い込むことになるとのことで、したがって、デメリットの一つである健康被害が大きくなるとのことです。
先ほど、本日の最初の陳情審査においては、この様な医学会での研究成果を、学校にもお伝えいただくことが必要であると思うということを申し上げました。
実際に、この間の学校における感染状況についてはどの様に分析されておられるでしょうか。
A. :3桁の時もあったが、今は、20人から40にん