こんなにたくさんの問題点を抱えたまま、11月27日、ESATーJは、行われました。
文教委員会 2022.R4.11.08(火)
■121号【都立高校入試へのスピーキングテスト導入の延期及び再検討に関する陳情】‥‥‥導入の延期再検討を求める陳情
前回の文教委員会の最後に、教育委員さんが次の様なお話しをしてくださいました。
「今の中学3年生は、小学校卒業式もできず、コロナ禍を送っている。その多くの子たちが、人生初めての受験という試練に向かうときに、本来だったら一番安心を与えなくてはいけない状況の時に、11月27日が目前であるにも関わらず、スピーキングテストが、この様な状況の中にあるということについては、心が痛い。」とお話しくださいました。私は胸が熱くなりました。
まさにその通りだと思います。そして、前回の委員会から、また、いろいろな問題点が浮き彫りになってきています。
■まず、試験会場への職員の配置についてです。
11 月1日の東京新聞によると、スピーキングテストの会場に、都の教育庁が、職員数百人を配置することがわかったということです。
東京都教育委員会は、都教育庁の職員700名を配置するという回答をされているようです。としますと、受験会場は197か所ですから、1つの会場には、都の職員の配置は、3、4人ほどという計算になりますが、そのような捉え方でよろしいでしょうか。区の教育委員会として、お聞きになっていることがあれば教えてください。
としますと、職員が数名配置されるものの、あとは、「1日だけの短髪のお仕事」として、インターネット上で募集されている、1日限りのバイトの方に担ってもらうといういうことになります。11月6日時点でもまだ試験監督のアルバイト募集を、ベネッセコーポレーションは行っていたということです。
入試の試験監督をされた方であれば、予期せぬことへの対応もある中、どれほどの、緊張感を持ってその場にいるかがわかるはずです。
大きなイベントの場合、単発のバイトが募集されます。そしてその場で、勝手な判断がされることも見てきました。
受験という大きな試練の時に、公平・公正、機密性の保持、予期せぬ事態へのとっさの対応、そこに、単発アルバイトの方々がどれほど、心を砕き子どもたちのために、頑張ってくだされることでしょうか。
■次に、、ESATーJの会場についてです。都教委から区教委経由で各学校に知らされたのは、いつになるでしょうか。お聞かせください。
各学校では、11月2日に、ESATーJの会場が知らされたとお聞きしています。5月の英語教諭等を対象にした説明会では、会場の告知は、10月上旬となっていたようですが、実際は受験の月の告知となりました。
受験生は、通常、受験校を必ず下見をします。
しかし、11月に入ると、土日には、英検の二次試験、定期テスト準備、高校説明会など、非常に忙しく、そこにさらに、ESATーJを受けるための下見の時間もこれから取らなければならなくなってしまったわけです。
発達の課題を持っている生徒の中には、交通機関に乗ることもつらい生徒もいます。
さらに、60分以内の会場となっていますが、実際には、公共交通機関を乗り継
いで少し間違えば60分も超える会場を割り当てられた中学校もあるようです。
■さらに、受験票が届くのは、11月14日以降であり、前半・後半のどちらで受けるのかは、当日会場で知らされるとのこと。
■テストを受けなかった生徒が仮想得点を与えられることでテストを受けた生徒よりも総合得点で上回る「逆転現象」の問題、前半と後半が分かれることによる問題漏洩のリスクなども残されたままです。
教育委員さんがお話くださったように、中学3年生にとって、
「本来だったら一番安心を与えなくてはいけない時」に、まだまだこのような不安材料をたくさん抱えている「ESATーJ」。
陳情書が出されてからこれまで、様々な角度から、意見を申し上げてまいりましたが、11月27日を目前にしてのこのような状況に、本当に胸が痛みます。
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