今回の本会議から、議員の呼称が、「君」から、「議員」へと、変わりました!!
議員になってからずっと、なんで「君」と呼ばれるのだろう?と疑問を持ちながらも、別のこと優先で、そのままにしておいたわたしの中での課題。
今年の2月、予算特別委員会での質問に対して、多くの議員の方からも、賛同の声をいただき、先日の議会改革検討委員会で、全会一致で変更が決まりました。
「さん」か
「議員」か、で意見が分かれ
「議員」となりました。
国会でもすでに「さん」と呼ぶ委員長も増えてきています。わたしは「さん」で良いと思うのですが、
まずは、時代に合わせて改革をする一歩が、同じ期の議員の皆さんとともに踏み出せたことを嬉しく思います。
【2022予特 議会費 2022.R4.02.28(月) ■ 議会費 P.158】
◆ 間宮由美 委員 :
本会議の中では、「君」と呼ばれます。「君」と呼ばれるようになった背景はどのようなものでしょうか。また、他の自治体ではどのようになっているのでしょうか、お聞かせください。
◆田島弘明 区議会事務局次長 :
「君」と呼ばれるようになった背景ですが、こちらは江戸末期まで遡ります。
ご質問に答えるために、少し簡潔に説明させていただきます。
身分制では、はっきりしていた当時は目下の者へは殿、上の者には様をつけて呼んでおりました。当時の武士であり、教育者であった吉田松陰がそういったものですと、身分の違いにより、対等な議論が行えない。このように考えまして、どんな身分の者にも共通して敬う人物として「君」という呼称を考えました。それぞれが対等な立場で、相手にも敬意を込められるとして、我が国では明治23年の日本初の第1回帝国議会から議員の敬称として使用されております。
また、現代の岩波書店の広辞苑においても、その項目を検索いたしますと、敬称、尊敬すべき目上の人などにつけて呼ぶ語と記載されております。
他区の状況ですが、「君」づけで呼んでいるところは、区では品川、荒川、江戸川、港、4区です。ちなみに、東京都でも「君」で呼んでおります。
何々議員と呼んでいるところは18区ございました。
あと、1区だけが「さん」づけで呼んでおります。
こういった歴史と経緯があって使用されてきた「君」ですから、伝統を重んじなければならないと思いますが、
他方で、現代の社会状況ですとか、人権、そういったことも考慮に入れて、議員の呼称について、議会の中でも検討されることは大変重要なことと考えております。
◆間宮由美 委員 :
大変丁寧にお調べくださいまして、よく分かりました。よくわかりましたので繰り返しませんが、
今お話された現在の社会状況の中で、
男女共同参画ですとか、LGBTQなどの観点からも、これは議会の中で検討をしていける課題と認識をいたしました。
*吉田松陰氏が、対等な議論を行うために、どんな身分の人に対しても使える「君」という呼称を考えられたということことは、すごいことだと思います。
ただ、その当時、そこには女性はいなかったのでは。
現在、男の子に対して使われるようになっている「君」。
変えていって良いですよね^_^