会議 | 令和2年 第4回 定例会-11月27日-03号 |
---|---|
日付 | 令和2年11月27日(金) |
開会 | 午後1時 |
閉会 | |
場所 | |
案件 | 日程第一 議案の委員会報告及び表決 第百十七号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 第百十八号議案 幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 第百十九号議案 会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 日程第二 一般質問 日程第三 陳 情 第六十一号・第六十三号・第六十四号 |
【通学路の見守りについて】
◆十三番(間宮由美 君) 新型コロナは、生活の様式を変えました。働く人々は、自分の携わる人のために、それは患者さんであり、高齢者の方々であり、障害者の皆さんであり、お客さんであり、子どもたちであり、それらの方々が感染しないように、させないように、そして、いつもと違う日常でも安全に暮らせるようにと、精一杯の努力を重ねてきています。それは、学校もそうです。
突然の休校要請の後、分散登校が始まったのは、六月一日でした。その直前に届いたのは、小学校のPTA会長さんからのご相談です。「六月一日からの分散登校について連絡を受けたが、昼からはスクールゾーンの時間帯を外れた登校になるため、車の往来が激しく、心配です」というものでした。
翌朝、私はまず、小松川警察署へ行き、交通規制課、生活安全課の方々と相談をしました。確かに危険になるということで、昼の下校と登校が重なる時間帯、そして、夕方の下校の時間帯に地域の制服のおまわりさん、パトカー、白バイの方々が学校の周りに立って、子どもたちの安全を守るように手配をしてくださることになりました。
事件などが起きれば全ての学校に毎日とはいかないけれど、それでも分散登校の二週間は極力配置についてくださるとのことでした。警察の方々の多くは正義の人だと警察署へ行く度に勇気づけられますが、この日も胸が熱くなりました。
また、葛西警察では、六月一日は全ての小学校へ配置できるよう、署員総出で対応してくださるとのこと。小岩警察では、子どもたちの安全についてどのようにするかお話ししてくださっているとのこと。江戸川区内三署全てで、全ての学校を視野に入れてくださいました。もちろん、教育委員会も、各学校への申し入れや警察へのお願いをしてくださいました。
そして、自分たちでもできることをしようと、ある学校では、校長先生とPTA会長さんとで話し合い、町会のみなさんにも通学路の見守りをしていただくよう、回覧板を回しました。ある学校の校長先生は、近くの交番へ行き、直接安全対策をお願いしてこられました。みんなで守る。子どもを守る。そういう息づかいを感じる日々でした。
分散登校が始まってすぐ、ある小学校のお母さんから、「車の往来の激しい交差点にも、警察の方にいていただけないでしょうか」とご連絡をいただきました。そのお母さんが素敵だったのは、ご自分でもできることはないかと考え、動かれたことです。手作りの旗を作り、お母さん方に声をかけ、一緒に交差点に立ちました。しかし、車の往来の激しい交差点はいくつもあり、とも働き家庭も多く、その時間には行きたくてもいけないという声もたくさんあったそうです。
今回、質問に取り上げたのは、この学校の経験から、子どもの安全を守るために、さらに一歩踏み込んだ仕組みをつくっていただきたいということです。この学校では、校長先生が、地域の町会はもちろんのこと、地域の企業にも声をかけ、子どもたちの登下校の見守りをお願いして歩きました。もちろん、副校長先生はじめ、先生方も交差点に立って子どもの見守りをしました。
しかし、一時であれば、それもできることですが、日常的にはそれぞれの業務を抱えた中ですので、到底続きません。通常の朝登校に戻ってからも、この学校ではPTAと相談をして、コロナで使えなかった会費を子どもたちの安全のために使おうと考え、「シルバー人材センター」に見守りをお願いすることにしました。それは大変よい効果を生みました。近くにお住まいの方々がシルバー人材センター経由で来てくださいましたので、日常的にも、子どもたちと顔を合わせることができ、仲良くなっていただいているそうです。
みどりのおばさんと呼ばれた学童養護員の方がいなくなってからは、PTAの皆さんや地域の方のご努力で、子どもたちの通学は見守られてきました。この学校でも三十か所に親御さんが立っていたそうです。
しかし、今、そこに少しひずみも出てきています。先に申しましたように、とも働きの家庭やひとり親の家庭が増えています。時間休をとることのできる仕事であればよいけれど、それが取れない場合も多くあります。出たいけれど出られない。そうすると、出られる家庭が決まってしまい、一部の家庭に負担が大きくなります。出られない家庭は申し訳ないと心を痛めています。
そういった時に、すべての地点ではなくても、一箇所でも二箇所でもシルバー人材センターの方々にご協力いただくことができれば、どの人も少しずつ荷が軽くなるのではないでしょうか。
必要な学校には、シルバー人材センターからの見守りにきていただけるよう、その費用をご協力いただきたいと考えます。いかがでしょうか。
第二の質問は、災害時に、区民が自分事として、命を守ることができるための提案です。
昨年の台風十九号の後、本会議で、私もいくつかの提案をさせていただきました。その中で、電源がオフになっていても、災害情報が出たときには自動的にFMえどがわが入り、江戸川区からの情報を受け取ることのできる「緊急告知受信機」を知らせていただきたいと要望いたしました。これは、その後、江戸川区が斡旋をし、購入できる仕組みをご検討いただいているとのことです。すぐに検討を始めてくださる姿勢は、区民の安心と信頼につながるものと感じております。
また、福祉避難所を一次避難所として開設するために、必要な方々千四百人へのアンケートの実施もされました。さらに地域防災計画の修正はじめ、風水害時の対応体制の見直しなど、危機管理室を中心に各部との連携の中で、鋭意ご努力がされ続けられております。
さらに、急ぎご検討いただきたい点として、本日は二点お伺いいたします。
一点目は、「防災行政無線」の「聞こえの情報」を区民の力を借りて分析をすることです。全ての人に情報を届けるためには、どれか一つで全てを賄うということは不可能です。ですから、「えどがわメールニュース」、携帯電話三社からの緊急速報メール、FMえどがわ割込み放送など、様々な方法で情報の発信が、充実されてきました。
その中でも、基本となる「防災行政無線」については、聞き取りやすくするために、屋外スピーカーを二つのグループに分けて、時間差をつけて放送するなど、試行錯誤を続けられておられることは承知しております。
江戸川区のどこにいても、ひとりでも多くの方に、緊急の情報が届くように、「防災行政無線」がどこでどのように聞こえるのか、あるいは聞こえないのかの検証と、風向きなどとの関係の分析を進めていただきたいと考えます。このことは去年にも求めました。「Jアラート全国瞬時警報システム」の放送テストのときが絶好のチャンスです。区内にいる皆さんから「聞こえの情報」を送ってもらうようにご協力いただくことで、江戸川区全体の状況を分かることができます。聞こえる地点、聞こえない地点を把握することは、より聞こえやすい防災無線にするための貴重な資料になります。そして、どうしても聞こえない地域が分かれば、江戸川区のスピーカー付き車も、より有効に走らせることができると考えます。いかがでしょうか。
二点目は、「災害ボランティア講座」初級・中級修了者と、町会・自治会への引き合わせを願うものです。ボランティアセンターが中心となり、危機管理室と一緒に、平成二十五年から「災害ボランティア講座」が開かれています。初級講座は年二回、中級講座は年一回を基本に開かれ、修了された方は初級百四十九名、中級八十六名です。
「NPO手をとりあってつなぐいのち」の防災士さんたちが講師として話される実践的な講義や、グループでの話合い、ロールプレイングなどの内容は大変深いものです。学ばせていただいたこの内容を様々な場で活かしていくために、受講を終えた方々は、さらに災害ボランティア団体などに属しながら学びを深めています。
ところが、これらの方々の多くが、台風十九号の時に、避難所開設に直接関われてはいないことがわかりました。学校を中心とした「避難所開設運営協議会」は、町会役員の方々中心に作られていますから、途中から自分もやりますとは言いづらいということでした。
「災害ボランティア講座」の目的は、災害時のボランティア受け入れのための「ボランティアセンターのスタッフの養成を図る」というものです。しかし、災害が起こるまでの間、日常の中でこそ、この方々の力やスキルが、きっと地域の力になります。避難所運営訓練、防災訓練などをより実践的なものに高めるためにも、町会・自治会と災害ボランティア講座修了生をつないでいただきたいと考えます。
そこをつなぐことができるのは、ボランティアセンターと危機管理室です。受講された方々の情報をお伝えしてよいかお聞きし、同意を得られた方については、町会・自治会と結んであげていただきたいと思うものです。避難所運営協議会に入ることにより、より実践的な運営に必ずつながります。また、これから必要とされている「地区防災計画」を作る上でも、大きな力になるに違いありません。いかがでしょうか。
三点目は、「子どもの権利条例」についてです。いよいよ素案が出来上がりました。そこに至るまでには、部内でのたくさんの話し合いと、子どもたち自身への意見の聞き取りを重ねてこられたことと存じます。子どもへの聞き取りでは、特別支援学級の子、日本語学級の子、LGBTの子、不登校の子など、小学生、中学生、高校生に話を聞いてくださいました。
ワークショップも開かれました。八月には小学生を対象に。九月と十月には中高生を対象に。このワークショップは、長年にわたり「国連子どもの権利条約」を根付かせるために活動されてきた「江戸川子どもオンブズ」の方々の協力を得て、子育て支援課主催で開かれました。
私も、生徒会役員の中学生の子たちや、学校に行きづらい子たちなどを誘いました。どの子も、「行ってよかった。楽しかった」と話してくれました。「国連子どもの権利条約」の誕生の経緯を学び、そして、江戸川区の「子どもの権利条例」素案前文の「子ども」を「わたし」に置き変えて読み、そして、感じたことや考えたことを書いてみる。みんなで話してみる。年代を超えて、知らない人たちとお話できたこと、そのこと自体が楽しかったようです。区と「子どもオンブズ」の方々に、このような場を作っていただいたことを感謝いたします。
さて、そこでも明らかになったように、子どもたちは自分たちの意見を言う機会を求めています。「子どもの権利条例」の素案へのパブリックコメント、意見の公募が始まりました。しかし、意見を公募していること、素案ができたこと、「子どもの権利条例」ができること、それらを知っている子どもたちはどれだけいるでしょうか。聞き取りやワークショップへの参加の子たちは全部で四十一名、それはものすごく大切なことでした。だからこそ江戸川区中の全ての子に、意見を言う機会を渡してあげてほしいと思うのです。「できました。これが条例です」ではなく、私も一緒に考えたんだと、子どもたち自身が言えるものにしてほしいと思うのです。作るときに少しでも携わることができたら、条例は、人のものではなく、一人ひとりの子ども自身のものになると考えます。
そのために、まず、学校へ素案をお渡しください。どのように意見を聞くかは学校ごとにお任せしてよいと思います。一年生から全部の学年で取り上げる学校があってもいい、児童会や生徒会で取り上げる学校があってもいい、クラスごとに話し合う学校があってもいい、意見箱を設けて書いてもらってもいい、どんな形であってもいいので、一人ひとりの子に自分たちの条例だということを分かってもらうために、作るときから携わってほしいと思うものです。
この条例は、「子どもにとって、最も良いことは何かを第一に考える」と、目的に書かれています。前文には、「一人ひとりの子どもが大切にされ、お互いの思いや考えが尊重され、誰もが認められる権利を大切にし合うまちは、全ての人にとって夢や希望にあふれるまちになります」と書かれています。
今、大切にすることは、条例をつくることを急ぐことではなく、この条例を生きたものにするために、全ての子どもたちに届け、一緒につくってもらうことではないでしょうか。
ぜひ、ご検討ください。
以上で、一回目の質問を終わります。
○副議長(関根麻美子 君) 斉藤区長。
〔区長 斉藤 猛君登壇〕
◎区長(斉藤猛 君) お答えしてまいります。
一点目は教育長からお答えをいたします。
二点目でございます。防災行政無線の「聞こえの情報」、これを分析することというご質問でございます。
具体的には区民アンケートの実施ということですけれども、昨年の三定でもご質問いただきまして、私のほうでこれは前向きにお答えをした記憶がございます。現在やっております。区民世論調査、これは第三十三回目になりますけれども、この中で「防災行政無線の聞こえ方について」という項目がありまして、その中で防災行政無線が四段階、よく聞こえる、聞こえづらい、全く聞こえない、分からない。それでどこの場所で聞きましたかということ。もし聞き取れない場合について、ほかのツールから情報を得た場合は、そのツールを教えてくださいというような内容でございます。
こうした調査を通じてということもあるんですけれども、私どもは、春、緊急事態宣言のときに、毎日無線をやらせていただいていましたので、いろいろな声も頂きました。聞こえないということよりも、うるさいというほうが多かったかなという記憶はあるんですけれども、ただ、聞こえない、聞こえるというところが、より明確になったかなというふうに思ったところでございます。こういった調査を続ければ、ご質問の趣旨が浮かび上がってくるかなというふうに思っております。
問題は、それが出た後でございますけれども、やはり、聞こえない、聞こえづらい場所については、原因を分析しなければいけないというふうに思っております。その上で無線の設備の改良で済む問題なのか、根本的に難しいということであれば、広報車、私どもの車でスピーカーを積んで、そして車が回って聞いていただくと。そういったことにも取り組んでいきたいというふうに思っております。
続きまして、災害ボランティア講座の修了者と町会・自治会への引合せをというご質問でございます。
確かに今まで養成講座をやってきて、その人材が活かされていないというのはごもっともだと思います。これは地域防災力向上のために取得した、せっかく学んだ力を地域で活かしていただきたいという思いはございます。ですので、避難所運営協議会の地域の代表の方へ、もちろんご本人の了解を得た上でマッチングをうまくしていきたいというふうに思っています。これはこれからということになります。人の命の部分でございますので、こういったことを取り組んでいきたいというふうに思っております。
三つ目でございます。子どもの権利条例、ここは条例の主役は子どもだというふうに思っております。そして、その反映をどうやっていくかということでございます。これには子ども家庭部で取り組んでおりますので、子ども家庭部長からご説明をさせていただければというふうに思っております。
以上です。
○副議長(関根麻美子 君) 千葉教育長。
◎教育長(千葉孝 君) 私のほうから通学路でのシルバー人材センターに委託というお話でありました。
私どもは、臨時休校が明けて分散登校が始まったときに、やはり気になって見に行きました。朝は大体いつものように若いお父さん、お母さん、保護者の方だと思いますけれども、横断歩道に立って子どもたちの安全確認、そして安全に誘導という形で導いてくださっておりました。お昼になりまして、当然、お父さん、お母さんはお仕事に行かれているか、そういった時間でありますけれども、ちょうどその頃になりますと、午前の子は下校する、午後の子が登校するという、そういった時間帯であります。どうなっているのか、見に行ったところ、地域の年配の方が旗を持って立っていてくださいました。
本区では、これまで子どもたちの健やかな成長には学校、保護者だけではなくて、もちろん地域の方の力も欠かせないというものでありました。
もちろん、各地域、各家庭、いろいろとご事情はあるとは思います。ただ、一部の地域につきまして区のほうで委託経費を負担するということについては、これは本来あるべき姿であるかどうかということにつきまして疑問に思うところであります。
以上です。
○副議長(関根麻美子 君) 弓場子ども家庭部長。
◎子ども家庭部長(弓場宏之 君) 子どもの権利条例のお話でございます。
少しだけ条例の制定の状況をお示ししたいと思います。ずっと私ども庁内で検討委員会を立ち上げて、これは山本副区長が委員長を務める検討会でございますが、その中で庁内で議論を重ねてまいりました。そこの中で素案というものを固めてまいりまして、それを十一月の上旬には江戸川区の子ども子育て応援会議のほうにお出しいたしまして、意見を聴取させていただいたところでございます。子ども子育て応援会議は、学識の方であるとか、あるいは幼稚園、あるいは小学校、中学校の校長先生、あるいは青少年地区委員会の皆様、あるいはPTAの皆様、それから、もちろん区議会のほうからも福祉健康委員会の委員長さんと副委員長さんにもご出席いただいて、それから公募の区民の方にもご参加いただいて議論しておる会議なんですが、その中でお示しいたしまして、いろいろな意見を頂戴したところでございます。
今、パブリックコメントのほうをやらせていただいておりまして、その中で皆様のご意見をいただいているところであります。
それから、間宮議員さんのほうからご紹介いただきましたとおり、子どもたちへの意見聴取というところも、言ってみれば、一番力を入れてやらせていただいているところでございます。ご紹介いただいたような、なるべくいろいろな皆様方、子どもの皆様方のご意見をいただくというような機会を捉えてきたところであります。
そういう中で、私どもは、なるべく多くの子どもたちの声を聞いてきたつもりではありますが、確かに、間宮議員さんがおっしゃるように、では全ての江戸川区の小学校、中学校にそういうものを投げたかというと、まだ、そういうところに至っておりません。そういう意味におきましては、さらに多くの子どもたちの声を聞くということは、これは条例を作っていく中で非常に有用なことだというふうに考えておりますので、今やっておりますパブリックコメントとは別に、今からどんな方法が取れるか、教育委員会等ともよく調整をしながら、できることを探っていきたいというふうに思っております。
以上であります。
○副議長(関根麻美子 君) 間宮由美君。
◆十三番(間宮由美 君) ご丁寧なご答弁、ありがとうございました。
まず、通学路の見守りについてです。
一部の地域に委託経費を負担することはあるべき姿であるかどうかということで、疑問がまだありますというお話でした。
この取組みをシルバー人材センターに委託をした小学校としても、本当に考えて考えて、今回は子どもたちを交通事故から守る、そして保護者の負担を軽減させる、そのために選び取ったことでした。
同じ区内であっても、地域によってとも働きの多いところ、ひとり親家庭の多いところなどもあります。休みを取るということが給料に直結する仕事もありますし、お休みが取りづらい仕事も大変多くなっています。
また、他区は他区なのですが、例えば、登下校時の交通誘導などをしてくれる交通安全指導、学童擁護員の設置状況、これを二十三区で見てみますと、シルバー人材センターなどに業務委託をしている区は、昨年七月の段階では二十三区中二十三区ありました。江戸川区の小学校も、多分初めてと思われますが、一校二名がありました。しかし、来年はこの学校は区からの補助がなければPTA会費からはもうお願いできなくなるので、なくなってしまいます。ですから、江戸川区はゼロになると思われます。
一番多く配置しているのは世田谷区三百十四人、百人以上の配置は九区あります。三十二人から八十人という二桁配置しているのは十一区、そして一桁配置は二人配置の大田区と江戸川区です。登下校時ですから、下校時も見守る体制があります。行事などのときにもお願いしている区もあるということです。
毎日のように入ってくるえどがわメールニュースの不審者情報を見るにつけても、子どもたちの登下校を守る体制を江戸川区としてもつくっていく方向に切り替えていくことを願うものです。
他区の状況を鑑みて、再度、お答えをいただければと思います。
防災行政無線についてです。
世論調査で「聞こえの情報」をお聞きくださっているとのこと、ありがとうございます。丁寧な質問内容でありますから、これでおおよそのことが分かってくると思われます。ただ、調査対象は四千人、世帯数の一%です。Jアラート時のそのときに、情報を送ってくださいと区民に協力を求めることは意味のないことではないと思います。
総務省は、Jアラート、全国瞬時警報システムについて次のように言っています。「津波警報、緊急地震速報、弾道ミサイル発射情報などといった対処に時間的余裕のない事態に関する緊急情報を、防災行政無線を自動的に起動することにより住民に瞬時に伝達する。」国から届く時間的余裕のない事態に関する緊急情報、これをキャッチするためにも防災行政無線は江戸川区のどこにいても、一人でも多くの方が聞こえるようにしておくことが必要です。ですので、どうぞこだわっていただきたいと考えます。
区長がおっしゃってくださったように、大体の様子が分かってきたときに、その後どうするか、ということが大切とおっしゃってくださいました。確かに、そのとおりです。その前に、聞こえない場所をきちんと把握すること、これがさらに先にしていただければと思うところです。
災害ボランティア講座修了者の人たちについては、ぜひ、地域の防災力の向上のために活かしていきましょうというお答えをいただきました。
これにつきましては、町会長さんたちからも、ぜひ、そういう人がいるなら教えてほしいと言われていますので、つなげていただければと思います。
「子どもの権利条例」についてです。さらに多くの子どもたちから声を聞くように投げかけていきたいということでした。
本当は、パブリックコメントを改めて延ばすことも含めて、どうされるかということをお聞きしたかったんですが、しかし、今のご回答でパブリックコメントのほかに、別な形で子どもたちの声を聞きたいということを言っていただきましたので、もうお答えはそれで結構でございます。
「子どもの権利条例」に向けたワークショップに参加した中に生徒会役員をしている五人の中学生がいます。その子たちに改めて意見を聞かせてもらいました。時間がないので三つだけ紹介させてください。
一つ、「権利条例のことは知らなかったし、どこに行けば教えてもらえるかも分からなかった。でも知ったら、どうにかして広げたいと思いました。自分たちのために作られたものだから、自分たちが知らないと、条例があっても意味がないと思う。」
二つ、「知る前と知った後では江戸川区への見方が変わりました。私たちのような小中学生を守ってくれているのかなと思っていたけど、条例のことを知って、江戸川区は自分たちを守ってくれるんだと分かってうれしい気持ちになりました。」
三つ、「できるだけいろいろな子ども全員の意見を聞いてほしいです。」
これらは松江第四中学校の生徒会役員の子たちの声です。この条例で言われる子どもの数は、十月一日現在で十万六千三百五十八人。住民票がなくても江戸川区で学んだり活動したりしている子を入れましたら、さらに多くなります。十万人を越える子どもたちの中で、では何人の子がこの条例が作られようとしていること、素案ができたこと、パブリックコメントを十二月三日までにと求められているということを知っているでしょうか。どの子にも、先にもお伝えした生徒会役員五人の子たちのような思いを、共有させてあげたいと思います。
作るときから参画をしてもらうことが大切だと考えます。子どもたちの声を受け止めていただいた上で、パブリックコメントは延ばさないということでしたが、ほかの方法で、各学校の子どもたちに、また、保育園、幼稚園の子たちもそれぞれいろいろな意見を持てると思いますので、ぜひ、その子たちにも声を聞いてほしいと思います。
では、最初の一点だけ答弁をお願いいたします。
○副議長(関根麻美子 君) 千葉教育長。
◎教育長(千葉孝 君) 他区の状況ということで、私どもが把握している数字とちょっと違っておりましたけれども、ただ確かにほかの区でそういう外部委託を行っているという状況も知ってはおります。ただ、それはやはりその区その区の事情があり、また、その判断に基づいてのものだというふうに私は考えております。
先ほど申しましたように、本区では、今までそういう形で子どもたちを見守ってきた、そういった歴史がございますので、先ほどの繰り返しになりますけど、一部の方たちがこういった事情でということに対して公費をそこに投入するということ、それは安易にやっていいことかどうかということについては、疑わしいというふうに私は考えております。
以上です。
○副議長(関根麻美子 君) 間宮由美君。
◆十三番(間宮由美 君) 通学路の見守りの委託、つかんでおられる現状とちがうとおっしゃいましたが、東京都のほうから出されている資料でございます。この中で先ほど言ったように、二十三区の状況が出ておりました。二十三区のうち二十二区が取り組んでいるということは、やっぱり、そこによさがあるんだろうと思うんです。良いことであれば、ぜひ取り入れていただきたいと切に願います。
再度、子どもを交通事故から守る、不審者から守る、それぞれの地域によっての事情がありますから、ぜひ、そこについてはご検討いただければと思います。
「子どもの権利条例」については、改めて江戸川区で子どもの権利条例ができることは、これから素敵な未来をつくり上げていくことになるとわくわくします。どうぞつくるときから子どもたちに参画をさせてあげてください。
先の生徒会役員の子たちが言っていたのは、自分たちはこの文章は分かる、でも小さい子たちには分からないから、ではどうしようかと、彼らは考えました。そして小さい子には小さい子なりに絵本にするとか、自分たちがかみ砕いて教えてあげるとか、そして、また自分たちでも分からないので、区の人に来てもらって、熱く語ってほしい、そんなことも言っていま……。
—