会議 | 令和元年7月熟年者支援特別委員会-07月12日-03号 |
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日付 | 令和元年7月12日(金) |
開会 | 午後1時30分 |
閉会 | 午後3時29分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 案件 熟年者支援の取組みと課題について 2 執行部報告 北小岩一丁目福祉複合施設の開設予定日について(口頭) |
【くすのきクラブについて】
◆間宮由美 委員 くすのきクラブについて1点、それから孤立化ということについて2点お聞きします。
まず、くすのきクラブについてですけれども、町会・自治会ごとに結成されているということから、町会・自治会にこれまでかかわってこなかった方々が入りにくい、くすのきにはつながりにくいと、今思われます。このたび、くすのきスポーツクラブということができて、ここで輪を広げる非常に大きな役目を果たしていくのだろうなというふうに思うところなのですけれども、ただ、くすのきクラブの会長さんとお話をしますと、多くの人に入っていただきたいのだけども、なかなか増えていかないのだよねというお話をよく聞きます。そこのところで、これからどのように、さらにくすのきクラブを広げていこうとされるかということを、先ほども幾つかの新しい視点もお話がございましたが、改めてお聞かせいただければと思います。
2点目は、孤立化ということについてです。介護につながっていれば、まだ何とかなっているご家庭もあるわけなのですけれども、介護につながっていない全くの孤立ということで、そういう方とともに、8050と言われる問題ですね。80代の親の年金あてにしての50代の子どもがいると。その家庭も、子どもとともに孤立をしているという現状があるかと思います。そこで引き起こってくるのが、今、高齢者への虐待ということで、心理的・身体的ということだけでなくて、経済的虐待ということが、今、問題になってきていると思います。今の高齢者への虐待の現状、さっき熟年相談室のことが出ましたが、確かに今、熟年相談室の方々が虐待についてはかなりしっかりと対応しようとしてくださっているのですけれども、今の高齢者虐待の現状、それから、そこへの対応がどうなっているかということをお聞かせいただきたいと思います。
孤立化のもう一点のところでは、見守りのイメージのところで、先ほどご説明がございました。従来の民生・児童委員さんがいるからとか、なごみの家さんもできたからということだったところから、さらに協力団体、事業所、区民の皆さんという枠をつくられて、この枠も含めてお考えくださっているということが、私は非常に大切な枠だなと思うのですね。なごみの家さんとの連携、熟年相談室との連携、民生・児童委員さんとの連携、この区民の皆さんがいろいろなところと連携していけるということから、この枠は非常に大きい意味を持つと私は思うのです。その中で、関連してなのですけれども、今日、安心生活センターという名前は出てこなかったのですけれども、そことの関係ではどう考えたらいいかというのをお聞きできればと思いました。と申しますのは、金銭管理ができないという方の相談も多くなっています。ですから、なごみの家さんなどと含めて安心生活センターとの関係、どのように整理すればいいかというのをお聞かせいただければと思います。
以上3点です。
◎白木雅博 福祉推進課長 1点目と3点目を私がお答えさせていただく形になろうかと思います。
まず、くすのきの加入促進でございます。結論から言うと、非常にこれ、結論のないというか、難しい課題だなというふうには考えてございます。ただ、私どもとしてありがたいなと思ってございますのは、今年の1月から3月にかけても、くすのきクラブの高瀬会長さんを中心に、自分たちで会員一人が一人を連れてくれば倍に増えるだろうというふうにおっしゃって、自主的に会員加入促進のキャンペーンを自発でやっていただいたりということがございますので、やはり、最終的には区が云々よりも、活動されているご本人たちがその気になっていただいて、いろいろと価値観も多様化しておりますので、活動内容等含めて魅力的なクラブにいかにしていただけるかという、そういった部分が大切なのかなというふうに考えてございます。一方で、スポーツクラブのように、価値観の多様化に備えてちょっと地縁とは離れた部分での側面も出していければというふうには考えておりますが、余りそこを前面に出してしまいますと、やはり従来の地縁組織のほうも成り立たなくなってしまうというのがありますので、その辺のバランス感覚をいろいろ考えながら、くすのきクラブの当事者の会長さんたちともいろいろと今後、お話しながらいい方向性を見つけていきたいなというふうには考えております。いずれにしても、くすのきクラブ、区にとっては大事な組織であるというふうに考えてございますので、何とかクラブ自体も元気になっていただけるような方向を模索していきたいなというふうに考えてございます。
それから、3点目の安心生活センターの絡みでございますけれども、組織として安心生活センター、社会福祉協議会の一組織になります。ですので、区の直属ではないというところではございますけれども、今、ちょっと間宮委員さんからお話あったように、特に認知症等で金銭管理等ができなくなった、今日はお話させていただかなかったのですけど、成年後見の問題は、安心生活センターが中心で対応していただいてございますし、相談自体も安心生活センターのほうで受け付けをさせていただいてございます。もし、なごみの家のほうにそういった形でご相談者、あるいは近隣の方々が来れば、一定程度、調査等はなごみのほうでさせていただきますけども、つなぐという部分ではなごみの家のほうから。なごみの家自体も同じ社会福祉協議会の管理をしている組織でございますので、安心生活センターのほうにつないでいくというような形を実際問題としてとっておるところでございます。
◎坂本崇一郎 介護保険課長 私からは2点目の高齢者虐待、8050等の話もありましたけども、少し包括的にお話をさせていただければと思います。
委員おっしゃったとおり、高齢者虐待、非常に問題になっていると思います。児童に匹敵する人数、ケースがあると思います。また、なかなか、子どもの場合は周りの方が気がついて通報とかとありますけど、高齢者の場合は、場合によっては本人が受容してしまうなんてこともあったり、ないしは、さっき8050の話もありましたけども、共依存というような関係になっていたりして、なかなか見えづらいというところもあります。ただ、それでは悲劇の芽は摘めませんので、例えば29年度、高齢者虐待のリーフレットというもの、障害者虐待と合わせてなのですけども、作成をいたしまして、民生委員ですとか医療機関、ケアマネ、専門家の方たちに、速やかに通報するのは国民の義務でもあるし、通報してくださいというふうな啓発をいたしました。それから、昨年度には、今度は区民向けに2万部以上を発行いたしまして、町会回覧でこういうことも虐待にあたるから、見つけたらすぐに通報してくれということをやる中で、この3年ぐらいで新規の通報件数は、160件ぐらいから270件ぐらいに、100件ぐらい増えているところであります。対応中の件数というのは、熟年相談室と介護保険課、手を携えながらやっているのですけども、500件を超えております。やはり、すぐには解決をしないのですね。本当に重篤な場合、要は、もう刺す刺さないみたいな話の場合には、即座に保護をいたします。措置という形で分離を図ります。それは、介護保険課のほうでやりますし、そこまでいかない場合には、やはり介護疲れなんかが理由だったりする場合が多ございますので、介護のサービスを適切に入れていく指導を熟年相談室がかなりコアに入って、地域のケアマネや主任ケアマネと協力をしながら支援をしてまいります。また、その中では、多いパターンとしては、ちょっとつながりますけれども、成年後見制度を使って契約に結びつけていく、権利を守っていくということも多ございます。
また、経済的虐待のお話ありましたけれども、8050の50の方たちの中には、ひきこもりであったりとか、精神障害を抱えている方が、かなり見受けられるかなというふうに考えております。ここに対しても熟年相談室、高齢者支援で入ると結局見つけますので、やはり、先ほど多機関の連携というお話もありましたけども、成年後見も含めていろいろなところと連携をしながら適切に対応しているというのが現状でございます。ここが最近は、なごみの家も見つけて通報する主体になりつつある。昨年度は、10件ぐらいなごみの家から通報が寄せられていますので、いい形で回っていくのかなというふうに考えているところでございます。
○田中淳子 委員長 よろしいですか。
◆間宮由美 委員 今お話あったように、関係者会議やケース会議ですとか、そういったことが連携されてできるということは、すごく大切なことだと思います。なごみの家さんも含めて、私も入らせていただいての関係者会議などもしたときに、やはり、客観的に本当に重層的に支援ができるのだというのを感じました。それから、先ほど熟年相談室についてワンストップ化でというお話がありましたけれども、熟年相談室が、今、その虐待ケースを本当に抱えていて、先ほどの児童虐待に匹敵する人数だとお話がありましたけれども、それを熟年相談室で抱えている。そうしたときに、非常に重い話で、昨日も相談室の方々と、やはり関係者会議で遅くまで話したのですけれども、熟年相談室の方々がやっぱり本当に心を壊しちゃうほど大変になっているという現実があります。ですから、熟年相談室を本当にワンストップ化するのであれば、また、そこで虐待ケースをさらにしっかりと解決していく方向に結ぶということであれば、熟年相談室自体を人を増やす、金額を増やす、いろいろなところでさらに考えていただきたいということを思っております。
もう一つ、先ほど安心生活センターのことで申し上げましたけれども、金銭管理ができない等々、その相談も増えているということで申し上げました。これについてですけれども、生活保護に入ってしまった方の場合に、安心生活センターへの1回の500円とか、そういったものを使うときには、ものすごく書類の量が多くて、なかなかそこにつなげないようなのですね。ですから、そこについても、今後検討をいただければと思っております。
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【特養ホームへの申し込みについて】
◆間宮由美 委員 1点ございます。先日もお話がありました特養ホームへの申し込みなのですけれども、1カ所でできるようになったということで、大変ありがたいことだと思っておりました。ところが、特養さんによっては、そのことを申し込みに来た方にお知らせになっていない、そういったこともございます。なぜかとお聞きしたときに、やっぱり、見ないでそこの施設に申し込むというのはどうかと思うというような疑問ももたれていたようなのですね。しかし、そうなりますと趣旨とは違ってくると思うので、やはり、全てのホームを回ることの大変さや、一つ一つ同じ書類をつくるということの大変さ、そういったことを考えて、やっぱり一つのところで全てのところの申し込みができるということになったと思うのですが、それをやはり徹底していただければと思うところなのですが、そういった実態をおつかみかどうかと、また、ぜひ徹底していただきたいということについて、お聞かせいただければと思います。
◎坂本崇一郎 介護保険課長 今のお話は、あってはならないことです。施設連絡会の中での取り決めではありますけれども、一斉に始めたところでありまして、ほとんどの施設がきちんとそれでお伝えをしていただいておるところでございますので、もう一度、徹底を図りたいと思いますので。ありがとうございます。
◆間宮由美 委員 よろしくお願いいたします。
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