会議 | 令和2年5月子育て・教育力向上特別委員会-05月13日-12号 |
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日付 | 令和2年5月13日(水) |
開会 | 午後1時30分 |
閉会 | 午後2時57分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 1 案件 総括(委員会調査概要の確認) 2 執行部報告 (1)児童相談所相談状況報告(令和2年4月) (2)令和2年度子育て世帯への臨時特別給付金について 3 その他 |
【虐待案件】
◆間宮由美 委員 児童相談所のほうの件でお聞きをします。
虐待案件で、一時保護所に預かっていただいた家庭へのご指導は、いかがなっているでしょうか。一時保護所に預かっていただいた16人のうちの一人の親御さんは、特に何もなく帰されたと思っていましたので、確認をさせていただければと思います。
◎上川光治 児童相談所長 一時保護所につきましては、毎日、日課が決まっている中、主に学習と生活指導というところが中心になりますけれども、そういった生活を行っていただくという流れの中で、目的とすれば、一時保護中の子どもさんの様子を観察させていただいて、行動診断といいますが、そういったものを一時保護所の児童指導員が立てていくということを目的として実施しております。間宮委員のほうからお話がございましたが、具体的にどういったところが指導といいますか、何もしてくれないというところに結びついていたのか、もう少し詳細にいただければ、お答えできるのかなと思います。申しわけございません。
◆間宮由美 委員 すみません、聞き方が悪かったかもしれません。子どもに対しては、多分、相当に手厚くしてくださっていると思います。だから、親御さんには、安心して児童相談所に任せるのだよと私も言っています。私が今お聞きしたのは、家庭へのご指導です。戻すときに、家庭に対して、親御さんに対して、どのようなアドバイスや研修があるのかという、そのことについてです。
◎上川光治 児童相談所長 基本的には、子どもさんの面接につきましては、一応一時保護所というところは、2カ月を限度にとございますので、1週間に一度程度、児童福祉司が面接をする。それから、もう一つは、その期間に児童心理司がかかわり、面接及び心理検査等をして、子どもさんをアセスメントするというふうな状況でございます。児童福祉司は、保護所の子どもさんからお話を聞くとともに、保護者の方とも面接等をさせていただき、あと、所属があれば学校等の調査をさせていただいて、社会調査をさせていただきます。そして、児童心理司さんがそういったことで心理診断、それから、先ほど申し上げた、一時保護所の職員が行動診断というものを出して、トータルでどういった支援が必要かということを判断させていただくという流れでございます。
その中で、一時保護を対象とする際には、やはり心理診断の結果、こういったお子さんに特徴があるとか、行動診断の結果、子どもさん、日常生活の中で、こういうふうな特徴があるのだというふうなことを、通常は保護者の方にフィードバックさせていただいてというのが一つ。それから、もう一つは、入っている要因がございます。例えば虐待であったりとか、養育が難しくなった状況等がございますので、そういったものが改善されているかどうか等を社会調査の中で明らかにさせていただいて、保護者の方にはいろいろとやっていただきたいことをご要望させていただくこともございますし、いろいろそういう中で、子どもの居場所、円滑に受け入れることをお願いしてお帰しをするというふうな、一般的ではございますが、そういった流れで進めてございます。
◆間宮由美 委員 先ほども申しましたけれども、保護者に対してのどのようなアドバイスをしてくださっているかということについてだったのです。これから虐待で子どもが帰ってきたときに、じゃあ、私はどうしたらいいのということについて、多分、児相さんはお話をしてくださっているはずだと私は思うのです。ただ、聞く側が受け止められないという場合も、多々あるのだと思うのです。とても大変なことだとは思うのですが、特に虐待の場合などは、親へのアドバイスまたは研修とか、そういったものを、やはり充実をしていっていただくことが次の虐待を生まないということになると思いますので、さらにそこについては、よろしくお願いしたいと思っております。
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【持ち帰りについて(昼食)/区の補助金について】
◆間宮由美 委員 二つございます。一つは昼食の、今出ました持ち帰りについてです。良いと思うことはやっていこうというご判断だったと思います。11日(月)に初めて聞いたときには、その一歩を進んでくださったことが本当に良かったと、私は思いました。ところが、そこには問題点もあるのではないかということも、その後わかってまいりました。というのは、11日(月)に初めて聞いたのは、私だけではなくて、現場である学校もそうであったというふうに聞いています。そのことで、今、各学校が相当に大変な思いをされています。その一つが、今お話があった登校日、課題配布日についてです。既に多くの学校では、例えば午前、午後と分けて、なるべく少ない人数での登校となるように、登校日ということで通知済みでした。それを昼食を配る10時半から12時半に切り替えなければならないと思っていらっしゃる学校もあります。先ほどのご答弁では、課題を渡す日とは別に、改めて昼食を配布する、そういったことも考えていただくということで、柔軟にお考えだなというのはわかったのです。ただ、学校現場のほうとしては、この10時半から12時半に合わせなければいけない、そう思っているところも少なからずございます。
それから、二つ目は、区の補助金の100円を超してはいけないと通知されているようですけれども、この100円で収まるのか、ここについても、非常に頭を悩ませていらっしゃいます。そして、最も心配されているのが、暑い時期にもなってきますので、食中毒のこと、異物混入のこと、それから、そういった衛生管理の面についてです。私自身もやろうとしてくださったことについては、敬意を持っています。そして、子どもたちや家庭も、多くは喜んでくださるだろうと思うのですね。ただ、今後なさるときには、少しでも時間を現場に渡してあげていただきたいと思います。緊急時ではありますけれども、しかし、せめて学校が何かを決定する前に、例えば今回であれば、登校日時を通知する前に、また、現場の栄養士さんたちとの意見を聞くなど、お願いできればと思います。お考えをお聞かせいただければと思います。
◎近津勉 指導室長 この昼食の配布については、決定の経緯等もあり、学校には急なお知らせということでお渡しをしたということに結果としてはなってございますが、その過程の中で、学校には、その都度都度、こういう状況もあるということで、お含みおきいただきたいということについては、お願いをしながら進めてきたものでございます。また、その配布をする時間帯、あるいは昼食を配布する日取りにつきましても、これも柔軟に設定をしていただくように、当初より学校には通知をさせていただいておりますので、学校のほうで、幾つかのパターンの中でご検討いただきたいということでお願いをしているものでございます。
値段につきましては、区の給食の補助金の中で行って、先ほどのお話のように、希望する方、希望しない方もいらっしゃいますので、当然、もらう方、もらわない方いる中で、改めての徴収ということが発生しないようにということでの判断でございますので、そういった形でお願いはしているところです。
なお、時期的な問題等も考えて、こちらのほうも担当のほうでは十分に衛生面で検討していただいた結果、このメニュー等についても決定をしているところでございますので、そういったところをご理解いただければというふうに思っております。
◎千葉孝 教育長 ただいま指導室長が申したとおりです。学校のほうでは、その後、いろいろ問い合わせも来ていますので、丁寧に、また臨機応変に、我々から示したのは、あくまでも例という形ですので、それにとらわれなくてもちろん結構だということで、学校学校でいろいろ規模も違いますし、やり方もいろいろありますので、それに応じるような形でご説明をしております。100円は、別に100円で収めろということではなくて、このぐらいだと100円が標準ですよという示し方をしました。ただ、100円以内でもできるということでありますので、そこはそんなに大きな問題ではないのかなというふうに思っております。衛生面につきましても、もちろんそこはこういう時期ですから、まして子どもたちの健康、食の支援ということで行うわけですから、そこはしっかり気をつけてまいらないといけないと思いますし、当然、学校から渡したもので具合悪くなってしまったら困りますので、お昼時に合わせてお持ちいただいて、なるべく早く家に持ち帰って食べていただくということをしっかりお願いしてまいりたいというふうに思っています。
◆間宮由美 委員 100円が標準ということなので、それは出ても大丈夫ですか。
◎千葉孝 教育長 100円以内で収まる。我々のほうの担当のほうから、計算して100円で収まるという形での提案であります。ただ、それが出たから、その分を誰かが負担しろという形にはならないと思いますけれども、その中で十分に収まる金額としてご提示をしております。
◆間宮由美 委員 わかりました。臨機応変に考えてくださいということで、学校にはお伝えを、ご相談があった場合にはしていらっしゃるということなので、やはりそこなのかなとも思います。以上のこととも重なりますが、一つは学校再開に向けて、先ほどもお話がありました、幾つもの観点があると思いますが、その通知については、なるべく早くにお示しをいただきたいと思っています。5月31日までの延長も、都が決めなければ、区として伝えられないとのことだったわけですね。多分、都に対しては、早く決定してほしいと、相当区の教育委員会からも伝えていてくださることと思います。しかし、どうしても都の決定が必要だというのであれば、5万人の子どもたちが通う学校のためにも、そこをさらに強く東京都には要望願いたいと思います。
2点目についてです。オンラインの授業についてです。オンラインについてお聞きをします。今行っていることについては、先ほどのご答弁があったので、わかりました。そして、今後のオンラインによる授業などについては、どのようにお考えかお聞かせください。
◎飯田常雄 教育推進課長 いわゆるオンライン教育というところにつきましては、昨年の12月に、文部科学省のほうでGIGAスクール構想ということで、一人1台の端末を用意して、もちろん授業の中でもお使いいただきますし、ご家庭に帰ってのオンライン教育もできると、こういった環境を整備するということで、国として方針が示されたところでございます。当初、このGIGAスクール構想につきましては、令和5年度までにこの環境を整えるということで、それも昨年の12月ですから、かなり押し迫った時期に、そういった方針が出たところでございます。それを受けまして、江戸川区の教育委員会といたしましても、令和5年度までに、こういった環境を整えるべく計画を立てようということで進めておりました。そういった中で、このコロナの関係で、ご家庭での各学習、特にオンライン教育、またICT機器を使った教育というところに注目が高まっている中で、国として、4月7日に閣議決定したと思いますけれども、補正を組んだ中で、この一人1台の端末を用意するというところについて、今年度、令和2年度に実施するというようなところで、また急遽、計画を前倒ししたところでございます。オンライン機器、またICT機器を使った教育の重要性につきましては、江戸川区教育委員会としても、もちろん重要だと考えてございますし、国の方針転換が急激だというところもございますので、それになるべく合わせて、江戸川区としても対応できるように、しっかりと検討は進めさせていただきたいと考えてございます。
◆間宮由美 委員 大事だということでお考えいただいているということなのですけども、具体的にどう進めていくかになるのかなと思うのですね。感染者数が今、少ない数で出されていますが、これはもう、PCR検査そのものが少ないことにもよると思われます。先ほど、教育長からもお話ありましたように、ですので、全校一斉、全ての子が登校ということには、まだ時間がかかるのだろうなと思われます。そうすると、オンラインによる授業、オンラインによる何かの配信、それを子どもたちが各家庭で受けていくということを早急に検討していただくことが必要だと思うのです。その際に、まず大事なことは、各家庭に子どもが使える端末があるかどうか。親御さんのがあっても、今、お家でお仕事されているお父さんが使っている、お母さんが使っている、だから子どもは使えない、そういう場合もございます。子どもが使える端末を持っているかどうか、そして、ネットの使える環境があるか、この調査をまずすることが必要かと思うのですけれども、ぜひ行っていただきたいと考えるのですが、そこはいかがでしょうか。
◎飯田常雄 教育推進課長 委員さんおっしゃいますように、オンライン教育実施するに当たりましては、お子さんの家庭で端末があるのか、また回線的な問題、そういったところが整えられているのか。それを把握するのは非常に重要なことだというところは、おっしゃるとおりだと思います。それを把握するべく今、学校が休業中というところもありまして、なかなかコミュニケーション取りづらい、そういった環境もございますけれども、なるべく早くそういったことの確認ができるように取り組んでいきたいと思います。
◆間宮由美 委員 なるべく早くということで、ぜひ、まずそれをお願いしたいと思います。端末については、以前お話ししたときには、区内では5万人の子がいるわけです。その中で、多分持っていない子の台数、数万人になると思われるのですけれども、その数万台をすぐに今用意できるかどうかということで、各会社にも問い合わせもしてくださっているということもお聞きをしました。ただ、今すぐには、その台数がないだろうというふうに私もお聞きしました。ただ、やはり、なるべく早く江戸川区の子どもたちが、どの子にもできるようにするためにはどうするかということで、私も考えました。一つは、専門学校などでは、3年に一度ぐらい買い換えているので、そのときに、何百台と廃棄するものが出てくるので、それを例えばいただく。あるいは、個人のお宅で眠っているものがありますから、その拠出をお願いする。もちろん中身をクリーンにする業者があるから、お願いをするわけです。ただ、そうして数万と思ったのですが、さらに考えました。私は、大きな会社のところで、例えばMacさん、Appleさんですけども、そこにお話をさせていただきました。そうしたら、何と新しいものが確保できるということまでお聞きができました。ですから、今、東京都のほうでも貸し出すということも、この間、都知事がおっしゃっていましたが、区としてオンラインを行う方向を見据えて、ぜひ動き出していただきたい、そう思っておりますので、よろしくお願いします。
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