会議 | 令和2年6月福祉健康委員会-06月29日-03号 |
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日付 | 令和2年6月29日(月) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前11時22分 |
場所 | 第4委員会室 |
案件 | 1 陳情審査 第25号・第26号・第33号・第34号・第36号・第42号・第46号…(継続) 第9号…結論に至らず、審査未了 第25号:別居・離婚後の児童虐待等を防止する運用・法整備を求める陳情 第26号:別居・離婚後の児童虐待等を防止する公的支援を求める陳情 第33号:「ケアプランの有料化は行わないこと」を決議することを求める陳情 第34号:希望の家の騒音問題に関する陳情 第36号:ベビーシッター利用支援事業に関する陳情 第42号:江戸川区障害者支援ハウスにおける利用者死亡の真相究明と再発防止 を目的とする委員会の設置を求める陳情 第46号:令和元年の江戸川区障害者支援ハウスにおける利用者死亡事故について第三者委員会の設置を求める陳情 3 所管事務調査…継続 4 執行部報告 5 その他 |
【江戸川区障害者支援ハウスにおける利用者死亡の真相究明と再発防止について】
◆間宮由美 委員 陳情では、再発防止のための委員会の設置を求めていますが、これについては再発防止検討外部委員会が開かれるということが決まっていますので、願意は達成されるものと捉えてよいかと思いますが、設置に当たっての委員構成、頻度、内容について資料でお出しいただければと思います。
2点目は、記書き2で、人権教育の徹底が求められています。現在はどのような研修の場がもたれているのかを資料としていただければと思います。
3点目は、2点目にも関わると思いますが、昨年出された資料の中で危機管理委員会におけるひやりはっとの事故報告が大変詳しく出ておりました。これは大きな事故につなげないための大事な報告であると思います。
では、この報告を支援ハウスではどのように職員全員に徹底しているか、また、陳情書では区の担当課についても書かれているため、障害者福祉課としてはどのようにひやりはっとの事故報告を受けているか、これについて分かる資料をお願いしたいと思います。
◎河本豊美 障害者福祉課長 ただいま間宮委員からご請求になりました資料については、次回準備させていただきたいと思います。
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【幼児教育類似施設が無償化の対象外になることについて】
◆間宮由美 委員 一つだけお聞きをしておきたいんですが、昨年出された資料の中で、文部科学大臣の記者会見録がありました。その中で大臣は幼児教育類似施設が無償化の対象外になることについて、以下のように述べておられました。
幼児教育類似施設が一定の要件を果たして存続を今までしてきたとすれば、一番よく分かっているのは所属をする自治体の長だと思っている。国が頭ごなしにこの施設は排除しますというわけにはいかないと思うので、ガイドラインの見直しを早急に取り組ませていただきたい。10月には残念ながら間に合わなかったが、新年度までに新しい方針が出せるよう努力していきたいと発言されていました。この後、そのガイドラインの見直しや新しい方針が出されているか、区に対して一番よく分かっているのは所属をする自治体の長だということでありましたが、ここについて国からの聞き取りなど、そういったことがあったのかどうか、そのことをお聞かせください。
◎浅見英男 子育て支援課長 2点お答えいたします。
まず1点目、新しいガイドラインですけれども、これについては、大臣の会見以降、特に新しいものは出ていないと承知しております。
それから、2点目、区に対する国からのヒアリング等は特にございません。
◆間宮由美 委員 残念なことだと思います。
資料でお出しいただいたように、私立幼稚園類似施設の中では、この新型コロナウイルスの中で、登園自粛した場合、保育料は原則返還されていないということで、これに対しては各園にお通いの親御さんたちからは「どうしてなんだろう」という声はたくさんございました。ただ、その幼稚園の在り方がありますので、どうしても人件費等の運営費の根幹であるとここに出されているように、必要なものなんだと思います。ただ、そういうこともあるわけなので、本当に無償化といったときに全ての園が等しく、文部科学大臣が昨年10月にお述べになっているように、一定の要件を満たしてきたんであれば、存続してきたのであれば、そこについては無償化の対象とすべきであるという方向が出されないということは非常に残念なことだと思っております。
○所隆宏 委員長 それでは、第9号陳情につきましては、鋭意審査を重ねてまいりましたけれども、結論に至りませんでした。よって、第9号陳情の審査はこの程度にとどめます。
次に、第25号、別居離婚後の児童虐待等を防止する運用法整備を求める陳情及び第26号、別居離婚後の児童虐待等を防止する公的支援を求める陳情について、前回の委員会で要求がありました資料が提出されましたので、執行部から説明をお願いします。
◎佐久間義民 児童家庭課長 資料を出させていただきました。
前回の間宮委員からご質問いただいての資料要求でございます。
1点目が、子どもの連れ去りに関わる相談件数ということで、過去5年ということでご希望がありましたけれども、過去3年、相談表をちょっと見ながらということになりましたので3年、あと現年度ということにさせていただきました。
主な相談内容がここに書いてあるとおりでございます。加害者が子を連れ出しただとか、相談者が子を残して避難しただとかというような相談でございました。相談元は配偶者暴力相談支援センター及びDV相談より抜かせていただいております。
また、2点目でございますが、ひとり親家庭における養育費の支払いの状況についてでございます。
(1)養育費に関するアンケートの結果として、養育費の支払いの割合を算出させていただきました。以下のとおり、「ひとり親相談室すずらん」よりということでございます。
また、(2)の養育費の相談件数及び状況でございますが、養育費に関しては22件、主な相談内容としては、「養育費をどう決めたらいいのか」等相談がございました。
3点目、ひとり親世帯(別居中)児童扶養手当受給件数ということでございます。遺棄、DV、拘禁、その合計ということで出させていただいてございます。
○所隆宏 委員長 資料についての説明は以上のとおりですが、審査の参考としてください。
それでは、一括して審査をお願いします。
◆間宮由美 委員 資料ありがとうございます。
区内における連れ去り案件相談件数ということで、お出しくださいました。平成31年度は前年から比べると倍になっていると。今年も既にもう6件あるということで、これからまた増えていくのかなと思われるところです。
陳情書の中で、2019年の9月に法務省が年内に共同親権の検討を1年以上かけて始めるとの報道があったと書かれています。
法務省が、これを現在どのように検討しているでしょうか。その動向が分かれば、お聞かせいただければと思います。
◎佐久間義民 児童家庭課長 こちらで、法務大臣が主宰する勉強会が6月に開催され、その後に引き続き、民法の改正や民事執行法の改正等について、今後議論を深めていくというふうなことでは認識してございます。
◆間宮由美 委員 その勉強会というのは、誰がどのように出るものか、お聞かせください。
◎佐久間義民 児童家庭課長 法務大臣が中心となりまして、あと学識経験者や弁護士等が参加メンバーに入っていると確認をしております。
◆間宮由美 委員 6月にということは、今月行われたということですよね。
では、次回のときで結構ですので、内容についてどのような話であったか、また、今後の動向の見通しについてお知らせください。
もう一点は、区内では、はあとポートも動き始めています。共同養育支援や面会交流支援については、何かこのはあとポートの中で検討がされているかどうか、お聞きできればと思います。
◎木村浩之 相談課長 課題として認識しておりますが、具体的な活動としてはまだ検討中でございます。
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【ケアプランを有料化について】
◆間宮由美 委員 ケアプランを有料化するとなった場合に、区としては、それは良い点、悪い点はどのようにお考えか、お聞かせください。
◎坂本崇一郎 介護保険課長 区としての評価をすべきかどうかというのはあると思うんですけれども、資料でも出させていただいたように、国でも検討されているとおり、メリットとしては自分でお金を払っているからというところを認識していただいて、自分の健康にも気をつけていただくといったところはあるかと思います。
また、一方でデメリットとして、当然そのケアマネジャーの、言ってみればお金を払っているからこういうプランにしてくださいというような言われ方というか、誤った解釈が定着して、ケアマネジャーのほうもそこに強く抵抗できないというようなことがあってはならないなというふうには思っております。
いずれにしろ、これは有料化がされるかされないかというよりも、正しいケアプランを立てて、それに従ってサービスを提供できるかというところに尽きるかと思ってございます。
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【希望の家の騒音問題について】
◆間宮由美 委員 陳情書には室外機そのものの移転は再来年以降となり、現時点でできることはもうないと通告されたと書かれていました。しかし、その後、今年度からは、本館のエアコンを停止する夏場は大型冷風機、冬場は遠赤外線パネルヒーターとサーキュレーターで対応する、こういった方針を陳情者の方にもお伝えになっているということを今お聞きできました。
また、5月からはレンタル機器を導入するということですが、これがスポットクーラーというものですか、ポータブル式の冷暖房機のようですが、そういったものもお借りになるということで、これは陳情者の方はそうすると納得されたということでよろしいでしょうか。
◎河本豊美 障害者福祉課長 陳情者にはご了解を頂いております。
◆間宮由美 委員 それは大変よかったことだと思います。
また、昨年出された資料を拝見しますと、室外機が平成20年度につけられてから、騒音についての苦情は平成31年が初めてとのことです。
1点だけ確認したいのは、音がひどくなったということは経年劣化によるものと考えてよろしいでしょうか。コンサルの調査結果では、どのようにこの点については出されているでしょうか。
◎河本豊美 障害者福祉課長 騒音については、これまで特に苦情がございませんでしたので、特に認識はございませんでした。コンサルのほうでも、それがどういう原因かというところまでは調査はしておりません。
◆間宮由美 委員 コンサルのほうでそのような調査はないということであると、コンサル調査結果というのは一体どういうものが出されたのかということをお聞きできますか。
◎河本豊美 障害者福祉課長 コンサルにお願いしましたのは、なかなか区のほうで方策を幾つか取りましたけれども、音が下がらなかったものですから、その対応策として検討していただいたという経緯でございます。
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【ベビーシッター利用支援事業に関する陳情】
◆間宮由美 委員 認可外保育施設の一つとして、質の確保をこれからも考えていくということで、区としてのお考えも述べられ、お聞きできましたので、ぜひそこをお願いしたいと思います。
また、総務委員会でも話がありましたが、年収400万円の場合には、1日8時間お使いになったときに、20日お使いになったら、年額で80万円程度の税額が生じるということも明らかになってきました。これは非常に高い額になってくるので、それらについても今後検討していく必要があるのだろうなと思います。
ただ、この陳情は、この制度を江戸川区でも採用していただきたいという陳情になっております。ですから、今回の議案にかけられている予算の中で、ベビーシッター利用支援事業費がございますので、これは陳情者の願意を満たすものと考えられると思うのですけれども、何か違いなどはございますでしょうか。
◎浅見英男 子育て支援課長 まさに今委員さんからお話ありましたとおり、この陳情にある制度を今後区として実施を予定しております。
◆間宮由美 委員 としますと、願意が満たされているということになるのかと思うのですが、この陳情に対する取扱いについて考えることが必要かと思うのですけれども、いかがでしょうか。
○所隆宏 委員長 今この提案がありましたけれども、願意が満たされているということで、陳情者のほうにその旨を伝えて、陳情の取下げということについて、正副委員長のほうで当たってみるということで、よろしいでしょうか。
そのようにしたいと思います。
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【特別定額給付金の進捗状況について/児童虐待の対応状況について】
◆間宮由美 委員 2点ございます。
1点は、特別定額給付金の進捗状況についてです。
早くから取り組んでくださり、今も本当に頑張ってくださっていると思います。給付率については26.3%ということで、参考も出していただいたように、参考からも下回っているわけですけれども、これはどこが引っかかって給付率が全国よりも、東京都全体よりも下回っているのか、もし分かればお聞きしたいと思っております。
それから、もう一点は、児童虐待の対応状況についてです。
2ページ目のところで、江東児童相談所のほう、前回のときにも警察からの通告が多いというのを、別の委員会でお聞きしたんですけれども、江戸川区のほうのこの中には警察というのが書かれていないんですけれども、これはどういうことなのかなということと、それから、もう一つは児童本人からの通告が江戸川区12件、江東児童相談所でも23件とあります。これは何歳の子がどのような手段で相談、あるいは通告をしてきているのかというのをお聞きしたいと思います。
◎白木雅博 福祉推進課長 1点目の質問についてお答えいたします。
まだの詳細というか、はっきりとした原因分析というのはできてございませんが、まず、全国については恐らく平均はこういう形になるかなというのは、想像はしております。というのは、自治体の規模で何百世帯規模の実態も含めて、それも1自治体としてカウントされますので、やはりこういう形で、全国で比べられてしまうと、遅くなるかなというのは当初から予想できた部分でございます。
ただ、23区の中では、正直ここまでというのはなかったんですが、今のところ私どもの業務委託の中では若干予定よりも遅れている部分はあるんですけれども、大幅に何か遅れているということは、当初予定からすると現状としてはないんですが、逆に言うと、上位の数区については非常に我々の想像以上にかなりスピードアップしてやられているな、それによって全体の平均が引き上がっているなというのが、これは分析でなく感想なんですけれども、そういう状況でございます。
◎木村浩之 相談課長 質問1点目につきまして、警察からの通告は児童相談所に対して行うというルールが全国的に警察の中で行われているところであります。なので、現在につきましては各警察署からの通告は受けているところです。
それから、児童本人の通告の内容ですけれども、申し訳ありません、現在資料を持ち合わせておりません。
◆間宮由美 委員 定額給付金のほうにつきましては、上位の自治体がスピードアップしているというところについて、どうしてそれだけ早かったのかというのをぜひつかんで、そして次回にはぜひ活かせるようになるといいんではないかなと思っております。今後まだ26.3%ということで、毎日「何日に出したんだけれども、いつ入るんでしょうか」という連絡とかはずっと続いておりますが、「もう少しだからね」ということで、「半月から2週間ということで待ってください」ということで申し上げております。
相談の通告についてなんですけれども、ぜひ何歳の子がどのような手段で相談をしているのかというのをお聞きできればと思いますので、また次回にでもお聞きできる機会があればお願いしたいと思いますが、別の機会でもいいのでお聞きできればと思っております。
児童本人が相談通告をするということで、昨年末にも小学生の子が警察に電話をした子がいたんですね。それで「偉かったね。どうしてそれを電話しようと思ったの」と言ったら、「学校で教えてもらった」と言ったんです。だから、やはり学校の中でこういうことをされると虐待なんだよということを学ぶ場面ということはすごく大切なことだなと思いますし、そのことで自分はどうしたらいいのか、どういうことができるのかということを知るということは非常に切ないことなんですけれども、でも、自分で何とか切り開いていくためのことを知るということは非常に大事なことだなと思いますので、どういう子が通告したのか、どういう方法で通告したのかということとともに、これからもいろいろな場面で子どもたちができることを伝えていくということも大切にしていただければと思っております。
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