会議 | 令和3年予算特別委員会(第2日)-02月26日-02号 |
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日付 | 令和3年2月26日(金) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午後6時15分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 令和3年度予算審査(第2日) 一般会計予算歳出 第1款 議会費、第2款 経営企画費、 第3款 SDGs推進費、第4款 新庁舎・設備推進費、第5款危機管理費、第6款 総務費 |
【第1款議会費、第1項議会費、第1目議会費について】
◆間宮由美 委員 おはようございます。議事録のホームページへのアップを迅速にということについてお聞きをします。
議会事務局の皆さんには大変お世話になっており、どんなにお忙しいかも承知した上で、しかしこれはシステムなどの導入でできるものと分かりましたので、お聞きをいたします。
これをお聞きするのは、議事録が区民と行政をつなぐツールであると思うからです。
区への陳情が増えています。しかし、出しはしたものの仕事が休めなくて、あるいは病気で、または子供を預けられないということで、様々な理由で傍聴に来られない方たちがいます。その方たちが話合いの様子を知ることができるのが議事録です。
しかし、一月たっても議事録が出ないこともあります。そうなると、せっかくの区民の参画意欲、これをそぐことになってしまうのではないかと思うものです。ぜひ、迅速な議事録のアップのために、既に行われているシステムなども見つけて、活用に踏み出していただけないでしょうか。
◎田島弘明 区議会事務局次長 様々な理由で傍聴に来られない人、または陳情を出した陳情者の方が一刻も早く陳情を審査した内容を知りたいと思っていただくのは当然のことだと思います。こういったものを常に念頭に置きまして、早く会議録を作成し、ホームページに公開するように職員一同努力してまいります。
また、AIなどの機械技術が向上していることから、こういった媒体なども参考にしつつ、今後とも一層早く会議録が作成できないか、検討・研究してまいりたいと思います。
◆間宮由美 委員 区民と行政をつなぐ本当に大切なツールとしてお考えいただいていること、うれしいことだと思いました。
既に行っている自治体では、速報という形で議事録も出しています。リアルタイムの文字起こしをして、4時間後にはもう既に修正版ができている。会議終了後7日以内の提供もできる。繰り返していくことで、議会のその言葉もきちんと分かるような精度も高めているとのことです。また、速報を出せるということは、音声の同時文字通訳ができているということでもあります。それができることで、聴覚障害など聞こえに不自由を感じている人などにも可視化されて、より開かれた議会につながっていきます。
区民とともにつくる区政であってこそ、豊かな自治体になると思います。ぜひさらなるご検討をお願いして、要望として終わります。
ありがとうございます。
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【新庁舎建設について】
◆間宮由美 委員 今期、策定委員会を毎回傍聴させていただいております。委員長の全員への意見を求める仕切りの中で、その日の目標に向かっていく委員会は、それは見事です。そして、それができるのは、職員の方々の提案内容のレベルの高さがあるからこそなのだと思っています。また、学識経験者の方のご意見はさすがで、視野を広げてくださるものばかりです。詳細はこれまでの質疑の中でいろいろ出てきていますので、私からは1点だけお聞きをします。
学識経験者の方がおっしゃっていた、区民の参画をどうつくるかということについてです。これについては、現在どのようにお考えかお聞かせください。
◎佐藤弥栄 新庁舎建設推進担当課長 今、間宮委員さんが言われた部分でありますけども、こちらは先ほども申し上げたところもあるんですけども、今ホームページ等も使いながら区民の方からの意見のほうもいただいているところもあります。先ほども申し上げさせていただきましたけども、広報とか、また、ビデオ広報とかも使いながら周知のほうを図っているところでありますけども、先ほど申し上げたとおり概要版等を作成しながら各団体の皆さんのほうにもお知らせしながら周知のほうを図りながら進めてまいりたいというふうに考えておりまして、今いただいたご意見等については、今後検討はしていきたいというふうに思っているところであります。
◆間宮由美 委員 周知というのは、まずお知らせをするということになると思います。そこから区民の声をフィードバックしてもらう。ここでようやくそのやり取りをすることから参画するということが始まるのだと思います。単に意見をいただいて、それを反映していくということだけでなくて、やはり区民とのやり取りができる場というのをこれからも設けていくことが必要じゃないかと。学識経験者の方がおっしゃっていたその区民の参画をどうつくるか、そこについては今後ともさらにご検討いただきたいと思っています。
また、これは議会での話にもなるかとは思うんですけれども、議員控室については、区民や職員の皆さんの動線の中にあるということが区民とともに歩む区議会の姿だと私は思っております。上層階で離れたところにあるのではなくて、区民の動線の中にいることのできる場所にこそと強く思っております。
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【防災行政無線について】
◆間宮由美 委員 防災行政無線についてお聞きをします。
一つの手段で、緊急情報を全員に届けるということは無理ということで幾つもの手段を使って今行っていてくださると思います。そうは言っても、やはり防災行政無線が基本になると思います。そこで、アプリなども今回広げていくということになっていると思いますが、防災行政無線がやはり基本になると思っております。先ほど、神尾委員からの質問に対してのことで、コロナに関しての呼びかけについても皆さんからの意見についてどう対応しているかというのも具体的に分かりました。この中ではネガティブな意見もこの2か月で157件届いているということが分かりましたが、それらの意見に対しても非常に丁寧に対応してくださっていることが分かりましたので、ここは繰り返してお聞きをしません。コロナ禍ではあるんですけれども、地震水害などがないときだからこそ、いろいろとトライしてみることができますので、災害時にぜひ備えていっていただきたいと思います。また、中学生の放送なども始まり、より皆さんに聞いていただくための方法を考えていただいていると思います。さらに繰り返しお願いしてきていますが、聞こえの情報を区民の皆さんに投げかけて、皆さんからの声を一遍に聞く機会、これで全体を点から面にしていく。どこが聞こえないか、どういうふうに聞こえないか、それを分かるための情報になると思いますので、ぜひ行っていただきたいと要望します。
質問は、緊急告知受信機についてです。一昨年の本会議の質問の後、昨年の本会議で受信機という存在を知らせて購入のための方法をお考えになっているというご答弁がございました。現在どのように進んでいますでしょうか。
◎本多吉成 防災危機管理課長 自動起動のFMラジオの販売ということでございますが、これ福祉部のほうで主体で行っているところでございますが、福祉作業所で、このラジオとほかの防災用品も含めてあっせん販売をしていくというところで取組みを進めているところです。3月からこれを開始したいというところで今調整をしているというふうに聞いております。
◆間宮由美 委員 福祉作業所全体の利益にもつながる方法ということでリンクして考えていただいたことと思います。これは大事なことだと思いました。先ほど都立高校への配備計画にも触れられましたけれども、やっぱりスマホを使えない、特に高齢者ということだけでなくて、仕事中に携帯を使えない方々もいると思います。ですから、その会社などでの購入ということも今後必要になってくるんではないかと思いますので、ぜひそのことのお知らせ、こういうものがあるということのお知らせをお願いしたいと思います。ただ、あとは値段との折り合いかなとも思います。1台1万2,000円ということで、これは決してやすいものではございません。せっかくのよい受信機ですので、広げるためにも少しでも補助ということも検討されていくことも必要なのかなとも思いますので、それにはご検討いただければと思います。
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【消防団について】
◆間宮由美 委員 消防団につきましては、今、小林委員からお話があったように入らない理由ということがお話ありました。これはここ数年、20人から60人以上ですかね、退団されている方々が出てきていますが、自己都合ということでの退団ですね。そこにもやはり関係してくることだろうと思っています。だから、長く続けられるためにもどうするかということが必要になってくるんだろうなと思っています。消防団の運営委員会では、そこに対しても諮問などがされています。私は消防団運営委員会に傍聴させていただいていて思いますのは、大事な諮問があるにもかかわらず、その内容が団員一人一人に知らされていないということ。意識高く望んでいる方々に諮問内容をお伝えいただくことで、その内容はもっと豊かになる。そして、その新しい人を迎え入れる、あるいは長くとどまる、そういったことにもつながっていくものになると思いますので、これについては団員に諮問内容が届くように検討を願うことをお伝えをください。これについては要望にいたします。
避難所におけるペットについてお聞きをします。
江戸川区では全ての一次避難所でペットを受け入れますが、9月に行われた避難所運営マニュアルの改訂の中で、原則屋内飼い主と一緒ということが付記されたことが大きな前進かと思います。ただ、介助者は1人が望ましいということになっています。ここはさらに検討見直しが必要だと思われます。質問は、福祉避難所でのペットの対応です。これについてはどのようにお考えでしょうか。
◎柿澤佳昭 危機管理室副参事 福祉避難所を福祉部のほうで特に状況の重い方からキャパシティを逆算して1,400人程度に、あなたの避難場所はここですというような形で紐づけをしたようなところがありますけれども、やっぱり協定で一応締結して受け入れていただくような民間施設が中心になりますので、その民間施設の受入れの状況を踏まえて協議をしていくということになります。これは、そういったその避難行動要支援者という方の個別計画をしっかりとまとめていく過程の中で、しっかりとペットの状況なんかもお聞き取りをして、そこで向き合うというようなことになります。なので、それは施設側で受け入れるべきか受け入れられない、どうすればいいかということを、そういった個別計画書を取りまとめていく過程の中でしっかりと向き合ってまいりたいと思います。ただ、一般の小中学校とは同じようなスタンスでちょっと望めないかなというように考えています。
◆間宮由美 委員 要支援者の聞き取りをして向き合うということです。これは本当に大切なことだろうと思いますので、ぜひお願いします。アニマルセラピーを既に取り入れている福祉施設の施設長さんと話しますと、ペット一緒にいて当然っておっしゃる方もいます。しかし、先ほど柿澤副参事からのお話もあったように、民間ですのでやっぱり完全禁止というところもございます。ですから、施設管理者によっても意識はまちまちですので、どのようにしたらよいかという指針を区としても持つということも大切なのかなと思いますので、これからつくり上げていただきたいと要望いたします。
次に、地区防災計画に向けた取組についてお聞きをします。地区防災計画がなぜ必要なのか、そして今後どのように促進していくのかということでお聞かせください。
◎柿澤佳昭 危機管理室副参事 地区防災計画ですけれども、こちら災害対策基本法が平成25年の6月に改正された際に設立された制度であります。一言でいえば共助の見える化というようなことに尽きると思います。災害自助・共助・公助というようなところが連携して初めて機能しますけれども、この共助というところの見える化を地域主体で取り組むことが非常に重要だと考えています。このことで共助にフォーカスが当たると、自助と公助のつながりが見えるようになりますので、それが災害対策うまく機能することにつながりますので、これ非常に江戸川区の災害対策にとって重要なテーマでありますので、これは取り組んでまいりたいと思います。昨今、コロナ禍で思うように進んでおりませんけれども、これまでに2地区策定をしておりますし、現在3地区において実施中です。特に谷河内南町会さんなんかは、非常に自分ごととして捉えていただいて、周辺の町会さん、自治会さんにも声をかけながら取り組んでいただいているような状況です。こういった取り組んだ地区から広げていきたいなというふうに考えております。
◆間宮由美 委員 現在作成中の地区が3地区ということで、地区というのはこれは町会と言ってもいいんではないかと思うんですけれども、今ご紹介にあった谷河内南町会さん、昨年11月にこの地区防災計画に向けて出発をされたと。ここでリーダーとなったのが防災ボランティア講座の講師を務める方です。昨年の本会議でボランティア講座を受けた方々と町会とのマッチングを要望させていただきました。早速講座を受けた方々にボランティアセンターからのアンケート用紙が届きました。地域防災への協力に関するアンケートです。これを受けて、皆さんとても喜んでおられます。大事な地区防災計画の策定への力に必ずなると思います。早速のアンケート配付をありがとうございました。
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【区長交際費の減額について】
◆間宮由美 委員 区長交際費の減額についてお聞きします。どのようなお考えの下での減額でしょうか。
◎矢島明 総務課長 毎年の予算編成に当たりましては、各事業全般にわたりまして、それまでの実績執行状況、また事業の効果等を精査しております。この区長交際費に関しましても同様に、過去数年の執行率を精査いたしまして、区長にもご相談し、了解を得て減額をさせていただきました。
◆間宮由美 委員 来年度予算では、3事業の廃止、2事業の縮小があるとお聞きをしています。その一つが区長、選管、教育長の交際費の縮小でした。縮小廃止も含めて予算審議となると思いますので、お聞きをしました。実態に合わせて削減をするということは大切なことと考えます。
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【区内産業の担い手である労働者を守るためにも、最低賃金をはじめとする労働条件について】
◆間宮由美 委員 昨年度の予算特別委員会委員長報告の中で、藤澤委員長から、区内産業の担い手である労働者を守るためにも、最低賃金をはじめとする労働条件について、第三者も交えて適正に定めることを規定した公契約条例の制定を検討するよう望まれましたとご報告いただいたことに、区内関係者の方々から驚きと喜びの声がたくさん届いたことを思い出します。
お聞きをいたします。1点目は、名前ですが、骨子案には、江戸川区公共調達基本条例の後に、括弧で公契約条例と書かれています。これはどのような意味を持って括弧となっているのでしょうか。
◎岡﨑由紀夫 用地経理課長 これにつきましては、本区には既に公共調達全般について規定しております条例がございます。そこに今回、この労働者の賃金を含む労働環境を確保する自主手続を加えることから、このような表現とさせていただいております。
◆間宮由美 委員 そうすると、今後どういうふうになっていきますか。名前については。
◎岡﨑由紀夫 用地経理課長 これにつきましては、これからいろいろと検討していきたいというふうに考えております。
◆間宮由美 委員 公契約条例と書いたほうが分かりやすいということであれば、ひるむことなくその名前でよいのではないかと思うものです。
2点目です。公契約条例は、下請にも言及できるとされています。骨子案の中の8、受注者が遵守すべき事項の(3)ここがそこに当たるのではないかと思いますが、下請という言葉が出てきませんので、この(3)についてご説明ください。
◎岡﨑由紀夫 用地経理課長 これにつきましては、要は受注者、いわゆる元請事業者が、下請事業者が、公契約に従事している労働者に支払った報酬額が、区で定めた労働報酬下限額を下回った場合、まずは元請事業者が、下請事業者に支払いをするように指導していただくと。支払わない場合には、元請事業者が連帯をして、その労働者に対して労働報酬下限額との差額分を支払うというふうな内容でございまして、これは下請事業者を全部カバーするというふうな形で考えているものでございます。
◆間宮由美 委員 ということは、確認ですが、二次、三次の下請であっても、賃金の下限額を下回ることがない、そのことがきっちりと記されているということでよろしいですか。
◎岡﨑由紀夫 用地経理課長 そのとおりでございます。
◆間宮由美 委員 これはすごいことだと思います。下請構造がよいとは思いませんが、現在、日本の多重下請構造の中で、これが現実になっている以上、やはり下請の最後のところまで下減額を求めるということは非常に大事なことだと思います。
ただ、せっかくの条例ですから、関係するどの人にも分かる文章にされたらよいと思いますので、文言についてはぜひご検討ください。
また、設定された予定価格1億8,000万円、4,000万円、これは高額だと思います。この条例がどの事業にも適用されるように、どの人にも、どの働く人にも、労働者にも適用されるように、今後ぜひご検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
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