会議 | 令和3年予算特別委員会(第3日)-03月01日-03号 |
---|---|
日付 | 令和3年3月1日(月) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午後4時12分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 令和3年度予算審査(第3日) 一般会計予算歳出 第9款 文化共育費、第10款 生活振興費、第11款 産業経済費 |
【成人式について】
◆間宮由美 委員 成人式についてお聞きします。
担当課の方々はどれだけ大変な思いで毎日を過ごされたことでしょう。
ただ、成人式を迎える方々もまたそうであったので、私からはその寄せられた声をお伝えし、提案をさせていただきます。
成人式は行いますと区が発表した1月5日、会場開催は中止ですと発表した1月8日。そして、オンライン開催となった1月11日当日、その1週間私のところへ届いた声は延べ200を超えました。成人式を迎えるご本人、ご家族、また一般の方から届く声にその1週間は毎日朝から夜までお返事を書き続けていました。お一人お一人とやり取りしながら、私は胸を熱くしていたのです。それは、成人式を迎える方々がなんて立派だろうと感じられることが幾つもあったからでした。
例えばこういう方がいました。最初はあなたからしたら、たかが成人式。しかし、我々からしたら大きな節目なのですと、強い言葉で書かれて来られました方がいます。しかし、たかが成人式と思ってないからこそ、区は開催の方向で考えたこと、見直しの意見がたくさん届いても開催するための方向を探ってきたこと、しかし、1月7日の緊急事態宣言の中で成人式へのオンライン開催や延期の要請が出たことなどをやり取りする中で、その方は一方的な言い方をしてしまい大変失礼いたしましたと感情的になったことへのおわびの言葉をくださり、そして改めてその思いを誠実に書き記してくださいました。さらに大人数でも感染者を出していない会社があるから、そこへのアンケートを採ることで学ぶことができるのではないか、そのような提案までしてくださいました。なるほどと思いました。
また、ある方は、江戸川区在住の新成人の者です。中止とのこと、私たち新成人と区民また国民の健康を守るためのご決断に感謝しています。しかしながらと、納得できないこと、悲しいと思っていることを書き記し、最後にどうか延期としていただくことはできないでしょうかとありました。理不尽だと思ったでしょうに、それでも区の決断に感謝した上でのご自分の要望を述べてくださいました。
また、ある方は、明日成人の日を迎える新成人です。長い文章に目を通し、一つ一つの問題に丁寧に回答してくださり、ありがとうございます。として、江戸川区のすてきなところを記し、その上で私からも今の正直な気持ちと要望を書かせてくださいとして、3点のお気持ちと延期への要望が書かれていました。私は彼らの大事な思いと提案をしっかりと受け止めたいと思います。
特に多かった声は、延期についてです。しかし、いまだ見通しが持てない中で、この春とかこの夏とかいうことは無理です。しかし、最後に紹介した方がすてきな提案をしてくださいました。ちょうど10年後、私たちが30歳になる年に、振袖ではないにしても区全体で集まれる機会があったら。10年後、それならできるかもしれない、そう思いました。10年後の成人式どうでしょうか。お考えいただけないでしょうか。
◎出口耕太郎 健全育成課長 10年後の成人式等のことですが、斬新なアイデアだとは思います。ただ、現実的にはなかなか難しい、困難であるかなというふうに考えております。ご意見として承りたいと思います。
◆間宮由美 委員 江戸川区のツイッターにもたくさんのコメントが寄せられていました。その中に池江璃花子さんのコメントを見つけました。大変な中、準備してくださった関係者の方々、ありがとうございます。一生に一度のイベント中止は残念です。オンラインではなくコロナが落ち着いたら、いつかみんなでお祝いしたいです。池江さんの皆さんを思いやりながらのいつかみんなで、何といい言葉だろうと思いました。この美しい式次第を見ても、担当課の方々がどんなに厚い思いで成人式に向かっておられたか、痛いほど分かります。現実的に難しいとおっしゃいましたが、しかし今から考えていただくこともできると思います。企画段階からの新成人の参画、これも含めて皆さんのお仕事として今年の7,479名の新成人の皆さんの思いを、どうぞ10年後の成人式としてつないでください。再考を願います。
—
【区民施設の申込み開始日について】
◆間宮由美 委員 各地域振興費に関係しますが、こちらが担当とのことですので、ここでお聞きをいたします。区民施設の申込み開始日についてお聞きします。さくらホール、アーバンプラザ、フレンドホールのホールは11か月前、一方区民館、コミュニティ会館は5か月前です。この違いの理由は何でしょうか。
◎河嶋とも子 区民課長 区民館等のホールの予約につきましては、それぞれ江戸川区立コミュニティ会館条例及びその施行規則等により定めております。区民館、コミ館は地域の公民館として、さくらホールなど3施設は文化芸術活動も視野に入れた中核施設という位置づけであり、その役割の違いで予約開始日が違うようにしております。
◆間宮由美 委員 区としてのお考えは以上のことだと思います。ただ、地域施設の区民館、コミ館であっても、ホールの席は約300から500あります。11か月前から予約ができるさくら、アーバン、フレンドはいずれも300席台です。また、大型施設といわれるタワーホールの小ホールは300、グリーンパレス250、ここは1年前から予約開始ができます。区民からすると、その理由の違いはよく分からないと思われます。区民の方のお困りごととしては、例えば葛西区民館500席、ここでイベントを主催するときには5か月前では著名の方のスケジュールがもう決まっている。あるいはそこの席をいっぱいにするには期間が足りないという声も聞きます。ぜひ申込み開始日を1年前に前倒ししていただくよう、利用者の方々からのご意見をお聞きいただくことをご検討願いたいと思います。
—
【区内業者の倒産件数について】
◆間宮由美 委員 負債額1,000万円以上の区内業者の倒産件数は、元年度68件だったものが、昨年度は25件でした。コロナ禍にもかかわらず減っていることについて、どのように見ているでしょうか。
◎関山健二 産業振興課長 倒産の件数に関して言えば、コロナ前に比べて減ってございます。これは何かと申しますと、やはり国や東京都、いろいろと区もそうですけど、いろいろと融資をはじめ、持続化給付金、それから家賃支援給付金、雇用調整助成金、各種助成金等で支援しております。したがって、そういった資金がまだ何とか手元資金で持っているという状況ではないかなというふうに推察されます。全国的にこの傾向は同じでございますので、倒産件数は江戸川区だけではなくて、近隣の区もそうですし、東京都、全国でも件数としては少ない状況です。
◆間宮由美 委員 たしかに、融資ほか数々の支援策が大きな倒産を食い止めたということと見ることができると思います。ですから、今回出されているコロナ回復リスケジュール、この返済条件の変更支援はきっと中小企業を助ける大きな力になるに違いありません。
一方、負債額1,000万円未満の倒産、あるいは閉店廃業となったところはつかむことができないと聞いています。飲食店支援策であったさきチケ、これは残念ながら参加した129店舗のうち4店舗が閉店となっています。昨年の飲食店の倒産件数が過去最多となったという報道もあります。閉店、廃業が今後も増えるだろうと予想されることから、しかしそれを何とか食い止めようとして考え出された案の一つが、この危機管理室がまとめてくださった緊急事態宣言発令を受けた区民事業者等への支援について、この中の新たな取組みの6番と7番だろうと思います。6番は、区内飲食店への支援策として、区職員約1万5,000人にデリバリー昼食の積極的な利用の呼びかけ、7番は、区職員に区内テイクアウト実施店の積極的な利用の呼びかけ。具体的にはどのように積極的に利用してもらっているでしょうか、お聞かせください。
◎関山健二 産業振興課長 この取組みについては、職員から広げよう出前&テイクアウトランチの輪と名づけて、職員に積極的に利用いただくように声かけをしているところでございます。具体的には、1月27日に職員向けのポータルサイトがございますが、そちらのほうに産業振興課のほうで集めた出前テイクアウトの対応の店舗リストとメニューをエリア別に掲載させていただいております。職員一丸となって盛り上げるため、職員にもお気に入りのお店や知っているお店、メニューの情報提供を依頼して、たくさん情報提供いただきました。掲載当初、始めたときに比べて約60店舗、40メニューが増加しておりまして、日々ポータルサイトを更新している状況でございます。
◆間宮由美 委員 本日配られたE-Styleにもランチの輪プロジェクトが担当の方の笑顔が出ていました。実際に出前を使っている職員の方も増えているようです。ここのこの頑張りをもう一歩進めていただければと提案をしたいと思います。具体的には、区役所内に販売ブースを設けて飲食店にお弁当持ってきてもらうということです。江戸川産業ナビで出前テイクアウト店舗一覧のお店の数は129、数店舗ずつでも毎日いろいろな飲食店が来ることができれば、さらに力になるのではないでしょうか。いかがでしょうか。
◎関山健二 産業振興課長 店舗で、区役所で売るという考えは理解いたします。ただ、庁舎管理上の観点から、庁舎内で販売しましょうとかしないとかそういうのは、ちょっと私のほうとしては判断はちょっと現段階ではできないということでございます。
ただ、百何十店舗とおっしゃっていましたが、今登録しているのはそうなんですけど、もしそれをやったとしたら、ほかにうちもうちもと多分飲食店、もう何千とあります。そういったところから希望が出たとき、どう捌くかという問題があるかなというのはちょっと私の感想として気持ちとして持ってございます。ですので、現在実施する考えには至ってございませんが、ご提案としてあったことは承知しておきます。
◆間宮由美 委員 庁舎管理上ということは総務とどうぞご相談ください。やってみるということが必要だと思います。練馬区では、区役所アトリウムでの販売を4、11、2月と行って、1万1,527食、現在売り上げているそうです。江戸川区で行うとしたら、昼用、夜用と2回に分ければさらに増えると思います。区役所が飲食店を応援しているということが、目に見える形になるということが励みになるのだと思います。さらにそこで買った方が今度はお店にということで相乗効果も生まれてくると思います。働きがいも経済成長も、住み続けられるまちづくりを、まさにSDGsの観点でもあります。
またその際に、テイクアウトはプラごみが出るので控えていますという職員の方の声もお聞きしています。テイクアウト用に土に還る素材の容器も推奨するなどあれば、なお一層みんなでSDGsに向かう力になると思われます。どうぞ急ぎ実施に向けて動き出してください。
—