会議 | 令和4年予算特別委員会(第6日)-03月08日-06号 |
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日付 | 令和4年3月8日(火) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午後3時45分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 令和4年度予算審査(第6日) 一般会計予算歳出 第7款 都市開発費、第15款 土木費 |
【生産緑地について】
◆間宮由美 委員 私も生産緑地についてお聞きをします。農地を守るために生産緑地の指定に向けても丁寧に進めてくださっていることは、今の金井議員へのご回答でもよく分かったところです。来年11月にその30年の区切りがくる方々がおいでになるわけですけれども、先ほども少しお話はありましたが、さらに具体的にどのように進めておられるかということを詳しくお聞かせください。
◎室井邦昭 都市開発部参事〔都市計画課長事務取扱〕 平成4年に指定したものが今年の11月が期限を迎えます。先ほどもちょっとお話をさせていただきましたけれども、もう生産緑地法が改正されたこの特定生産緑地制度というのができたという時点から、もう農家の方々、JAとか農業委員会等と連携しながら個別に周らさせていただいて周知ご案内、それから説明会も開催をさせていただきながらお話をしてきたということで、先ほどのような申請の進捗率になっているのかなというふうに思います。
どうしても指定の告知から30年の期限というのは法律で定められているということでございますので、今後もいろいろと申請者の方いろいろと土地の利害関係の同意に時間を要するとかいろいろあるかとは思うんですけれども、なるべく早めに周知ご案内をさせていただいて申請をしていただくようにしてまいりたいと考えております。
◆間宮由美 委員 今は特別生産緑地の指定ということになると思いますが、農地の所有者全員分の同意がなければならないということで、しかし今コロナ禍ということで会うことができない。そのために全員分の同意を得ることに時間がかかっているようです。本当ならば、1年でも延ばしてほしいという希望もお聞きしているところなんですが、法的なことなのでどうにかできるのかどうか、これはご研究をいただきたいということと、また、先ほどお答えの中にもありましたようになるべく早くにお知らせくださるということで、なるべく早くにことに携われますようにお声かけお願いしたいと思います。
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【耐震化の助成について】
◆間宮由美 委員 耐震化の助成についてお聞きします。
先日、生活振興費でお聞きした町会会館ですが、町会活動を進める大事な役割を持っているにもかかわらず、建て替え時にも、耐震化時にも助成がございません。準公共的な建物というくくりで耐震化助成を活用できるようにしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
◎樫原真哉 建築指導課長 ただいま町会会館への助成ということでご質問いただきましたけれども、現在区で行っている建物の耐震化助成制度につきましては、戸建てやマンション等の住宅、また、災害時に円滑に避難や、消防活動が必要な緊急輸送道路沿道の建物というのを対象にしております。
町会会館については、コミュニティ助成事業という建物の改修に関する制度もございますので、そちらについては耐震化の相談があれば、生活振興部の地域振興課を通じて、こちらの制度をご案内させていただいているところでございます。
◆間宮由美 委員 コミュニティ助成のお話がありましたが、それはいつ当たるか分からないようなくじのようなもので、東京都では毎年二、三ぐらいだと聞いています。
また、町会を法人化してからでないと、これは使えません。区をつくる大事な拠点となる町会会館ですから、ぜひ準公共的な建物と位置づけて、耐震補強工事の助成をご検討いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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【アスベスト台帳について】
◆間宮由美 委員 アスベスト台帳についてお聞きします。
平成30年300平米以上の建物にアスベストの調査対象が拡大されました。当時、区内には1,451件の対象物件がございましたが、約4割はもう既に除却をされているということです。まだ現存しているだろう885件、このうち半数の回答からは露出したアスベストを含有している建物は10件と分かったようです。しかし、未回答、宛先不明の建物が442件あるとのことです。
そこで、3点お聞きをします。
アスベスト台帳はどのように整備が進んでいますでしょうか。また、未回答と宛先不明に対する対応は来年度いかがされるでしょうか。そして、災害時に建物が損傷したときにアスベストが飛散する可能性があると考えられますが、どのような対応をされていかれるでしょうか。
◎樫原真哉 建築指導課長 ただいまのアスベストについて3点ご質問いただきました。
まず、1点目のアスベスト台帳につきましては、国が求めているアスベストの調査対象について整備のほうをしてございまして、昭和31年から平成元年に施行された延べ床面積300平米以上の不特定多数の方が利用する建物について対象としております。この対象の建物につきましては、データベース化をして区のほうでしっかりと管理のほうしているところでございます。
続いて2点目の、調査の未回答、また宛先不明の建物についてのアプローチというところでございますけれども、こちらは現在までに郵送によるフォローアップ調査というのを行ってまいりましたけれども、来年度につきましては職員の戸別訪問、また関連部署と連携しながら現状の把握というのを行っていきたいなというふうに考えてございます。
続いて3点目の、災害時に建物が損傷してアスベストの飛散がするおそれがあるんじゃないかという話でございますけれども、こちらについて台帳でデータベース化している建物につきましては、全て場所については特定はできておりますので、今後、戸別訪問で吹きつけアスベストの含有状況、また、除去や封じ込めなどの対策状況などを詳細に確認させていただいた上で、区内のどのようなエリアでそうしたアスベストの建物が多いかという、そういった検証はしていきたいなというふうに考えてございます。
◆間宮由美 委員 丁寧なご対応、分かりました。
アスベスト台帳の整備は、飛散性アスベストの情報を整備するということになります。これは災害時に、建物の倒壊などの際に危機管理部、環境部などとの連携に非常に役立つものになりますので、急ぎ整備をお願いいたします。その際、一つ心配なことは、区の施設についてです。区の施設については、露出したアスベストについては全て除去されています。しかし、露出していない封じ込めがされているものにつきましては存在しています。もちろん平時には何の心配もありません。しかし、災害時建物損傷のときには、封じ込めていたものが飛散するおそれがございます。区の施設は避難所にもなっていますので、災害時に向けて現在ある封じ込められているアスベストについてはどのように考えるか、この整理をしておいていただくことが必要かと思います。
また、アスベストが使用されている可能性のある建物の解体工事が、令和10年ぐらいにピークを迎えると推計されています。その際、安全に解体をするためには、現在、区にありますアスベストの除去費用助成、これを解体に広げていただきたいと要望をするところです。
もともとは世界では危険とされていたにもかかわらず、日本の中では40年も遅れてアスベストの吹きつけ材が安い、耐火性が高いということで使い続けさせてしまった。それを今になって除去するための莫大な費用は国民が負担してということ自体がそもそもの問題だと思っております。ですので、国の助成が必要だと思うんですけれども、しかし今、区としてできることとして、アスベストの除去費用、これも解体にも使えるようにしていただくことが大事ではないかと思います。ご検討をお願いして終わります。
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