会議 | 令和4年 9月 子育て・教育力向上特別委員会-09月02日-05号 |
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日付 | 令和4年9月2日(金) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午前 11時33分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 1 年間活動予定について 2 案件 児童相談所の現状について~開設2年の経過を踏まえて~ 3 執行部報告 (1)8/8小岩小学校視察の際に出た質問に対する回答 4 その他 |
【児童相談所の現状について】
◆間宮由美 委員 今、佐々木委員がおっしゃったこと、非常に大切なことだと思いました。子どもが自分で伝えられるということは、本当に大事なことで、警察に行った子どもが、警察にお父さんが今こういうことしているからと電話をした子がいたときに、どうして警察に電話をしたのと聞いたらば、学校で教えてもらったと言ってたんですね。ですから、学校の中で、ここに子どもの人権条例のとこから飛ぶよということも含めて、こういった場合には助けてと言っていいんだよということを伝える、そのことは非常に大事なことだと思いました。
それから、相談が来たときに、1回、2回でその相談が終わることはきっと稀だと思います。何度も繰り返しの対応が必要になっていると思うのですけれども、児相への電話というのが5時になるとつながらなくなってしまいます。担当の方から電話が来たから、折り返し電話をしたいと思っても、仕事が終わってからであると、どうしても5時過ぎてしまう。そうすると、別のところにかかってしまうということで、結局、その支援の必要な家庭と担当の方との間でのギクシャクというのが生まれてしまっているような状態も出てきているかと思います。
先ほど神尾委員のご質問のところで、所長から個人的にはぜひ人数をもう少し増やしてもらえたらありがたいとお話をしてくださいましたが、個人的にはというより、児相としてぜひ人数を増やすことを声を上げていただければというふうに思うところでございます。
質問は2点になります。
お聞きしたいことの一つ目は、地域のその一般の人たちとの連携ということです。江戸川区に児相ができたことで、対応が非常に早くなっていると感じています。もう一つがその地域関係者との連携というのが深まっていると思っております。
広域だった時代にはどれだけ関係していても、関係者会議などには一般の人は入れないということで、議員も含めて入れないということがほとんどでした。しかし、江戸川区に児相があることで、関係者会議には本当に関係している人たち、その子に関わってくれている一般の人たちも含めて入れることができるようになった。そのことで、目の前の子どもについての見方とか対応の仕方も深めることができていると私は感じています。
しかし、そうなんだけれども、それはその所長が子どもは地域の元へ帰っていくのだから、その人たちを大切にしようというふうに思いをお持ちだということもお聞きしたことがありました。これはぜひ貫いていただきたいと思うのですけれども、しかし、所内でも若干対応が違うような感じがあるようにも思っております。
ですから、関係する人というのは、やっぱり機関ということだけでなくって、その子に関係している大事な人である。その人から話を聞くべきであると思うときには、ぜひ話を聞くということ、関係者会議に呼んでいただくということを貫いていただきたいと思うのですけれども、まず1点そのことについてはいかがお考えでしょうか。
◎上川光治 児童相談所長 間宮委員のおっしゃるとおりだと思います。やはりその家庭に関係している人であれば、やはりその関係者会議というか、個別ケース検討会議というんですが、そういった場面にも家庭復帰の際とかには、おいでいただくのがよろしいんじゃないかなというふうに私は考えているところです。
それで、それが徹底していないというお話でしたら、ちょっと私のほうも月曜日にいつもちょっと職員全員にお話する機会がありますので、そのこともちょっとお伝えしたいなというふうに考えています。
◆間宮由美 委員 ぜひそうしてください。
二つ目のお聞きしたいことは、養護施設についてなんです。
養護施設は逼迫していて、今満員で入れないということで、先ほどもお話がございました。区内でも養護施設を作りたいという方々がいると聞いていますが、進んではいないようです。それはなぜかということをお聞きしたいと思っております。
また、遠くの施設ではなくて、区内に養護施設ができることの意味というのがあると思うんです。ですから、作りたいという方々がいるのであれば、ぜひ積極的に作っていただくということが必要じゃないかと思うのですけれども、お考えをお聞かせください。
◎上川光治 児童相談所長 養護施設につきましては、もう第一種社会福祉事業というところになりますので、かなりまずはちょっと審査といいますか、設立するときは、なかなか対応が難しいと思うんです。個人的に何とか作りたいというところがなかなか実績も含めてないと、立ち上げるのは難しいのかなと。
そういったこともあって、共生会希望の家の今、江戸川つむぎの家につきましては、そういう法人に設置をお願いしたという経緯がありますので、ちょっと私はちょっと杞憂かもしれませんけれども、そこら辺をちょっと心配しているところです。
それともう一つは、平成28年の児童福祉法改正で、できるだけ家庭的養護にシフトしていくという流れがあって、なかなか言い方悪いですけど、箱物の施設よりはその施設も今どんどんグループホーム化しているというふうなこともありますので、なかなか設置の意味と言いますか、メリット、それよりは養育家庭等を増やしたほうがいいんじゃないかというふうな考えに今立っているのかなというふうに思います。
ちょっと歯切れが悪いですけど。
◆間宮由美 委員 養育家庭を増やしていくということで、そこに頑張って取り組んでおられることも承知をしております。
ただ、そうは言っても、今いる子どもたちが児相を出た後に行くところがないということもあるんだと思うんです。今作ろうとされている方々は、その審査にも通るような経験をお持ちの方々もいらっしゃると思います。箱物ということではなくて、先ほどおっしゃってたグループホーム的なものを含めて、子どもたちが本当に家に帰れない場合のときにどうするかということだと思いますので、ぜひ作っていく方向というのは、必要ではないかと思っております。
最後になりますが、児相に去年、一昨年と本当に毎日、何なんだか何度も何度も行かせていただいて、何度も何度もお電話をさせていただいて、いろいろな子どもたちのことを対応していただいているんですけれども、たまたま児童相談所に行っていましたときに、行事などもたまたま見せていただいたことが、出会ったことがございました。そのときに、子どもたちが非常に施設の職員の方々との関係でものすごく打ち解けて、心穏やかにしている様子を拝見させていただいたことが偶然あったんですけれども、それを見て本当にこの江戸川の児童相談所はいいところなのだと思いました。心の翼を本当にちょっとだけこう休めていく、そしてそこからまた家庭へ戻るためにも、これからも頑張っていただきたいと思っています。
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