会議 | 令和4年決算特別委員会(第2日)-09月27日-02号 |
---|---|
日付 | 令和4年9月27日(火) |
開会 | 午前10時00分 |
閉会 | 午後4時17分 |
場所 | 第1委員会室 |
案件 | 令和3年度決算審査(第2日) 一般会計歳出 第2款経営企画費、第3款SDGs推進費、第4款新庁舎・施設整備費、第5款危機管理費 |
【令和3年度決算審査/一般会計歳出 第2款経営企画費、第3款SDGs推進費、第4款新庁舎・施設整備費、第5款危機管理費について】
◆間宮由美 委員 令和2年度末には新庁舎建設基本構想基本計画が出されて、令和3年度には基本設計方針に取り組んでいただいていると思います。
私からは1点だけお聞きをしたいと思います。
基本構想基本計画では、議会フロアが上階、一番上の階になっています。基本設計においてもそれがベースになるかと思われますので、そのことについてお聞きをします。
議会フロアが上階なのはなぜかということをお聞かせください。
◎古旗謙介 新庁舎整備課長 議会フロアが上階ということでございまして、庁舎というのは、先ほどお話させていただいたとおり、三つの性格のあるフロアで構成されております。区民の窓口スペース、それから職員のスペース、それから議会関連、議場、控室も含めて議会関連のスペースというのを、大きく三つの性格のものがあるかなというふうに思っております。
それぞれ区民の方と接しやすいように、そういう導線を作っていくというところが理想でございますが、大きな敷地であれば、この三つ性格のものをそれぞれか下層階に接するということも考えられますが、やはり限られた敷地の中で、まず来庁する区民の窓口の方を一番下のフロアするという考え方がございます。その上に、執務室や議会スペースという考え方でございますが、議会がその中間階といいますか、真ん中にするか上階かということになると思います。
導線的な考え方がそういった中であるのと、もう一点建築的な考え方としましては、議会フロアには議場がございまして、議場は大空間でございますので、どうしても柱を使わずに大きな空間を作るということが必要になっております。こちら柱ないので無柱空間といいますが、そういったものを中間階に設けると、やはり構造上、やはり強引にやればできるのかもしれませんが、構造上やはり厳しいというところもございます。
そういったことから、仮に今回ある程度20階建という建物も考えてございますが、これは仮に15階であろうと、10階であろうと、今の本庁舎もそうですが、やはり建築的に考えても、柱がない空間の上階というところは、ある程度構造上も適切に作っていきたいということと、先ほどの三つのフロアの構成から考えまして、議会フロアは上階にするという形で考えております。
◆間宮由美 委員 議場については、建築的な構造上の理由があるということを承知をいたしました。
ただ、現在で言うところの議員控室ですが、これについては上階フロアでよいとは私は思ってはおりません。議会は区民と共にあるべきだと思っております。
他の自治体の控室を見ましても、離れた上階にある場合に、住民がいつでも容易に行ける場所ではなっておらず、議員である私でさえも行きにくいと思うことがしばしばございました。
その点、この江戸川区のこの古い庁舎の造りというのは、とてもすてきだなといつも思うんです。いつでも区民の方々が気軽に声をかけて入ってくることができる場所に議員控室が位置しています。区民の皆さんの動線の中にあるからこそ、それが可能なのだろうと思っております。
議員の皆さんの中でも意見は様々あると思います。しかし、上階にぽつんとある議員控室で区民と共にいられるのでしょうか。一緒の目線で共に考える場所として、私は議員控室は上階ではなく、区民の皆さんの動線の中、下の階にこそあるべきと思っております。どうぞ、今後の検討の際にお考えを頂ければと思います。
***
◆間宮由美 委員 今この時期に避難所をつくらなければならなくなったとしたら、令和元年10月の台風19号のときのように、人が押し寄せるだろうと思います。
しかし、コロナ禍の今は密になるような避難所にしてはなりません。コロナ禍での避難所運営はどうするのかということをすぐに考えていかなければならないと思います。
頂いた資料によりますと、コロナ禍であっても、避難所開設職員の皆さんは研修用動画での学習、あるいは開設訓練での確認を年1回行ってこられたとのことです。さらに、感染症対策に配慮した避難所受付訓練を行った学校や町会もあったと書かれています。実際に地域も交えた検討や、感染症に配慮した避難所受付訓練を行うことができた学校と町会は、幾つあったのでしょうか。
◎山田康友 地域防災課長 区では、避難所開設職員による開設訓練は、コロナ禍であっても全ての避難所で行ってきました。
その中で令和3年度中に地域の方と一緒に行った訓練は、9回でございます。関係する町会自治会等の団体の皆様約30団体になります。
◆間宮由美 委員 大事な訓練だと思いますが、多くはないことが分かります。その中でよく聞かれることは、幾つかの町会が一緒になって行う避難所運営協議会と各町会ごとにつくる地区防災計画、この違いです。改めてこの違いをお聞かせください。
◎山田康友 地域防災課長 避難所運営協議会ですが、災害のない平常時から避難所に関係する人が集まっていただき、顔合わせをして、打合せや実際に訓練を行っておく、そういうことがいざ災害時にはスムーズな避難所の運営につながることになりまして、二次被害を減らすことを目的として行っているものでございます。
それに対しまして、地区防災計画ですが、自分たちのまちに災害が起こることを想定して、そのための準備と、災害時に行動が取れるように、一定地区の中の居住者の皆さんなどがつくる計画のことでございまして、避難所を取り巻く一定地域を対象として、災害が起きる前の平時から共助の見える化、共助のルールづくりをつくっていくというものでございます。
◆間宮由美 委員 地区防災計画をつくろうということを話したときに、避難所運営協議会があるのに何でつくるのという声がよく聞かれます。
今の課長のお話を聞いていても、やはりそこの違いというところで、区民の皆さんには非常にまだまだ分かりにくいなと思われます。
ですから、ここの違いをきちんとしながら、地区防災計画を各町会ごとにつくるということに進んでいかないとならないのかなと思っています。
江戸川区には全部で274の町会自治会がございます。その中で既に地区防災計画を策定したのは四つの町会、策定中が3町会、申込みを行ったのは7町会です。特に昨年度、谷河内南町会さんの策定までの取組みが非常に教訓的な内容があったということで、先日は松江連合町会の会合の場でもその取組みを話してくださいました。
しかし、その教訓的な取組みの方法をお聞きしても、では、すぐに策定に向かおうと考えられるかと言うと、なかなかそうではございません。引っかかってくるのが、先ほどのまずはその避難所運営協議会です。幾つかの町会と一緒につくるものです。
さらにもう一つは、その地震のときのための地区防災計画をつくるということについてです。水害ではなくて、地震の時の計画、これを推奨されるのはなぜでしょうか。
◎山田康友 地域防災課長 地震のときと水害のときでは、避難の方法が異なってきます。そこで、その避難の方法を混同しないように気をつけていただくということが大事だと考えておりまして、必ずしも地震だけを想定した計画を推奨しているということではないということでございます。
◆間宮由美 委員 地震の地区防災計画をつくろうということを推奨されていると、私は思っておりました。
それは、水害は3日前に逃げろと連絡が入ります。しかし、地震はいつくるか分からないということで、地震に備える地区防災計画をつくるということで、これまでは進めてこられたのではないかなと思っていたのですが、今のお話だと、そうではないということですね。
そうではないということではありますが、一応今までは地震だというふうに聞いていたので、でもそうしましても、その多くの方がすぐに思い浮かぶのが、水害です。このところの台風、水害における各地の災害状況ですとか、また令和元年のその台風19号を体験したということから、水害というのが非常にこう身近なものになっていると思います。
それであれば、私は地震に対応する地区防災計画に固執することなく、水害に対応する地区防災計画をつくって、その後、地震に対応する地区防災計画でもいいのではないかということをご提案したかったんですけれども、課長からは、必ずしも地震が先ではないというふうに先ほどお話がございましたので、それであれば各町会には、そのようにお伝えをいただければと思います。どちらからつくってでもいいと、何にしても急がなければならないと思うんです。地区防災計画を江戸川中でつくり上げるということが必要になってくると思います。
それを急ぐためには、では改めてどのようなことをお考えであるか、お聞かせください。
◎山田康友 地域防災課長 これまでコロナ禍の中で、支援活動が制限される状況をもございました。
当面は、各地区でモデルとなる計画策定の事例を1カ所でも実現していって、それから区内全体での浸透を目指していきたいというふうに考えております。
◆間宮由美 委員 私は全町会自治会に広げていくためには、今の危機管理部の地域防災課だけでは、無理ではないか。無理というか、難しいんではないかということを今思っています。地区防災計画作成推進の鍵は、生活振興部の地域サービスとか各事務所との関わりにあるんではないかなと考えています。
実は、昨晩、松江小学校において、避難所運営協議会が行われました。その中で出てくる声は、やはり水害のことが大半だったんです。そして、要望としても幾つかのことが出てきました。先ほども委員の皆さんからもありました広域避難ということについて、具体的な質問がございましたが、やはりその避難所運営協議会の中でも、広域避難についても出てきました。広域避難と言うけれど、どうしたらよいか分からない。勝手に逃げてということではなくて、場所を行政でここと、ここと、ここがあるということを示してもらいたいですとか、またの広域避難といっても、家族4人で4万も5万もかかれば、躊躇をする。だから、交通機関を行きは無料にして、帰りには正規の値段をとるということにしてもらえれば、5割引だと。イベント価格で今5割でもやっているから、そういうもののように検討してほしい。
それから、新中川以西という言い方についても、例えば松江地区、松島地区、西一之江地区、こういったそういうふうに言ってもらえれば、分かりやすいのではないのかなど、・・・・・・・をはじめ、皆さんからの要望が出されました。
集まれば、防災についてのアイデアもたくさん出てくると思います。これからの地域コミュニティの核となるのが、防災だと思います。全ての町会自治会で地区防災計画をつくるということについては、ぜひ生活振興部との共同を強めていただく方向をお考えいただきたいということを提案して、終わりたいと思います。
—