建設委員会に、次の陳情がかかっています。現地への視察を提案し、この度それが叶いました。
【第73号「江戸川区景観条例施行規則の一部改正に関する陳情」】
写真中央が、この日出された資料の1枚です。
葛西海浜公園西なぎさの、赤い枠で囲まれたエリアに、「ビジターセンター」が建設されることについて、陳情者の方は、自然豊かな景観を保全し、持続させるためには、現行の景観条例を改正する必要があると、陳情されています。
上の写真は、「西なぎさ」です。左の方に見えるのが、ラムサール条約で指定された「東なぎさ」です。
下の写真は、「西なぎさ」の、この度「ビジターセンター」が建てられる予定の場所です。緑の囲いから東西3メートルくらいずつ大きくなります。
現地で、東京都の担当課の方からのお話を伺い、私も質問をさせていただきました。
間宮 : ご説明を伺い、ここにセンターが作られることで、皆さんの活動の幅が広がるのだろうと思いました。あとは、環境他への「配慮」の部分であると思います。
2点お伺いいたします。
①2~3月のパブリックコメントには、計画を見直してほしいという声がたくさん出ていたので、地域や団体などの声を改めて聞きたいということで、7月15日に、関係団体の皆さんとの懇談会を開催されたと聞きました。
ここには、何団体の方がお越しになられ、どのようなお話があり、また、この懇談会は、次回以降はどのように進めていくことになるでしょうか。
②「西なぎさ」の計画予定地に隣接する砂浜は、環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「コアジサシ」の営巣地エリアであり、国際的にも重要な生息地になっているとのことですので、そこがそこなわれるようなことがあってはならないと考えることは当然のことと思います。
現在、スケジュールはどのように変更されていて、今後、どのように進んでいくのでしょうか。
東京都:もともと、ラムサール条約を目指す時に、葛西の海の保全活用計画を立てるために集まっていただいた15団体の方々が、当時、計画を作って解散ではなく、その後も続けていきたいと言っていただいていた。
今回の「ビジターセンター」の件においては、コロナ禍であったので、遅くなってしまったが、7/15に第1回の会合を開いた。この時には、船をチャーターして、東なぎさにいき、そこにヘドロやゴミが多くあることの課題認識を一致させたところである。
野鳥観察スペースが欲しい、ラムサール湿地の「東なぎさ」側も見てほしいなどのご要望あり。また、冬には、シベリアから飛来してくる鳥がたくさんいて、子どもたちが見る時に、寒さも凌げて観測できるようにとも考えている。
ビジターセンターは、必要最小限の機能にして、コアジサシの営巣地近くの老朽化したトイレ、シャワー場を、こちらに移動するなどしたい。
今年度いっぱいは、皆さんの声を聞くようにと考えているので、当初の建設予定よりは若干遅れる。
■15団体の方々から、反対の声などはないとのことでありました。
私は、お話をお聞きして、老朽化した建物を移動することには問題はないだろうと思いました。あとは、2階建てが本当に必要かどうかの見極めかと思います。
冬の観察の際に寒くないように、というのは、違うのではないかと思います。鳥の飛来を見るのであれば、寒さもふくめて自然を知ることにつながると思いますので、そのための2階建てであれば、必要ないのではないかとも思います。まだ、これから、検討を深めたいと思います。
皆さんからのご意見もどうぞお聞かせください。